渾身の一作! 完成メルク包丁
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「包丁隠すなよ!」
「むしろあんたたちが隠せってば!」
「か、隠してないよ! ほら!」
メルクさんが包丁を差し出したから、やっと二人の動きが止まった。私も改めて包丁『だけ』を見る。
「『小松』……『二代目Melk』……!」
「これは、俺が初めて彫った刻印だ。小松シェフへの感謝と敬意の印だ」
「ありがとうございます! メルクさん!」
「偽りのない、ありのままの自分をぶつけた証だな」
「メルクさんが、『真の二代目メルク』として作った包丁だからね」
「うん……! あっ、わあっ!」
「あっ!」
「ん? ハッハッハッハッ!」
「アハハハハッ!」
包丁に夢中だったから思わず流れでトリコたちを見てしまったけど、まだ着替えようとしてないのか!
「よーし! んじゃ、今夜はメルクの星屑で宴だー!」
「やったー!」
「とりあえず服着てくれ、服! お願いだから!」
「今すぐ着替えないと本気で疾風斬くらわすぞ!」
「わかったから薙刀仕舞え!」
「すぐ着替えてきまーす!」
私が目を閉じながら薙刀を出したら、二人は慌てて服に着替えに向かった。残った私とメルクさんはやっと立ち去った二人に息を吐くと、顔を見合わせて笑っていた。
――夕食の支度をするために、私と小松さんは地下の冷蔵庫や棚から使う食材を探していた。
「あれと、これと……。こっちも使うことができそう」
「えっ? これって!」
「小松さん?」
小松さんが棚から見つけたのは、ここに来るキッカケになった食材でしかも大きい。小松さんは全体を見たり叩いたりしていると、確信を持てたらしい。
「やっぱり……首領(ドン)ドングリです」
「しかも特大サイズだね。ここまで大きいのは初めて見たよ」
「どうしたの? 瑞貴、小松シェフ」
「あっ、メルクさん」
「これ、メルクさんが研いでくれた包丁で切ることはできるんでしょうか?」
「えっ?」
確かにさっき山を切ることができたもんね。でも力加減を間違えたら危険極まりない……。
トリコも話を聞きつけて下に降り、私も首領(ドン)ドングリに挑戦する小松さんを二人と共に見守る。
「小松シェフ、力加減にはくれぐれも注意して」
「はい!」
メルクさんの注意に小松さんは頷いた。首領(ドン)ドングリは専用のハンマーがないと調理できない食材で、小松さんも前の包丁を折ってしまった。
「むしろあんたたちが隠せってば!」
「か、隠してないよ! ほら!」
メルクさんが包丁を差し出したから、やっと二人の動きが止まった。私も改めて包丁『だけ』を見る。
「『小松』……『二代目Melk』……!」
「これは、俺が初めて彫った刻印だ。小松シェフへの感謝と敬意の印だ」
「ありがとうございます! メルクさん!」
「偽りのない、ありのままの自分をぶつけた証だな」
「メルクさんが、『真の二代目メルク』として作った包丁だからね」
「うん……! あっ、わあっ!」
「あっ!」
「ん? ハッハッハッハッ!」
「アハハハハッ!」
包丁に夢中だったから思わず流れでトリコたちを見てしまったけど、まだ着替えようとしてないのか!
「よーし! んじゃ、今夜はメルクの星屑で宴だー!」
「やったー!」
「とりあえず服着てくれ、服! お願いだから!」
「今すぐ着替えないと本気で疾風斬くらわすぞ!」
「わかったから薙刀仕舞え!」
「すぐ着替えてきまーす!」
私が目を閉じながら薙刀を出したら、二人は慌てて服に着替えに向かった。残った私とメルクさんはやっと立ち去った二人に息を吐くと、顔を見合わせて笑っていた。
――夕食の支度をするために、私と小松さんは地下の冷蔵庫や棚から使う食材を探していた。
「あれと、これと……。こっちも使うことができそう」
「えっ? これって!」
「小松さん?」
小松さんが棚から見つけたのは、ここに来るキッカケになった食材でしかも大きい。小松さんは全体を見たり叩いたりしていると、確信を持てたらしい。
「やっぱり……首領(ドン)ドングリです」
「しかも特大サイズだね。ここまで大きいのは初めて見たよ」
「どうしたの? 瑞貴、小松シェフ」
「あっ、メルクさん」
「これ、メルクさんが研いでくれた包丁で切ることはできるんでしょうか?」
「えっ?」
確かにさっき山を切ることができたもんね。でも力加減を間違えたら危険極まりない……。
トリコも話を聞きつけて下に降り、私も首領(ドン)ドングリに挑戦する小松さんを二人と共に見守る。
「小松シェフ、力加減にはくれぐれも注意して」
「はい!」
メルクさんの注意に小松さんは頷いた。首領(ドン)ドングリは専用のハンマーがないと調理できない食材で、小松さんも前の包丁を折ってしまった。