超セレブ! グルメ馬車の夢の旅!
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メルクの星屑と小松さんの新しい包丁を手に入れ、私たちは次の修業食材をメロウコーラに決めた。それを得るためには美食屋四天王・ゼブラの力が必要だとトリコが告げ、私たちは次の目的地まで移動手段を使うことになった。
「二十年物の水晶コーラでございます。このボトルのコルクは水晶コーラの木の幹から作られたものです」
「おおっ!」
ソムリエが取り出したコルクを差し出すと、トリコは受け取ってコルクの香りを堪能した。
「清々しい、いい香りだ。お前も嗅いでみるか?」
「うん!」
私はトリコからコルクを受け取って香りを嗅ぐと、年代物の独特な香りに水晶コーラ自体の香りが入り交じって、ハーモニーを奏でているみたいだった。
「スゴい……! これがコーラだなんて信じられないくらい、とてもいい香り……!」
「テイスティングを……」
「おおっ! キメ細かい泡の一つ一つがまるで水晶みてぇに輝いてる!」
続いてソムリエはグラスに水晶コーラを注ぐ。コーラのはずなのにシャンパンに負けず劣らずの輝きが溢れて、トリコはそれをしっかり味わって飲む。
「うめぇ~まるで上質なシャンパン! コーラとは思えねぇほどの芳醇な風味だ! うめぇぞ! お前も飲んでみろよ――ココ!」
「ああ」
トリコはお肉を食べていたココさんに声をかけると、ソムリエが淹れてくれたコーラを飲んだ。
「うん、この清涼感……さすが水晶コーラ。天然物だとほんの1センチ結晶するのに千年はかかると言われる水晶の木。その実の種で作られた高級コーラだけのことはある」
「メロウコーラってのは、これよりうまいのか?」
「メロウコーラ?」
「――ハッハッハッハッ! また会長(カイチョ)にエライモン依頼されたな、トリコ!」
そう――目的地に着くまでの移動手段の乗り物で私たちはココさんとサニーに再会した。今は出発する時間まで食事をしている。それにしても小松さん、遅いな~?
「美食屋の墓場・グルメピラミッドにあるというメロウコーラか……。僕らのも大変だけど、トリコのが一番キツそうだね」
「ハハッ、かわいそ。瑞貴、お前(マ)もトリコと一緒にいるのやめたほうがよくね?」
「確かに。強いとはいえ瑞貴ちゃんは女の子なんだから、あまりムチャはしてほしくないな」
「うっせーな!」
「フフッ。でも、同行できたおかげで新しい友達ができましたから、それは感謝しています」
トリコと小松さんと一緒じゃなきゃ、メルクさんという友達ができなかった。行く機会があったとしても、あんな風に過ごすことはなかっただろうな。
「おめぇらはちゃんと修業してんのか?」
「当然。俺(レ)なんか、とっくに重力もクリアしたし、低酸素も――」
「すいませーん! 遅くなりましたー!」
サニーの言葉に遮った声は駆け寄って来た小松さんだ。謝っているわりには顔がデレデレしているけど……。
「何やってたんだ?」
「ああ、ごめんなさい。メルク包丁に見惚れてたら時が経つのを忘れちゃって」
「なんだ? その理由」
「よっぽど嬉しかったんだね。でも間に合ってよかったよ」
「メルク包丁?」
あっ、サニーが反応した。きっと小松さんの包丁を見たら感動しちゃうんだろうな。美(ツク)しいって。
「ココさん、サニーさん、ご無沙汰してます」
「もう出発するよ。――グルメ馬車が」
「はい! 予約五年待ちの豪華客馬・グルメ馬車に乗れるなんて感激です~! わーい! 楽しみだー!」
「おいおい、ハシャぎ過ぎんなよ!」
「きっと小松さんは聞こえてないよ、トリコ」
こうして見ると小松さんがトリコと同い年なんて信じられないな。私より身長が低いし見た目が子供みたいだからだろうか、年相応というより身長相応って感じ?
