隠された真実! 初代メルク現る!
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「…………、…………」
「声小っせ!?」
〈グア゙ア゙!〉
ボソボソという小さな声なのでトリコは何を言っているのかわからない。すると蠍魔牛がビシッと背筋を伸ばすと敬礼した。
「えっ? 何? お前、聞きとれたの!? てか、意味わかったの? ああ、おい、どこへ? えっ?」
止める間もなく蠍魔牛はどこかに行ってしまったので、トリコは改めて男と対面する。ここにいる人間と言えばトリコには心当たりが一人しかない。
「あんたがまさか、研ぎ師・メルクか!?」
「…………、……、…………」
「やっぱ小せぇ声……」
トリコは全然聞きとることができず、男はいろいろジェスチャーしながらしゃべるが全く伝わらない。
「ええっ!? ヤベェ、なんだこれ!? 何言ってんのか全然わからん。えっ!?」
「……、…………」
男は急にしゃがむと、袋から取り出した石をトリコに示して何かしゃべっている。
(石を取り出してなんか言ってるけど、なんなんだ!? 超音波でも発してんのか!? あ~ゼブラの奴がいればな~……)
「…………」
石を袋にしまった男は笑うと立ち上がり、トリコに背を向けて手を振ったのだ。何が何だかわからないまま放っておかれるので、慌ててトリコは男の肩をつかむ。
「いや、ちょ、ちょっと待て! どうしてバイバイになるんだ!? あんたが初代メルクだろ!? ああ、間違いねぇあんただ! 俺はあんたに用があって来たんだ!」
「…………」
「うん、何? 何? デカい声で頼む」
「…………」
ドドドドド――!
近くまで来て耳を寄せるが、それでもトリコは聞こえていない。すると地響きが聞こえたので振り向くと、先ほどの蠍魔牛が戻って来た。
「おわーっ!」
〈ア゙ア゙――ッ!!〉
ズザザザ――!
「えっ? なんだ?」
ヘッドスライディングで差し出したのは石だった。トリコは不思議に思ったが男は受け取ると石を確認し、口元に寄せる。
「あー……」
「声デカくなった!?」
むしろこれが普通の人なら当然の声量なのだが、この男にとっては声が大きくなったのだ。
「ってことで、さっき言った通りだ」
「ん?」
「そんじゃ」
また背を向けて手を振って蠍魔牛と共に奥へ行く男に、今度こそトリコは何がなんなのかを説明してもらうために追いかける。
「声小っせ!?」
〈グア゙ア゙!〉
ボソボソという小さな声なのでトリコは何を言っているのかわからない。すると蠍魔牛がビシッと背筋を伸ばすと敬礼した。
「えっ? 何? お前、聞きとれたの!? てか、意味わかったの? ああ、おい、どこへ? えっ?」
止める間もなく蠍魔牛はどこかに行ってしまったので、トリコは改めて男と対面する。ここにいる人間と言えばトリコには心当たりが一人しかない。
「あんたがまさか、研ぎ師・メルクか!?」
「…………、……、…………」
「やっぱ小せぇ声……」
トリコは全然聞きとることができず、男はいろいろジェスチャーしながらしゃべるが全く伝わらない。
「ええっ!? ヤベェ、なんだこれ!? 何言ってんのか全然わからん。えっ!?」
「……、…………」
男は急にしゃがむと、袋から取り出した石をトリコに示して何かしゃべっている。
(石を取り出してなんか言ってるけど、なんなんだ!? 超音波でも発してんのか!? あ~ゼブラの奴がいればな~……)
「…………」
石を袋にしまった男は笑うと立ち上がり、トリコに背を向けて手を振ったのだ。何が何だかわからないまま放っておかれるので、慌ててトリコは男の肩をつかむ。
「いや、ちょ、ちょっと待て! どうしてバイバイになるんだ!? あんたが初代メルクだろ!? ああ、間違いねぇあんただ! 俺はあんたに用があって来たんだ!」
「…………」
「うん、何? 何? デカい声で頼む」
「…………」
ドドドドド――!
近くまで来て耳を寄せるが、それでもトリコは聞こえていない。すると地響きが聞こえたので振り向くと、先ほどの蠍魔牛が戻って来た。
「おわーっ!」
〈ア゙ア゙――ッ!!〉
ズザザザ――!
「えっ? なんだ?」
ヘッドスライディングで差し出したのは石だった。トリコは不思議に思ったが男は受け取ると石を確認し、口元に寄せる。
「あー……」
「声デカくなった!?」
むしろこれが普通の人なら当然の声量なのだが、この男にとっては声が大きくなったのだ。
「ってことで、さっき言った通りだ」
「ん?」
「そんじゃ」
また背を向けて手を振って蠍魔牛と共に奥へ行く男に、今度こそトリコは何がなんなのかを説明してもらうために追いかける。