緊迫! トリコのナイフ対メルク包丁!
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「初めて発見したのが師匠だった。故にその砥石は『メルクの星屑』と呼ばれているが、実際は俺も見たことがない代物だよ。もしその砥石があれば、今までにない最高の包丁を研ぐことができるんだけど……!」
「最高の包丁……!」
「きっと、今まで見たことのないスゴいのができるだね……!」
「……もし」
「「「!」」」
トリコが呟いたので私と小松さんとメルクさんは振り向いた。
「俺がその砥石を見つけてきたら、真っ先にそれで小松の包丁を作ってやってはくれねぇか?」
「トリコさん……!」
「トリコ……!」
修業食材を得ることでメルクさんに条件を突き出したトリコに、小松さんも私も目を見開いて驚いた。
「どうだ? メルク」
「ムリだよ、トリコ……。お前でもメルクの星屑は採掘できない」
「何故だ?」
「そこは、とても危険な場所なんだ」
「ンなことは知ってるよ。メルクの星屑は会長(オヤジ)が依頼した修業食材だ。そりゃあ大層危険な場所にあるんだろ?」
どんなに危険だと言っても一向に引かないトリコに観念したのか、メルクさんは目を閉じて告げる。
「……師匠が、その場所へ向かったまま未だに戻って来ないんだ」
「先代のメルクさんが!?」
「じゃあ『砥石の採掘に行ってる』って、メルクの星屑を採りに行ってたんですか?」
「ああ。師匠は、その腕っ節で鍛冶作業から材料の調達まで全てを誰の手も借りず、たった一人で行(オコナ)ってきた」
スゴいな……。ただ材料を求めてここまでできるだなんて、美食屋に負けないくらいよっぽど強い人に違いない。
「捕獲レベル55のワーナーシャークを仕留めたのも、本当は師匠のほうだったんだな」
「すまない……トリコ……」
「お前じゃねぇことはわかってたよ」
「そんな強い師匠が…もともとメルクの星屑を見つけて採掘した師匠が…もう六年も戻らないんだ」
「「六年!?」」
いくら危険な場所でも、あまりにも長い年月に小松さんと私は声を上げた。そしてトリコは最悪の出来事を想像する。
「ひょっとしたら――」
「師匠は生きてる! でなきゃ俺は、俺はまだ師匠に何一つ……!」
「メルクさん……」
メルクさんの様子に小松さんは眉を下げた。認めたくないだけかもしれないけど、メルクさんは先代が生きていると信じてるんだ……。
「教えてくれ。メルクの星屑がある場所を」
「えっ……!?」
「先代メルクもそこにいるなら、俺が連れて帰ってやるよ」
「あっ……!」
「おっ……!」
「必ずな」
「トリコ……!」
粋な計らいをしてくれるトリコに小松さんも私も笑顔になった。
「トリコさん!」
「ナイスアイディアだね!」
「思い立ったが吉日、その日以降は全て凶日だぜ!」
「じゃあ、すぐに出発ですね!」
「その前に腹ごしらえだ」
「おい!」
「「あ……」」
意気揚々としたくせに食べることが最優先の発言をしたので、私はツッコミを入れ、小松さんとメルクさんは肩をガクッと落とした。
「最高の包丁……!」
「きっと、今まで見たことのないスゴいのができるだね……!」
「……もし」
「「「!」」」
トリコが呟いたので私と小松さんとメルクさんは振り向いた。
「俺がその砥石を見つけてきたら、真っ先にそれで小松の包丁を作ってやってはくれねぇか?」
「トリコさん……!」
「トリコ……!」
修業食材を得ることでメルクさんに条件を突き出したトリコに、小松さんも私も目を見開いて驚いた。
「どうだ? メルク」
「ムリだよ、トリコ……。お前でもメルクの星屑は採掘できない」
「何故だ?」
「そこは、とても危険な場所なんだ」
「ンなことは知ってるよ。メルクの星屑は会長(オヤジ)が依頼した修業食材だ。そりゃあ大層危険な場所にあるんだろ?」
どんなに危険だと言っても一向に引かないトリコに観念したのか、メルクさんは目を閉じて告げる。
「……師匠が、その場所へ向かったまま未だに戻って来ないんだ」
「先代のメルクさんが!?」
「じゃあ『砥石の採掘に行ってる』って、メルクの星屑を採りに行ってたんですか?」
「ああ。師匠は、その腕っ節で鍛冶作業から材料の調達まで全てを誰の手も借りず、たった一人で行(オコナ)ってきた」
スゴいな……。ただ材料を求めてここまでできるだなんて、美食屋に負けないくらいよっぽど強い人に違いない。
「捕獲レベル55のワーナーシャークを仕留めたのも、本当は師匠のほうだったんだな」
「すまない……トリコ……」
「お前じゃねぇことはわかってたよ」
「そんな強い師匠が…もともとメルクの星屑を見つけて採掘した師匠が…もう六年も戻らないんだ」
「「六年!?」」
いくら危険な場所でも、あまりにも長い年月に小松さんと私は声を上げた。そしてトリコは最悪の出来事を想像する。
「ひょっとしたら――」
「師匠は生きてる! でなきゃ俺は、俺はまだ師匠に何一つ……!」
「メルクさん……」
メルクさんの様子に小松さんは眉を下げた。認めたくないだけかもしれないけど、メルクさんは先代が生きていると信じてるんだ……。
「教えてくれ。メルクの星屑がある場所を」
「えっ……!?」
「先代メルクもそこにいるなら、俺が連れて帰ってやるよ」
「あっ……!」
「おっ……!」
「必ずな」
「トリコ……!」
粋な計らいをしてくれるトリコに小松さんも私も笑顔になった。
「トリコさん!」
「ナイスアイディアだね!」
「思い立ったが吉日、その日以降は全て凶日だぜ!」
「じゃあ、すぐに出発ですね!」
「その前に腹ごしらえだ」
「おい!」
「「あ……」」
意気揚々としたくせに食べることが最優先の発言をしたので、私はツッコミを入れ、小松さんとメルクさんは肩をガクッと落とした。