水深千メートルの深海も行けるという水陸両用の超巨大馬で、捕獲レベル64の哺乳獣類・ギガホースの二頭に繋がれた船に私たちは乗っている。
「くぅ~! 僕もテンションギガギガだー!」
《巨大客馬・グルメ馬車。これからみなさんを世界一周グルメの旅へとご案内しましょう》
小松さんを追って私たちもベランダに行くと、出発の放送が出て花火が打ち上って紙吹雪が舞う。たくさんの人々に見送られながらグルメ馬車が発車された。
《およそ二年の夢の時間が、今始まります》
「ハッハー! 俺は来月降りるけどな!」
「わ~! 動いてる~!」
「だからハシャぎ過ぎだっての!」
「それにしても、メチャクチャ贅沢な移動手段だな……」
五年待ちなのにアッサリ部屋を取れたんだよね。ココさんもサニーも移動手段としばしの休暇を楽しむために乗るって言ってたし……四天王の権力と財力が本当に恐ろしい。
「二十年物の水晶コーラでございます。このボトルのコルクは水晶コーラの木の幹から作られたものです」
「おおっ!」
ソムリエが取り出したコルクを差し出すと、トリコは受け取ってコルクの香りを堪能した。
「清々しい、いい香りだ。お前も嗅いでみるか?」
「うん!」
私はトリコからコルクを受け取って香りを嗅ぐと、年代物の独特な香りに水晶コーラ自体の香りが入り交じって、ハーモニーを奏でているみたいだった。
「スゴい……! これがコーラだなんて信じられないくらい、とてもいい香り……!」
「テイスティングを……」
「おおっ! キメ細かい泡の一つ一つがまるで水晶みてぇに輝いてる!」
続いてソムリエはグラスに水晶コーラを注ぐ。コーラのはずなのにシャンパンに負けず劣らずの輝きが溢れて、トリコはそれをしっかり味わって飲む。
「うめぇ~まるで上質なシャンパン! コーラとは思えねぇほどの芳醇な風味だ! うめぇぞ! お前も飲んでみろよ――ココ!」
「ああ」
トリコはお肉を食べていたココさんに声をかけると、ソムリエが淹れてくれたコーラを飲んだ。
「うん、この清涼感……さすが水晶コーラ。天然物だとほんの1センチ結晶するのに千年はかかると言われる水晶の木。その実の種で作られた高級コーラだけのことはある」
「メロウコーラってのは、これよりうまいのか?」
「メロウコーラ?」
「――ハッハッハッハッ! また会長(カイチョ)にエライモン依頼されたな、トリコ!」
そう――目的地に着くまでの移動手段の乗り物で私たちはココさんとサニーに再会した。今は出発する時間まで食事をしている。それにしても小松さん、遅いな~?
「美食屋の墓場・グルメピラミッドにあるというメロウコーラか……。僕らのも大変だけど、トリコのが一番キツそうだね」
「ハハッ、かわいそ。瑞貴、お前(マ)もトリコと一緒にいるのやめたほうがよくね?」
「確かに。強いとはいえ瑞貴ちゃんは女の子なんだから、あまりムチャはしてほしくないな」
「うっせーな!」
「フフッ。でも、同行できたおかげで新しい友達ができましたから、それは感謝しています」
トリコと小松さんと一緒じゃなきゃ、メルクさんという友達ができなかった。行く機会があったとしても、あんな風に過ごすことはなかっただろうな。
「おめぇらはちゃんと修業してんのか?」
「当然。俺(レ)なんか、とっくに重力もクリアしたし、低酸素も――」
「すいませーん! 遅くなりましたー!」
サニーの言葉に遮った声は駆け寄って来た小松さんだ。謝っているわりには顔がデレデレしているけど……。
「何やってたんだ?」
「ああ、ごめんなさい。メルク包丁に見惚れてたら時が経つのを忘れちゃって」
「なんだ? その理由」
「よっぽど嬉しかったんだね。でも間に合ってよかったよ」
「メルク包丁?」
あっ、サニーが反応した。きっと小松さんの包丁を見たら感動しちゃうんだろうな。美(ツク)しいって。
「ココさん、サニーさん、ご無沙汰してます」
「もう出発するよ。――グルメ馬車が」
「はい! 予約五年待ちの豪華客馬・グルメ馬車に乗れるなんて感激です~! わーい! 楽しみだー!」
「おいおい、ハシャぎ過ぎんなよ!」
「きっと小松さんは聞こえてないよ、トリコ」
こうして見ると小松さんがトリコと同い年なんて信じられないな。私より身長が低いし見た目が子供みたいだからだろうか、年相応というより身長相応って感じ?
水深千メートルの深海も行けるという水陸両用の超巨大馬で、捕獲レベル64の哺乳獣類・ギガホースの二頭に繋がれた船に私たちは乗っている。
「くぅ~! 僕もテンションギガギガだー!」
《巨大客馬・グルメ馬車。これからみなさんを世界一周グルメの旅へとご案内しましょう》
小松さんを追って私たちもベランダに行くと、出発の放送が出て花火が打ち上って紙吹雪が舞う。たくさんの人々に見送られながらグルメ馬車が発車された。
《およそ二年の夢の時間が、今始まります》
「ハッハー! 俺は来月降りるけどな!」
「わ~! 動いてる~!」
「だからハシャぎ過ぎだっての!」
「それにしても、メチャクチャ贅沢な移動手段だな……」
五年待ちなのにアッサリ部屋を取れたんだよね。ココさんもサニーも移動手段としばしの休暇を楽しむために乗るって言ってたし……四天王の権力と財力が本当に恐ろしい。