隠された真実! 初代メルク現る!
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……小松は新しい包丁を作ってもらうため、トリコは修業食材・メルクの星屑の情報を得るため、瑞貴は二人と行動するため、有名な研ぎ師・メルクの元へ。現れたのは二代目を名乗るメルク。
トリコは瑞貴と小松の命と言えるそれぞれの包丁を胸に、先代メルクがいるという地上の重力の数倍の地・ヘビーホールへ。一方、瑞貴と小松はメルクのそばでメルクの作業を見守っていた。
☆☆☆☆☆
小松さんが温泉に入っている間、上着を羽織った私は下へ降りるとメルクが小松さんの折れた包丁を眺めていた。
「メルクさん。小松さんの包丁を眺めてどうしたの?」
「ああ、瑞貴か。いや……美しいと思ってな。折れて尚これだけの存在感を放つなんて……小松シェフの魂が宿っているな。この包丁はまだ死んでない」
「折れたとき、小松さんは深く悲しんでたの。修業時代から共にがんばってきた存在で、謝罪と感謝を何度も述べてたよ」
「なるほど……。そんな小松シェフだからこそ、この包丁はまだ生きているんだな」
でも、私が別に驚いたのはメルクさんの目だ。包丁を見るだけで魂が宿っているかなんて、まるで声が聞こえているみたい。もしかしたら……。
「ねぇ、メルクさん。お願いがあるんだけど」
「ん? 何かな?」
「私の薙刀を見てほしいの。メルクさんから見て、どう思うか」
「確かに俺は包丁の試し切りを猛獣相手によくやるが、武器となれば別だぞ? それでもいいのか?」
「うん。メルクさんから見てどうなのか教えてほしいんだ」
私はブレスレットから薙刀に変形すると、メルクさんは驚いたものの手に取ってくれた。
「手入れがよく行き届いている。瑞貴が包丁と同じくどれだけの愛情を込めているかが伝わってくるよ。ただ……」
「ただ?」
「もっと大きな存在がこの薙刀には宿っている。トリコに四神というのが宿っているって言ってたが……――すまん。きっと事情があるんだな」
「いいよ。メルクさんは友達だし、信頼できるから話すよ」
私はメルクさんに自分の存在と四神について話した。秘密を共有できる人がいるのは心強いし、メルクさんは原作で知っているから信用できる。もちろんとても驚いていたけど。
「そうか……。それで薙刀と包丁が違ったんだ」
「違うって?」
「包丁には、瑞貴そのものの魂が宿っていた。だけど薙刀には、四神の力が宿って瑞貴の魂が見えにくい。けど――見えにくい魂を守ろうとしている守護神のように俺には見えたんだ」
「そっか……見ててくれてありがとう」
メルクから薙刀を受け取って私はブレスレットに戻すと眺めた。まだまだ四神の力を使いこなせていないということか……強力な技を編み出すだけでなく、完全にコントロールしないと。
「――ふわ~。いいお湯でした~」
温泉から上がったんだろう、小松さんの声が聞こえて私たちは振り向く。
トリコは瑞貴と小松の命と言えるそれぞれの包丁を胸に、先代メルクがいるという地上の重力の数倍の地・ヘビーホールへ。一方、瑞貴と小松はメルクのそばでメルクの作業を見守っていた。
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小松さんが温泉に入っている間、上着を羽織った私は下へ降りるとメルクが小松さんの折れた包丁を眺めていた。
「メルクさん。小松さんの包丁を眺めてどうしたの?」
「ああ、瑞貴か。いや……美しいと思ってな。折れて尚これだけの存在感を放つなんて……小松シェフの魂が宿っているな。この包丁はまだ死んでない」
「折れたとき、小松さんは深く悲しんでたの。修業時代から共にがんばってきた存在で、謝罪と感謝を何度も述べてたよ」
「なるほど……。そんな小松シェフだからこそ、この包丁はまだ生きているんだな」
でも、私が別に驚いたのはメルクさんの目だ。包丁を見るだけで魂が宿っているかなんて、まるで声が聞こえているみたい。もしかしたら……。
「ねぇ、メルクさん。お願いがあるんだけど」
「ん? 何かな?」
「私の薙刀を見てほしいの。メルクさんから見て、どう思うか」
「確かに俺は包丁の試し切りを猛獣相手によくやるが、武器となれば別だぞ? それでもいいのか?」
「うん。メルクさんから見てどうなのか教えてほしいんだ」
私はブレスレットから薙刀に変形すると、メルクさんは驚いたものの手に取ってくれた。
「手入れがよく行き届いている。瑞貴が包丁と同じくどれだけの愛情を込めているかが伝わってくるよ。ただ……」
「ただ?」
「もっと大きな存在がこの薙刀には宿っている。トリコに四神というのが宿っているって言ってたが……――すまん。きっと事情があるんだな」
「いいよ。メルクさんは友達だし、信頼できるから話すよ」
私はメルクさんに自分の存在と四神について話した。秘密を共有できる人がいるのは心強いし、メルクさんは原作で知っているから信用できる。もちろんとても驚いていたけど。
「そうか……。それで薙刀と包丁が違ったんだ」
「違うって?」
「包丁には、瑞貴そのものの魂が宿っていた。だけど薙刀には、四神の力が宿って瑞貴の魂が見えにくい。けど――見えにくい魂を守ろうとしている守護神のように俺には見えたんだ」
「そっか……見ててくれてありがとう」
メルクから薙刀を受け取って私はブレスレットに戻すと眺めた。まだまだ四神の力を使いこなせていないということか……強力な技を編み出すだけでなく、完全にコントロールしないと。
「――ふわ~。いいお湯でした~」
温泉から上がったんだろう、小松さんの声が聞こえて私たちは振り向く。