ノッキングの達人! フグ鯨、実食の時!
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「ここからは素手だよ。毒袋が破れないように、周りの粘膜を少しずつ取り除く」
「「はい……」」
「ゆっくり、ゆっくり、粘膜が取れたら優しく掬い上げるように。慌てないで、ゆっくりと」
優しく、慌てないで、ゆっくりと……! 私たちは慎重に粘膜を取り除き同時に毒袋をすくい上げるとフグ鯨が金色になった。
「よーし! 成功だ!」
「「「「やった――っ!!」」」」
成功して私たちは心から喜びの声を上げる。小松さんは感動で涙が溢れ、私は安堵感に溢れて脱力しかけた。
「よがっだぁ~~!」
「き、緊張した……」
「よくやったね、小松くん、瑞貴ちゃん」
「いえ! ココさんの的確な指示があったからです!」
「ココさんのおかげで捌けました!」
「小松! 初めてお前を連れて来てよかったと思ってるぞ」
「はい! ありがとうございます!」
おいおいヒドくね? そして小松さん、そこは喜んで返事するところじゃないぞ。
「よし、残りもじゃんじゃん捌け!」
「勘弁して。もう今日は捌く余裕がないよ……」
「僕もです……。でもこんなに毒化して……」
「ああ。これはIGOで研究に使ってもらうさ」
「よかった……。捨てるとなると複雑ですからね。残りのフグ鯨も使ってもらいましょう」
「食わせろ」
「しつこい!」
私と小松さんはフグ鯨を刺身にして、大きな葉を皿代わりに綺麗に並べた。
「この世の全ての食材に感謝を込めて」
「「「「いただきます!」」」」
「では、さっそく刺身を!」
「あー! ちょっと取り過ぎですよ!」
「せっかく綺麗に並べたのにもったいない!」
トリコは私たちの声も無視して食べたので、私たちもフグ鯨を実食する。
(甘い……なんて脂のうまみだ。最高級のミンク鯨の霜降り肉と、黒マグロの大トロが合わさったみてぇだ! うめぇ! 噛んでも噛んでも味が出続ける! 噛みすぎて顎がいてぇ、でも止めらんねぇ!)
「おいしい! これがフグ鯨の味なんだ……―ってトリコ!? 筋肉がさらにムキムキになってるよ!?」
「うお!? 疲れが一気に吹っ飛んだ! 滋養強壮の効果があるとは聞いたが、これほどとは!」
そういえば今までの疲れがない。むしろ回復して超元気になれた! 次に私と小松さんはヒレ酒を作った。
「トリコさーん! ヒレ酒できましたー!」
「オウッ!」
私は一応飲める歳だけどお酒って得意じゃないから遠慮する。それに辛口の熱燗なら尚更だ。
(うめぇ! なんてヒレ酒だ! 香ばしさが全身を突き抜ける。ヒレの甘味が辛口の熱燗で一層うまみを増して体中の細胞に染み渡る……!)
どうやらトリコには絶賛みたい。ノッキングマスター次郎が楽しみにするくらいだもんね。
「小松、瑞貴、どうだ!?」
「おいしいです! こんな料理初めて食べました!」
「苦労した甲斐があったって、心からそう思えるくらいおいしいよ!」
「がんばって自分らで捕って調理したモノは、やっぱり最高だよな!」
「「はい/うん!」」
両頬を抑えて感動のあまり涙を流す小松さん。私も最高の料理を味わえて微笑んだ。
(久しく忘れていたな、この感動は……。美食屋か……また始めてみるかな)
……三人が顔を見合わせているとき、ココは美食屋復帰を決意していた。
「「はい……」」
「ゆっくり、ゆっくり、粘膜が取れたら優しく掬い上げるように。慌てないで、ゆっくりと」
優しく、慌てないで、ゆっくりと……! 私たちは慎重に粘膜を取り除き同時に毒袋をすくい上げるとフグ鯨が金色になった。
「よーし! 成功だ!」
「「「「やった――っ!!」」」」
成功して私たちは心から喜びの声を上げる。小松さんは感動で涙が溢れ、私は安堵感に溢れて脱力しかけた。
「よがっだぁ~~!」
「き、緊張した……」
「よくやったね、小松くん、瑞貴ちゃん」
「いえ! ココさんの的確な指示があったからです!」
「ココさんのおかげで捌けました!」
「小松! 初めてお前を連れて来てよかったと思ってるぞ」
「はい! ありがとうございます!」
おいおいヒドくね? そして小松さん、そこは喜んで返事するところじゃないぞ。
「よし、残りもじゃんじゃん捌け!」
「勘弁して。もう今日は捌く余裕がないよ……」
「僕もです……。でもこんなに毒化して……」
「ああ。これはIGOで研究に使ってもらうさ」
「よかった……。捨てるとなると複雑ですからね。残りのフグ鯨も使ってもらいましょう」
「食わせろ」
「しつこい!」
私と小松さんはフグ鯨を刺身にして、大きな葉を皿代わりに綺麗に並べた。
「この世の全ての食材に感謝を込めて」
「「「「いただきます!」」」」
「では、さっそく刺身を!」
「あー! ちょっと取り過ぎですよ!」
「せっかく綺麗に並べたのにもったいない!」
トリコは私たちの声も無視して食べたので、私たちもフグ鯨を実食する。
(甘い……なんて脂のうまみだ。最高級のミンク鯨の霜降り肉と、黒マグロの大トロが合わさったみてぇだ! うめぇ! 噛んでも噛んでも味が出続ける! 噛みすぎて顎がいてぇ、でも止めらんねぇ!)
「おいしい! これがフグ鯨の味なんだ……―ってトリコ!? 筋肉がさらにムキムキになってるよ!?」
「うお!? 疲れが一気に吹っ飛んだ! 滋養強壮の効果があるとは聞いたが、これほどとは!」
そういえば今までの疲れがない。むしろ回復して超元気になれた! 次に私と小松さんはヒレ酒を作った。
「トリコさーん! ヒレ酒できましたー!」
「オウッ!」
私は一応飲める歳だけどお酒って得意じゃないから遠慮する。それに辛口の熱燗なら尚更だ。
(うめぇ! なんてヒレ酒だ! 香ばしさが全身を突き抜ける。ヒレの甘味が辛口の熱燗で一層うまみを増して体中の細胞に染み渡る……!)
どうやらトリコには絶賛みたい。ノッキングマスター次郎が楽しみにするくらいだもんね。
「小松、瑞貴、どうだ!?」
「おいしいです! こんな料理初めて食べました!」
「苦労した甲斐があったって、心からそう思えるくらいおいしいよ!」
「がんばって自分らで捕って調理したモノは、やっぱり最高だよな!」
「「はい/うん!」」
両頬を抑えて感動のあまり涙を流す小松さん。私も最高の料理を味わえて微笑んだ。
(久しく忘れていたな、この感動は……。美食屋か……また始めてみるかな)
……三人が顔を見合わせているとき、ココは美食屋復帰を決意していた。