御披露目! 二代目襲名とメルクの星屑!
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「包丁とのみ向き合っていると思った師匠が、使い手に興味を示すなんて……! さすがは瑞貴と小松シェフだ!」
「いやあ、僕はごく普通に包丁を使っていただけですけど。でも光栄です! 包丁を褒められるのは、なんだか自分自身が褒められるよりも嬉しいです!」
「私も、世界一の研ぎ師の二人からそう言ってもらえるなんて思いもしなかった。大事な相棒が褒められて、私まで嬉しくなっちゃうよ!」
大切にして来たけど、これからも長い付き合いになるんだ。トリコから戻って来た私の相棒……これからもよろしくね!
「で、包丁の完成はいつ頃になる?」
「少し時間をもらいたいな。納得のいくものを作りたい。それと、瑞貴に頼みがあるんだ」
「私?」
「ああ。――瑞貴の包丁と薙刀を、俺に砥がせてくれ」
「えっ……ええっ!?」
包丁はわかるけど、なんで薙刀!? メルクさんが作るのは包丁で、武器そのモノじゃなかったよね!?
「いい包丁への敬意と、薙刀を見たとき思ったんだ。普通の砥ぎより、メルクの星屑で砥いだほうが技のキレも上がる。もちろんこのメルクの星屑を一部持って行っていい。ただ――俺の心を救ってくれた礼として最初は俺に砥がせてほしい」
「メルクさん……」
「もちろん、薙刀に関しては宿っている魂が許してくれればだが……」
メルクさんの目は本気だ。薙刀に四神の魂が宿っていることも踏まえて言っているし、私はブレスレットを見つめる。
「みんな、どうかな?」
パアアァァアアア――……!!
ブレスレットに問いかけたら光が放った。それは強く鋭い光ではなく、優しく温かい光だ。声は聞こえなかったけど、まるでそれが答えだというみたい。
「メルクさん、お願いできますか? 薙刀も、包丁も」
「ああ!」
「というわけでトリコ、さらに時間がかかるけど構わないかな?」
「いいぜ。そのくらいなら問題ないだろ」
「どうかしたんですか?」
「いやな、ちょっと急がなきゃいけねぇ食材があるもんでよ」
「「えっ?」」
――時間を気にしていた理由は、またしても初代メルクさんが絡んでいるらしい。
『ハハハハッ! どれ、見せてみろ。龍さんの依頼って奴を』
……トリコは一龍のリストを取り出し、初代メルクに渡した。
『なるほどのう……。どれも一筋縄ではいかんな。――ん? この「メロウコーラ」は急いだほうがええかもしれんな』
『えっ? なんでだ?』
『今がコーラの一番おいしい時期じゃ。確か場所は――グルメピラミッド!』
――初代メルクさんの言葉をトリコから伝えられ、小松さんも私もメルクさんも驚くことになった。
「グ、グルメピラミッドって……!」
「それってまさか……!」
「聞いたことある。広大な砂漠に紛れる巨大な迷宮……グルメピラミッド! 誰も戻って来られないことから『別名・美食屋の墓場』!」
「……ゼブラの力が必要だな」
グルメピラミッド……原作でどんな場所か少し覚えているし、この世界に来て話には聞いていたけど、ついに行くことになるのか。
「いやあ、僕はごく普通に包丁を使っていただけですけど。でも光栄です! 包丁を褒められるのは、なんだか自分自身が褒められるよりも嬉しいです!」
「私も、世界一の研ぎ師の二人からそう言ってもらえるなんて思いもしなかった。大事な相棒が褒められて、私まで嬉しくなっちゃうよ!」
大切にして来たけど、これからも長い付き合いになるんだ。トリコから戻って来た私の相棒……これからもよろしくね!
「で、包丁の完成はいつ頃になる?」
「少し時間をもらいたいな。納得のいくものを作りたい。それと、瑞貴に頼みがあるんだ」
「私?」
「ああ。――瑞貴の包丁と薙刀を、俺に砥がせてくれ」
「えっ……ええっ!?」
包丁はわかるけど、なんで薙刀!? メルクさんが作るのは包丁で、武器そのモノじゃなかったよね!?
「いい包丁への敬意と、薙刀を見たとき思ったんだ。普通の砥ぎより、メルクの星屑で砥いだほうが技のキレも上がる。もちろんこのメルクの星屑を一部持って行っていい。ただ――俺の心を救ってくれた礼として最初は俺に砥がせてほしい」
「メルクさん……」
「もちろん、薙刀に関しては宿っている魂が許してくれればだが……」
メルクさんの目は本気だ。薙刀に四神の魂が宿っていることも踏まえて言っているし、私はブレスレットを見つめる。
「みんな、どうかな?」
パアアァァアアア――……!!
ブレスレットに問いかけたら光が放った。それは強く鋭い光ではなく、優しく温かい光だ。声は聞こえなかったけど、まるでそれが答えだというみたい。
「メルクさん、お願いできますか? 薙刀も、包丁も」
「ああ!」
「というわけでトリコ、さらに時間がかかるけど構わないかな?」
「いいぜ。そのくらいなら問題ないだろ」
「どうかしたんですか?」
「いやな、ちょっと急がなきゃいけねぇ食材があるもんでよ」
「「えっ?」」
――時間を気にしていた理由は、またしても初代メルクさんが絡んでいるらしい。
『ハハハハッ! どれ、見せてみろ。龍さんの依頼って奴を』
……トリコは一龍のリストを取り出し、初代メルクに渡した。
『なるほどのう……。どれも一筋縄ではいかんな。――ん? この「メロウコーラ」は急いだほうがええかもしれんな』
『えっ? なんでだ?』
『今がコーラの一番おいしい時期じゃ。確か場所は――グルメピラミッド!』
――初代メルクさんの言葉をトリコから伝えられ、小松さんも私もメルクさんも驚くことになった。
「グ、グルメピラミッドって……!」
「それってまさか……!」
「聞いたことある。広大な砂漠に紛れる巨大な迷宮……グルメピラミッド! 誰も戻って来られないことから『別名・美食屋の墓場』!」
「……ゼブラの力が必要だな」
グルメピラミッド……原作でどんな場所か少し覚えているし、この世界に来て話には聞いていたけど、ついに行くことになるのか。