隠された真実! 初代メルク現る!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「小松さん……まさかあんたがそんな人だったとは……!」
「ちちちち、違います瑞貴さん! 事故です! 事故なんですって!」
「竜巻――」
「待ってくれ瑞貴!」
ピタッ。
問答無用とばかりに竜巻乱舞をかけようとしたら、メルクさんが制止の声を上げたので私は動きを止めた。
「小松シェフは俺が女だと全然気づいていなかったんだ。だからこれは偶然起こったことで、小松シェフは悪くない」
「あっ、そうなの? 小松さん、ごめんなさい!」
「いえいえ~……僕は大丈夫ですよ~~……」
被害者であるメルクさんがハッキリと言うなら間違いないだろう。ブレスレットに戻した私は謝ったが、小松さんは恐怖のあまりか真っ青になるほど青ざめて答えるのが精一杯の状況だ。……本当にごめんなさい。
☆☆☆☆☆
……ルビークラブを大量に持って行ったトリコは、最下層で食事をしていた。
「うんめ――っ!! ルビークラブ最強! この重力のおかげで身がしまってプリップリの食感! うまみが噛めば噛むほど溢れ出て来る! ルビークラブ最強――っ!!」
大事なことなのか二回言ったトリコから少し離れた場所で、大きな影が近づいて来た。
「ごちそうさまでした! ――さーてと……どこの誰だか知らねぇが、ここがヘビーホールの一番地下で間違いねぇかな」
〈グア゙ア゙ア゙ア!!〉
現れたのは捕獲レベル53の哺乳獣類・蠍魔牛。巨体な上に巨大なハサミと尾にある針が特徴的だ。
「かかってくるなら来な! もうここの重力には慣れたぜ!」
グルメ細胞のオーラを放ってトリコの筋肉が活性化している。だが、そう簡単に戦える相手ではないとも悟っていた。
「とんでもねぇ威圧感……こいつ強ぇな! ヘビーホールの主ってとこか!」
〈グア゙ア゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙!!〉
「この重力でこいつとどこまでやれるか……――勝負だ! はああぁぁあああ!!」
本気モードで力を溜めるトリコは負けないように威嚇すると、蠍魔牛が突然体を震わせて一歩下がった。
〈グア゙ア゙……〉
「ん? どうした、急にビクつきやがって。そんなタマじゃねぇだろ! ――いや、重力が強いこの環境……気づかねぇ内に俺の体は鍛えられてたわけか! これほどの奴が、威嚇でビビるくらいまで!」
しかし突如香って来た匂いにトリコは反応した。あきらかに自分や蠍魔牛ではない。
「獣臭……? っ、こいつがビビってるのは俺じゃねぇ!」
トリコがうしろを振り向くと――何かが入った袋を担いでいる、体中に傷があって髪や髭が長く生えている男だ。その威圧感にトリコも驚いてしまうほど、彼の威圧感がスゴい。
すると男は人差し指を蠍魔牛に向けて口を開く。
「ちちちち、違います瑞貴さん! 事故です! 事故なんですって!」
「竜巻――」
「待ってくれ瑞貴!」
ピタッ。
問答無用とばかりに竜巻乱舞をかけようとしたら、メルクさんが制止の声を上げたので私は動きを止めた。
「小松シェフは俺が女だと全然気づいていなかったんだ。だからこれは偶然起こったことで、小松シェフは悪くない」
「あっ、そうなの? 小松さん、ごめんなさい!」
「いえいえ~……僕は大丈夫ですよ~~……」
被害者であるメルクさんがハッキリと言うなら間違いないだろう。ブレスレットに戻した私は謝ったが、小松さんは恐怖のあまりか真っ青になるほど青ざめて答えるのが精一杯の状況だ。……本当にごめんなさい。
☆☆☆☆☆
……ルビークラブを大量に持って行ったトリコは、最下層で食事をしていた。
「うんめ――っ!! ルビークラブ最強! この重力のおかげで身がしまってプリップリの食感! うまみが噛めば噛むほど溢れ出て来る! ルビークラブ最強――っ!!」
大事なことなのか二回言ったトリコから少し離れた場所で、大きな影が近づいて来た。
「ごちそうさまでした! ――さーてと……どこの誰だか知らねぇが、ここがヘビーホールの一番地下で間違いねぇかな」
〈グア゙ア゙ア゙ア!!〉
現れたのは捕獲レベル53の哺乳獣類・蠍魔牛。巨体な上に巨大なハサミと尾にある針が特徴的だ。
「かかってくるなら来な! もうここの重力には慣れたぜ!」
グルメ細胞のオーラを放ってトリコの筋肉が活性化している。だが、そう簡単に戦える相手ではないとも悟っていた。
「とんでもねぇ威圧感……こいつ強ぇな! ヘビーホールの主ってとこか!」
〈グア゙ア゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙!!〉
「この重力でこいつとどこまでやれるか……――勝負だ! はああぁぁあああ!!」
本気モードで力を溜めるトリコは負けないように威嚇すると、蠍魔牛が突然体を震わせて一歩下がった。
〈グア゙ア゙……〉
「ん? どうした、急にビクつきやがって。そんなタマじゃねぇだろ! ――いや、重力が強いこの環境……気づかねぇ内に俺の体は鍛えられてたわけか! これほどの奴が、威嚇でビビるくらいまで!」
しかし突如香って来た匂いにトリコは反応した。あきらかに自分や蠍魔牛ではない。
「獣臭……? っ、こいつがビビってるのは俺じゃねぇ!」
トリコがうしろを振り向くと――何かが入った袋を担いでいる、体中に傷があって髪や髭が長く生えている男だ。その威圧感にトリコも驚いてしまうほど、彼の威圧感がスゴい。
すると男は人差し指を蠍魔牛に向けて口を開く。