超セレブ! グルメ馬車の夢の旅!
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――……夜になると雪の区域に入った。しかし外の寒さとは違ってホールは暖かく、ホールでは上品に着飾った人々が楽しんでいた。当然ドレスコードが必要なわけで、男はスーツで女はドレスに着替えている。
「これは、素晴らしい音楽の調べ。歴史の重みを感じさせる絵画に彫刻……そして鼻孔をくすぐる年代物のワインの香り……全てが完璧に調和していて最高に美(ツク)しいぜ」
サニーがワインの香りを堪能する中、ゾンゲたちは支配人に入場を止められていた。彼らはいつもの格好をしているから当然である。
「なんだよ! ドレスコードって!」
「そのような格好ではホールに入れません」
「このスーツのどこが悪いってんだよ」
「申し訳ありませんが、決まりなので」
「ったく! このワイルドな服のカッコよさがわかんねぇのかよ、おめぇは!」
そんな彼らとは別に、ドレス姿のティナはココとトリコと同じテーブルでワインを飲んでいる。夕食の間にそれぞれの目的を聞いたがトリコだけは教えてくれないので、ほろ酔いのティナは彼の行き先が気になっていた。
「ねぇ、トリコ。明日になれば行く場所がわかるって、いったいどこに行くの? ヒック」
「おっ。おい、ワインくれ」
「はい、どうぞ」
やはり白状しないトリコ。ふと見た先にウェイターが新しいワイングラスを運んでいたのでおかわりを促すと、ウェイターは一つのワインを差し出した。しかし――。
「じゃなくて……――トレイごとだ! んぐっ……プハアッ!」
「スクープ!」
〈クポー!〉
「まったく、所構わず豪快な飲みっぷりだね」
なんとトリコはトレイごとワインを飲んだ。豪快ながら器用にグラスを割らずに飲むトリコ。ティナはカメラを構え、クルッポーは感心し、ココは苦笑していた。
小松は彼らから離れた場所で、優雅にワインを飲むサニーの元へ向かう。
「サニーさん。その節は、ありがとうございました」
「ハッ?」
小松が急に頭を下げて礼を言われたので、心当たりがないサニーは目をパチクリした。
「あれ以来キチンとお礼が言えていなかったから、気になっていたんです。あのとき、サニーさんがノッキングマスター次郎さんの連絡先を教えてくれたから、トリコさんはグルメ界から帰って来られたんです」
サニーがわざわざホテルグルメに来てトリコがグルメ界に行ったと小松に報告し、さらに救出する手立てを教えてもらった。
「トリコさんとまた旅に出られるも、サニーさんのおかげです。本当にありがとうございました」
「ノッキングマスター次郎に連絡を取ったのはお前だ。俺は別に何もしてねーし。つか、瑞貴の言った通り煽る真似しちまったしな。悪かった」
「サニーさん……!」
「今回は、今までにねーほどパネェ危険な旅になんだろうけど……――くたばんなよ、松」
「えっ?」
このサニーの言葉を、小松が理解するのはもう少し先の話になる。
すると音楽が変わり、ホールにいる人々が老若関係ナシに男女ペアになってダンスを踊り始めた。
「美(ツク)しい曲だ。踊るか?」
「ええっ!? ちょちょちょちょっ、ちょっと!」
「ほーれ! 華麗に舞え!」
「「何これ……」」
小松の手を取ったサニーは盛大に小松を回し始めた。何故かトリコとココはペアになって踊っている。異様な組み合わせだが、それはこちらも同じで、白川と坂巻がペアに、そしてティナはゾンゲと踊っていた。
「えっ? どういうこと? なんであんたと踊ってんのよ!」
「しょうがねぇだろ、他に相手がいねぇんだからよ! まあ任せとけって。村の盆踊りじゃブイブイ言わせたものさ。そーれそれそれ!」
「うわあ~! 目が回る~!」
ゾンゲはティナと共に盛大に回り始めた。ワインで少し酔っているティナには少しキツいものだろう。
「いたぞ、あいつだ!」
「「「え~~っ!?」」」
「待てー!」
入場不可にしたにも関わらずホールにいるゾンゲたちを、問答無用で追い出すことにしたらしく、支配人はSPらしき人々を呼んで逃げるゾンゲたちを捕まえに行った。当然その騒ぎはホール中に注目されているので、トリコたちも驚いている。
