隠された真実! 初代メルク現る!
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「そうか! 重力に逆らわず、倒れるように身を任せ……球体が転がるように移動する!」
丸まったトリコは先ほどの岩のように転がって行く。もちろんトリコは球体ではないので壁にぶつかって痛みが来るが確実に下へ行っていた。
「回転すれば、重力で足に血が溜まることもねぇ! けど、この地上の何倍もの重力……しばらく何も食ってねぇから、下まで体力が持ちそうにねぇ! どっかで食料を補給して体力を回復しねぇと!」
キラ――ンッ……!
するとトリコの胸ポケットから包丁が出て来て、下へと転がって落ちて行く。幸い二つは別々の場所に行かず同じ方向に落ちて行くがトリコと距離が離れることには変わりなく、トリコは精一杯手を伸ばす。
「あっ、ヤベェ! 待て! 待ちやがれ! ぐおおぉぉおおお、待ちやがれ――っ!!」
落ちながらもしっかりと目を逸らさなかったトリコは、なんとか二つの包丁をキャッチすることができたが地面に落ちた。
「危ねぇ! ――ん!?」
包丁が再び光を反射したのでトリコは顔を上げると、奥に捕獲レベル46の甲殻獣類・ルビークラブが大量にいた。
「こ、こいつは! ルビークラブ! 最高級のカニじゃねぇか! ルビーの体で覆われた身は、滅多に市場に出ない珍味! こんなご馳走が発見できるとは、偶然とはいえ……――っ、まさか!」
トリコは手の平にある包丁を見る。先ほど自分を叱咤した光景といい、タイミングよくルビークラブの元へ引き寄せたといい、偶然とは思えなかった。
「瑞貴……! 小松……! 偶然じゃねぇ、この包丁にはそれぞれに二人の魂が宿っている。包丁が…食材を呼び寄せる二人の才能がルビークラブを見つけてくれたんだ! ありがとよ、瑞貴! 小松! お前らが俺を救ってくれた……! 体力が回復すれば、重力なんて屁でもねぇぜ!」
トリコは二人に感謝しつつ、垂らしていたヨダレを拭ってルビークラブを見ると手を合わせた。
「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます!」
☆☆☆☆☆
メルクさんが作業を再開したので私は二階に上がると、小松さんは昨日と違って熟睡していた。私も隣の布団に潜ると温泉効果なのか眠気が自然とやって来た。
「おやすみなさい……」
……瑞貴が完全に熟睡した頃、目が覚めた小松は入浴中のメルクに夜食を持って行った。そのとき、衝撃的な光景を目にする。
「な、い!?」
「うわっ! 小松シェフ!?」
「――へっ!?」
突然悲鳴が聞こえて私はガバッと起き上がった。横を見れば小松さんがいないし、下に行ってもメルクさんがいない。外で声が聞こえるし何かあったのかと私はブレスレットを薙刀にして外に飛び出す。
「小松さん!? メルクさん!?」
「「あっ」」
「えっ」
私が見た光景……それは温泉で髪を降ろして堂々と立つ裸のメルクさんと、顔を赤らめてメルクさんに背を向ける小松さんだった。それを見ると自然と薙刀をつかむ力が強くなる。
丸まったトリコは先ほどの岩のように転がって行く。もちろんトリコは球体ではないので壁にぶつかって痛みが来るが確実に下へ行っていた。
「回転すれば、重力で足に血が溜まることもねぇ! けど、この地上の何倍もの重力……しばらく何も食ってねぇから、下まで体力が持ちそうにねぇ! どっかで食料を補給して体力を回復しねぇと!」
キラ――ンッ……!
するとトリコの胸ポケットから包丁が出て来て、下へと転がって落ちて行く。幸い二つは別々の場所に行かず同じ方向に落ちて行くがトリコと距離が離れることには変わりなく、トリコは精一杯手を伸ばす。
「あっ、ヤベェ! 待て! 待ちやがれ! ぐおおぉぉおおお、待ちやがれ――っ!!」
落ちながらもしっかりと目を逸らさなかったトリコは、なんとか二つの包丁をキャッチすることができたが地面に落ちた。
「危ねぇ! ――ん!?」
包丁が再び光を反射したのでトリコは顔を上げると、奥に捕獲レベル46の甲殻獣類・ルビークラブが大量にいた。
「こ、こいつは! ルビークラブ! 最高級のカニじゃねぇか! ルビーの体で覆われた身は、滅多に市場に出ない珍味! こんなご馳走が発見できるとは、偶然とはいえ……――っ、まさか!」
トリコは手の平にある包丁を見る。先ほど自分を叱咤した光景といい、タイミングよくルビークラブの元へ引き寄せたといい、偶然とは思えなかった。
「瑞貴……! 小松……! 偶然じゃねぇ、この包丁にはそれぞれに二人の魂が宿っている。包丁が…食材を呼び寄せる二人の才能がルビークラブを見つけてくれたんだ! ありがとよ、瑞貴! 小松! お前らが俺を救ってくれた……! 体力が回復すれば、重力なんて屁でもねぇぜ!」
トリコは二人に感謝しつつ、垂らしていたヨダレを拭ってルビークラブを見ると手を合わせた。
「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます!」
☆☆☆☆☆
メルクさんが作業を再開したので私は二階に上がると、小松さんは昨日と違って熟睡していた。私も隣の布団に潜ると温泉効果なのか眠気が自然とやって来た。
「おやすみなさい……」
……瑞貴が完全に熟睡した頃、目が覚めた小松は入浴中のメルクに夜食を持って行った。そのとき、衝撃的な光景を目にする。
「な、い!?」
「うわっ! 小松シェフ!?」
「――へっ!?」
突然悲鳴が聞こえて私はガバッと起き上がった。横を見れば小松さんがいないし、下に行ってもメルクさんがいない。外で声が聞こえるし何かあったのかと私はブレスレットを薙刀にして外に飛び出す。
「小松さん!? メルクさん!?」
「「あっ」」
「えっ」
私が見た光景……それは温泉で髪を降ろして堂々と立つ裸のメルクさんと、顔を赤らめてメルクさんに背を向ける小松さんだった。それを見ると自然と薙刀をつかむ力が強くなる。