超重力! ヘビーホールを攻略せよ!
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……メルクの星屑の情報を求め、そして小松の新しい包丁を作ってもらうため、メルクの元へと訪れた瑞貴とトリコと小松。小松は、その工場(コウバ)の光景に感動する。しかし、瑞貴とトリコはメルクの正体に疑問を抱いた。
プライドを傷つけられ激怒したメルクはトリコに戦いを挑む。そしてメルクの正体が『二代目メルク』と告げられた。
初代メルクは六年前に、幻の砥石・メルクの星屑の採掘に向かったまま行方がわからなくなっていた。トリコはメルクの星屑の採掘と初代メルクを連れて帰って来ることを約束する。そしてトリコは地下深く続く危険な洞窟・ヘビーホールに辿り着いた!
☆☆☆☆☆
ヘビーホールに向かうため、トリコはメルクマウンテンを下山して行った。私たちは階段の出入口からトリコが見えなくなっても見降ろしている。
「トリコ……本当に一人で大丈夫なのか? ヘビーホールは人間界でも屈指の危険度を誇る場所。猛獣の捕獲レベルもアベレージ50を超える」
「大丈夫ですよ、メルクさん」
「トリコは強いからね! ――ん?」
「瑞貴さん? どうかしました?」
「何か、こっちに来る」
「えっ?」
私が見上げた先を小松さんも共に見ると、紫の巨体に大きな翼を持つ猛獣が来た。
〈プギイィィイイイ!!〉
「ぎぃやあぁぁあああ!!」
「小松さん、下がって!」
私は小松さんを背後に回して猛獣と向かい合う。今のところ敵意は感じないけど何かを探るように顔を近づけて来るので、何があってもいいように構えると――。
「やめろ! ポチコ!」
メルクさんが呼んで猛獣が止まったってことは、この子の名前なのかな?
「彼らはお客様だよ」
「「えっ?」」
「驚かせたね。こいつはペットのヴァンパイアコング。名前はポチコ」
「ポ、ポチコ?」
「ヴァンパイアコングって捕獲レベル30はする哺乳獣類……。スゴい子をペットにしてますね」
「もともとは師匠が飼ってたペットだ。包丁の配達をしてくれる利口な奴さ」
「ほ、包丁の配達ですか?」
「依頼された包丁の受け渡しは、ほとんどこいつが行(オコナ)ってるんだよ」
「へぇ、そうなんですね」
私は感心するようにポチコを見上げていると、ポチコは背負っていた大きなリュックを降ろしてメルクさんに手渡した。
「お帰り、ポチコ。ご苦労だったな」
〈プギッ〉
メルクさんに挨拶したポチコは葉の部分が大きな空洞となっている木に登り、葉の上のてっぺんに登ると両腕を組んで立った。
「あの木はポチコの巣だったんだね」
「コウモリみたいな顔してるけどぶら下がらないんですねぇ……。なんとも堂々たる直立……」
「さあ、仕事だ! 今日も依頼がわんさかだよ!」
「はい! 研ぎましょう、メルクさん!」
「よろしくお願いします!」
これから行われるメルクさんの作業に、小松さんも私もワクワクしていた。
プライドを傷つけられ激怒したメルクはトリコに戦いを挑む。そしてメルクの正体が『二代目メルク』と告げられた。
初代メルクは六年前に、幻の砥石・メルクの星屑の採掘に向かったまま行方がわからなくなっていた。トリコはメルクの星屑の採掘と初代メルクを連れて帰って来ることを約束する。そしてトリコは地下深く続く危険な洞窟・ヘビーホールに辿り着いた!
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ヘビーホールに向かうため、トリコはメルクマウンテンを下山して行った。私たちは階段の出入口からトリコが見えなくなっても見降ろしている。
「トリコ……本当に一人で大丈夫なのか? ヘビーホールは人間界でも屈指の危険度を誇る場所。猛獣の捕獲レベルもアベレージ50を超える」
「大丈夫ですよ、メルクさん」
「トリコは強いからね! ――ん?」
「瑞貴さん? どうかしました?」
「何か、こっちに来る」
「えっ?」
私が見上げた先を小松さんも共に見ると、紫の巨体に大きな翼を持つ猛獣が来た。
〈プギイィィイイイ!!〉
「ぎぃやあぁぁあああ!!」
「小松さん、下がって!」
私は小松さんを背後に回して猛獣と向かい合う。今のところ敵意は感じないけど何かを探るように顔を近づけて来るので、何があってもいいように構えると――。
「やめろ! ポチコ!」
メルクさんが呼んで猛獣が止まったってことは、この子の名前なのかな?
「彼らはお客様だよ」
「「えっ?」」
「驚かせたね。こいつはペットのヴァンパイアコング。名前はポチコ」
「ポ、ポチコ?」
「ヴァンパイアコングって捕獲レベル30はする哺乳獣類……。スゴい子をペットにしてますね」
「もともとは師匠が飼ってたペットだ。包丁の配達をしてくれる利口な奴さ」
「ほ、包丁の配達ですか?」
「依頼された包丁の受け渡しは、ほとんどこいつが行(オコナ)ってるんだよ」
「へぇ、そうなんですね」
私は感心するようにポチコを見上げていると、ポチコは背負っていた大きなリュックを降ろしてメルクさんに手渡した。
「お帰り、ポチコ。ご苦労だったな」
〈プギッ〉
メルクさんに挨拶したポチコは葉の部分が大きな空洞となっている木に登り、葉の上のてっぺんに登ると両腕を組んで立った。
「あの木はポチコの巣だったんだね」
「コウモリみたいな顔してるけどぶら下がらないんですねぇ……。なんとも堂々たる直立……」
「さあ、仕事だ! 今日も依頼がわんさかだよ!」
「はい! 研ぎましょう、メルクさん!」
「よろしくお願いします!」
これから行われるメルクさんの作業に、小松さんも私もワクワクしていた。