「「ハッ?」」
「ゾンビさんったら……」
「何やってんだ?」
ゾンゲたちは結局捕まり、一番階下にある牢獄に閉じ込められることになった。
「これは、素晴らしい音楽の調べ。歴史の重みを感じさせる絵画に彫刻……そして鼻孔をくすぐる年代物のワインの香り……全てが完璧に調和していて最高に美(ツク)しいぜ」
サニーがワインの香りを堪能する中、ゾンゲたちは支配人に入場を止められていた。彼らはいつもの格好をしているから当然である。
「なんだよ! ドレスコードって!」
「そのような格好ではホールに入れません」
「このスーツのどこが悪いってんだよ」
「申し訳ありませんが、決まりなので」
「ったく! このワイルドな服のカッコよさがわかんねぇのかよ、おめぇは!」
そんな彼らとは別に、ドレス姿のティナはココとトリコと同じテーブルでワインを飲んでいる。夕食の間にそれぞれの目的を聞いたがトリコだけは教えてくれないので、ほろ酔いのティナは彼の行き先が気になっていた。
「ねぇ、トリコ。明日になれば行く場所がわかるって、いったいどこに行くの? ヒック」
「おっ。おい、ワインくれ」
「はい、どうぞ」
やはり白状しないトリコ。ふと見た先にウェイターが新しいワイングラスを運んでいたのでおかわりを促すと、ウェイターは一つのワインを差し出した。しかし――。
「じゃなくて……――トレイごとだ! んぐっ……プハアッ!」
「スクープ!」
〈クポー!〉
「まったく、所構わず豪快な飲みっぷりだね」
なんとトリコはトレイごとワインを飲んだ。豪快ながら器用にグラスを割らずに飲むトリコ。ティナはカメラを構え、クルッポーは感心し、ココは苦笑していた。
小松は彼らから離れた場所で、優雅にワインを飲むサニーの元へ向かう。
「サニーさん。その節は、ありがとうございました」
「ハッ?」
小松が急に頭を下げて礼を言われたので、心当たりがないサニーは目をパチクリした。
「あれ以来キチンとお礼が言えていなかったから、気になっていたんです。あのとき、サニーさんがノッキングマスター次郎さんの連絡先を教えてくれたから、トリコさんはグルメ界から帰って来られたんです」
サニーがわざわざホテルグルメに来てトリコがグルメ界に行ったと小松に報告し、さらに救出する手立てを教えてもらった。
「トリコさんとまた旅に出られるも、サニーさんのおかげです。本当にありがとうございました」
「ノッキングマスター次郎に連絡を取ったのはお前だ。俺は別に何もしてねーし。つか、瑞貴の言った通り煽る真似しちまったしな。悪かった」
「サニーさん……!」
「今回は、今までにねーほどパネェ危険な旅になんだろうけど……――くたばんなよ、松」
「えっ?」
このサニーの言葉を、小松が理解するのはもう少し先の話になる。
すると音楽が変わり、ホールにいる人々が老若関係ナシに男女ペアになってダンスを踊り始めた。
「美(ツク)しい曲だ。踊るか?」
「ええっ!? ちょちょちょちょっ、ちょっと!」
「ほーれ! 華麗に舞え!」
「「何これ……」」
小松の手を取ったサニーは盛大に小松を回し始めた。何故かトリコとココはペアになって踊っている。異様な組み合わせだが、それはこちらも同じで、白川と坂巻がペアに、そしてティナはゾンゲと踊っていた。
「えっ? どういうこと? なんであんたと踊ってんのよ!」
「しょうがねぇだろ、他に相手がいねぇんだからよ! まあ任せとけって。村の盆踊りじゃブイブイ言わせたものさ。そーれそれそれ!」
「うわあ~! 目が回る~!」
ゾンゲはティナと共に盛大に回り始めた。ワインで少し酔っているティナには少しキツいものだろう。
「いたぞ、あいつだ!」
「「「え~~っ!?」」」
「待てー!」
入場不可にしたにも関わらずホールにいるゾンゲたちを、問答無用で追い出すことにしたらしく、支配人はSPらしき人々を呼んで逃げるゾンゲたちを捕まえに行った。当然その騒ぎはホール中に注目されているので、トリコたちも驚いている。
「「ハッ?」」
「ゾンビさんったら……」
「何やってんだ?」
ゾンゲたちは結局捕まり、一番階下にある牢獄に閉じ込められることになった。