渾身の一作! 完成メルク包丁
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「そうだったな。小松、改めて言うぜ」
「はい?」
「俺は瑞貴が好きだ。グルメ界では助けられっぱなしだったが、今度は俺が守る番だ。修業も必ず完遂して俺は強くなる。瑞貴の持つ巨大な力ごと守れるようにな」
グルメ界では白虎のインパクトが強かったが、瑞貴だってグルメ界で普通に動いていた。それは能力のおかげでもあると同時に過ごしてきた日々の賜物だろう。守るつもりが逆に守られていた。だから今度は自分が守るのだ。
「ぼ、僕だって!」
「ん?」
「僕だって瑞貴さんが好きです! 力がなくったってやれることはあります。僕は僕のできることで瑞貴さんを守りたいんです!」
……力がなくてもやれること――それは今回のメルクが自信を取り戻したように。小松は確かに非力だが瑞貴は彼の優しさや料理の腕前に何度も救われた。小松だって可能性はあるのだから。
――男性陣が騒いでいるとき、瑞貴は外の様子など全く気にしていなかった。何故なら、今この状況に目をキラキラ輝かせているからだ。
「こ、これが小松さんの新しい包丁……!」
「ああ、完成だ!」
竜王デロウスの牙と小松さんの魂が宿った包丁、そしてメルクさんの自信溢れる砥ぎで作られた包丁――……サニーじゃないけど美しい!
「試しに素振りをしてみるか。こっちに……」
「待ってメルク。家の中じゃ危ないから外でやろう」
「ああ、そうだな」
幸い温泉からは見えない位置に入口があるから、私たちはそっちから出た。
「いくよ」
ヒュッ……――ズザザザッ!!
少し振っただけで遠くの山まで亀裂ができていた。もしこれを家の中でやっていたら確実に真っ二つになっていただろう。
「えっ……?」
「なんだ……? この切れ味は……! 軽く振ったら山が割れた……!?」
「これがデロウスの牙と、そしてメルクの星屑で作った包丁の力……!」
「――メルク! 瑞貴! 包丁完成したのか!?」
「トリコ、小松さん――って、ええっ!?」
「うわあっ!」
先ほどの音を聞いて駆け付けて来たんだろう、トリコと小松さん。でも……素っ裸はやめてくれ! こればかりは免疫ない!
「完成したんですね! ついに!」
「見せろ、それ!」
「見せないでくれ! 下のそれ!」
「何をだ?」
「それだよ! 二人共、その下のほう隠して!」
あまりの衝撃にメルクさんも私も顔を赤くして手で隠す。二人は包丁に夢中だから気付いてないけど、本当に着替えてくれ!
「はい?」
「俺は瑞貴が好きだ。グルメ界では助けられっぱなしだったが、今度は俺が守る番だ。修業も必ず完遂して俺は強くなる。瑞貴の持つ巨大な力ごと守れるようにな」
グルメ界では白虎のインパクトが強かったが、瑞貴だってグルメ界で普通に動いていた。それは能力のおかげでもあると同時に過ごしてきた日々の賜物だろう。守るつもりが逆に守られていた。だから今度は自分が守るのだ。
「ぼ、僕だって!」
「ん?」
「僕だって瑞貴さんが好きです! 力がなくったってやれることはあります。僕は僕のできることで瑞貴さんを守りたいんです!」
……力がなくてもやれること――それは今回のメルクが自信を取り戻したように。小松は確かに非力だが瑞貴は彼の優しさや料理の腕前に何度も救われた。小松だって可能性はあるのだから。
――男性陣が騒いでいるとき、瑞貴は外の様子など全く気にしていなかった。何故なら、今この状況に目をキラキラ輝かせているからだ。
「こ、これが小松さんの新しい包丁……!」
「ああ、完成だ!」
竜王デロウスの牙と小松さんの魂が宿った包丁、そしてメルクさんの自信溢れる砥ぎで作られた包丁――……サニーじゃないけど美しい!
「試しに素振りをしてみるか。こっちに……」
「待ってメルク。家の中じゃ危ないから外でやろう」
「ああ、そうだな」
幸い温泉からは見えない位置に入口があるから、私たちはそっちから出た。
「いくよ」
ヒュッ……――ズザザザッ!!
少し振っただけで遠くの山まで亀裂ができていた。もしこれを家の中でやっていたら確実に真っ二つになっていただろう。
「えっ……?」
「なんだ……? この切れ味は……! 軽く振ったら山が割れた……!?」
「これがデロウスの牙と、そしてメルクの星屑で作った包丁の力……!」
「――メルク! 瑞貴! 包丁完成したのか!?」
「トリコ、小松さん――って、ええっ!?」
「うわあっ!」
先ほどの音を聞いて駆け付けて来たんだろう、トリコと小松さん。でも……素っ裸はやめてくれ! こればかりは免疫ない!
「完成したんですね! ついに!」
「見せろ、それ!」
「見せないでくれ! 下のそれ!」
「何をだ?」
「それだよ! 二人共、その下のほう隠して!」
あまりの衝撃にメルクさんも私も顔を赤くして手で隠す。二人は包丁に夢中だから気付いてないけど、本当に着替えてくれ!