御披露目! 二代目襲名とメルクの星屑!
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……ヘビーホール最下層へと向かうトリコは、強さを増す重力に苦しみピンチに陥る。しかし、瑞貴と小松の包丁が食材の元へと導いてくれた。
一方小松は、メルクが女性だという衝撃の事実に直面していた。もともと知っていた瑞貴と共にメルクから打ち明けられ、その事情を知る。
トリコはついに最下層へと到着し、初代メルクと会うことに成功した。そして初代メルクの工場(コウバ)へと案内された!
☆☆☆☆☆
……トリコはもともと声が小さい初代メルクがどうして急に大きくなったのか、先ほどの石を使って理由を告げられる。
「いいじゃろう、この石。『拡音石』と言ってな、ガンセキコンドルの成体から採取できる不思議な石じゃ。周りの音を数倍に拡大して反響してくれる」
次に初代メルクはそばで控えている蠍魔牛に顔を向けた。最初はトリコに敵意を向けていたが初代メルクがいるせいか、今はすっかり大人しい。
「こいつは蠍魔牛。まだ子供じゃが、すでにこのヘビーホールでは敵ナシじゃ。お主も戦っていたらかなり持て余したはずじゃ」
「いったいこの場所で、何を?」
「私は今ここで、ある重要な仕事に取り掛かっとる。蠍魔牛は知能が高いからのう。私の仕事に邪魔が入らんよう、見張りをしてもらっとるんじゃ」
「それほど重要な仕事を……それは…いったい……!?」
周りの壁に立てかけてある包丁は普通サイズではなく、どれもリーガルマンモス並の巨大なモノばかりだ。並の仕事ではないとトリコにも伝わっている。その仕事とは――!?
「…………」
「石を使ってくれ! 石をー!」
格音石を口元から離したため、初代メルクの声が何を言っているかわからないほど小さい。
――トリコは格音石に穴を開けて紐を通し、初代メルクの首にペンダントのように掛けた。
「よし、これで大丈夫。さあ、思う存分しゃべってくれて構わねぇぜ。初代メルクよ」
「フフッ。龍さんが言ってた通りの男だな、トリコ」
トリコの思惑通り、初代メルクの声がちゃんと聞こえる大きさだ。これで普通に会話できると安心してトリコも話す。
「会長(オヤジ)が何を言ってたか知らねぇが、俺のほうは逆に予想外だ。びっくりしてるぜ」
「予想外?」
「寡黙で人見知りって聞いてたあんたが、結構おしゃべりなとこによ」
「私は昔からおしゃべりじゃよ。ただこの風貌のせいか、何故か周りにはよく無視されとったけどな」
「えっ? 周りから無視?」
確かに初代メルクの風貌に最初は驚くかもしれないが、話してみると意外に和やかだ。無視される要素はないと思うが、トリコはある推測が思い浮かぶ。
一方小松は、メルクが女性だという衝撃の事実に直面していた。もともと知っていた瑞貴と共にメルクから打ち明けられ、その事情を知る。
トリコはついに最下層へと到着し、初代メルクと会うことに成功した。そして初代メルクの工場(コウバ)へと案内された!
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……トリコはもともと声が小さい初代メルクがどうして急に大きくなったのか、先ほどの石を使って理由を告げられる。
「いいじゃろう、この石。『拡音石』と言ってな、ガンセキコンドルの成体から採取できる不思議な石じゃ。周りの音を数倍に拡大して反響してくれる」
次に初代メルクはそばで控えている蠍魔牛に顔を向けた。最初はトリコに敵意を向けていたが初代メルクがいるせいか、今はすっかり大人しい。
「こいつは蠍魔牛。まだ子供じゃが、すでにこのヘビーホールでは敵ナシじゃ。お主も戦っていたらかなり持て余したはずじゃ」
「いったいこの場所で、何を?」
「私は今ここで、ある重要な仕事に取り掛かっとる。蠍魔牛は知能が高いからのう。私の仕事に邪魔が入らんよう、見張りをしてもらっとるんじゃ」
「それほど重要な仕事を……それは…いったい……!?」
周りの壁に立てかけてある包丁は普通サイズではなく、どれもリーガルマンモス並の巨大なモノばかりだ。並の仕事ではないとトリコにも伝わっている。その仕事とは――!?
「…………」
「石を使ってくれ! 石をー!」
格音石を口元から離したため、初代メルクの声が何を言っているかわからないほど小さい。
――トリコは格音石に穴を開けて紐を通し、初代メルクの首にペンダントのように掛けた。
「よし、これで大丈夫。さあ、思う存分しゃべってくれて構わねぇぜ。初代メルクよ」
「フフッ。龍さんが言ってた通りの男だな、トリコ」
トリコの思惑通り、初代メルクの声がちゃんと聞こえる大きさだ。これで普通に会話できると安心してトリコも話す。
「会長(オヤジ)が何を言ってたか知らねぇが、俺のほうは逆に予想外だ。びっくりしてるぜ」
「予想外?」
「寡黙で人見知りって聞いてたあんたが、結構おしゃべりなとこによ」
「私は昔からおしゃべりじゃよ。ただこの風貌のせいか、何故か周りにはよく無視されとったけどな」
「えっ? 周りから無視?」
確かに初代メルクの風貌に最初は驚くかもしれないが、話してみると意外に和やかだ。無視される要素はないと思うが、トリコはある推測が思い浮かぶ。