緊迫! トリコのナイフ対メルク包丁!
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ここはメルクさんが一人で暮らしているから食材に限りがある。そのために外に出てハントすることになった。
「調理は頼んだぞ、小松、瑞貴」
「あっ、はい!」
「わかった。おっ、トリコ見て」
「おっ、ちょうどいい」
私が指差した先の空には、メルクマウンテンを登るときにもいたスカイカスだ。一羽がこちらに向かって来る。
「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます!」
〈ギシャー!〉
「フライングナイフ!!」
いつものように目を閉じて手を合わせてそう言うと、ムダな動きもなくフライングナイフの一発で仕留めることができた。
「これが…トリコの実力……!」
捕獲レベル39もするのに一撃で仕留めたトリコの姿を、メルクさんはとても驚いていた。
私と小松さんはメルクさんに厨房を借り、さっそくスカイカスの調理を始める。ちなみに小松さんは折れたのとは別のもう一本の包丁を使っていた。
「小松シェフ、瑞貴シェフ……。包丁も素晴らしいけれど、あの包丁捌きはさすが……! 並の料理人とは違う……!」
「メルクさん?」
「えっ? ああ、すみません。全然気づかなくて。あっ、これはいつも旅に持って出る一本ですけど、どうかしました?」
「いや。なんでもないよ」
「ハァ……?」
不思議そうに小松さんは呟いたけど、包丁を気にするのはやっぱり研ぎ師の性(サガ)なのかな。
「瑞貴さんの包丁も綺麗ですよ。いつも手入れが行き届いてますし」
「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ」
「瑞貴シェフも包丁捌きの一つ一つの行動が全て美しく見える。それに長年使っている感覚があるな」
「はい。私にとって師匠と呼ぶべき人からいただいたんです。料理をするときはこの子が私の相棒で」
料理の失敗も成功も、全てこの子と一緒だった。だから私は感謝とこれからもよろしくという意味を込めて毎日欠かさず手入れをしている。メルクさんや小松さんの目でもわかるくらいなんだ。
「そういえば、俺以外の誰かが厨房に立つのは何年振りだろうな……」
「メルクさん……」
「初代メルクさんが無事に戻って来られるように、小松さんと一緒に願いを込めて作りますから!」
「ありがとう。小松シェフ、瑞貴シェフ」
トリコならきっとやってくれる……私も小松さんも信じているから、料理に願いを込めてトリコの力になってほしい。
二品の料理と付け合わせに作ったサラダも完成し、切り株のテーブルへ食器と共に持って行く。
「お待たせしましたー! スカイカスのハチミツたっぷり照り焼きと!」
「とりとろテールスープだよ!」
「「いただきます!」」
「あむっ……うっめー!」
「ああ。うまい!」
「メルクさんの口に合って嬉しいです!」
「よかった! たくさん食べてスタミナいーっぱい付けてください!」
挨拶をしたあとにさっそくトリコは照り焼きを、メルクさんはスープを飲んだ。二人共、笑顔で食べてくれて本当に嬉しい。
「『ヘビーホール』は、相当危険度が高い場所だからね」
「ヘビーホール? メルクの星屑の在り処だな」
「ああ……――メルクマウンテンから北へ約30キロ。その地下数万メートル……。そこは特殊な磁場と気圧の関係から地球の引力の影響をより強く受ける場所。人間界で最も地下深い洞窟……そこが、メルクの星屑の採掘場だ」
☆☆☆☆☆
……メルクに場所を教えてもらい、トリコは食べ終わったあとさっそく向かった。大きな段階層が入口となっており、周りには猛獣の骨も落ちている。
「グルメ界のあの異常な重力に対抗する、いい修業になりそうだぜ。ったく会長(オヤジ)の野郎、最高の修行場を用意しやがって!」
両手を合わせて音を鳴らしながらトリコは笑っていた。
「調理は頼んだぞ、小松、瑞貴」
「あっ、はい!」
「わかった。おっ、トリコ見て」
「おっ、ちょうどいい」
私が指差した先の空には、メルクマウンテンを登るときにもいたスカイカスだ。一羽がこちらに向かって来る。
「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます!」
〈ギシャー!〉
「フライングナイフ!!」
いつものように目を閉じて手を合わせてそう言うと、ムダな動きもなくフライングナイフの一発で仕留めることができた。
「これが…トリコの実力……!」
捕獲レベル39もするのに一撃で仕留めたトリコの姿を、メルクさんはとても驚いていた。
私と小松さんはメルクさんに厨房を借り、さっそくスカイカスの調理を始める。ちなみに小松さんは折れたのとは別のもう一本の包丁を使っていた。
「小松シェフ、瑞貴シェフ……。包丁も素晴らしいけれど、あの包丁捌きはさすが……! 並の料理人とは違う……!」
「メルクさん?」
「えっ? ああ、すみません。全然気づかなくて。あっ、これはいつも旅に持って出る一本ですけど、どうかしました?」
「いや。なんでもないよ」
「ハァ……?」
不思議そうに小松さんは呟いたけど、包丁を気にするのはやっぱり研ぎ師の性(サガ)なのかな。
「瑞貴さんの包丁も綺麗ですよ。いつも手入れが行き届いてますし」
「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ」
「瑞貴シェフも包丁捌きの一つ一つの行動が全て美しく見える。それに長年使っている感覚があるな」
「はい。私にとって師匠と呼ぶべき人からいただいたんです。料理をするときはこの子が私の相棒で」
料理の失敗も成功も、全てこの子と一緒だった。だから私は感謝とこれからもよろしくという意味を込めて毎日欠かさず手入れをしている。メルクさんや小松さんの目でもわかるくらいなんだ。
「そういえば、俺以外の誰かが厨房に立つのは何年振りだろうな……」
「メルクさん……」
「初代メルクさんが無事に戻って来られるように、小松さんと一緒に願いを込めて作りますから!」
「ありがとう。小松シェフ、瑞貴シェフ」
トリコならきっとやってくれる……私も小松さんも信じているから、料理に願いを込めてトリコの力になってほしい。
二品の料理と付け合わせに作ったサラダも完成し、切り株のテーブルへ食器と共に持って行く。
「お待たせしましたー! スカイカスのハチミツたっぷり照り焼きと!」
「とりとろテールスープだよ!」
「「いただきます!」」
「あむっ……うっめー!」
「ああ。うまい!」
「メルクさんの口に合って嬉しいです!」
「よかった! たくさん食べてスタミナいーっぱい付けてください!」
挨拶をしたあとにさっそくトリコは照り焼きを、メルクさんはスープを飲んだ。二人共、笑顔で食べてくれて本当に嬉しい。
「『ヘビーホール』は、相当危険度が高い場所だからね」
「ヘビーホール? メルクの星屑の在り処だな」
「ああ……――メルクマウンテンから北へ約30キロ。その地下数万メートル……。そこは特殊な磁場と気圧の関係から地球の引力の影響をより強く受ける場所。人間界で最も地下深い洞窟……そこが、メルクの星屑の採掘場だ」
☆☆☆☆☆
……メルクに場所を教えてもらい、トリコは食べ終わったあとさっそく向かった。大きな段階層が入口となっており、周りには猛獣の骨も落ちている。
「グルメ界のあの異常な重力に対抗する、いい修業になりそうだぜ。ったく会長(オヤジ)の野郎、最高の修行場を用意しやがって!」
両手を合わせて音を鳴らしながらトリコは笑っていた。