ノッキングの達人! フグ鯨、実食の時!
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「小松、最初に上がってからずっとその場にいたか?」
「はい。トリコさんとココさんが息継ぎのために上がったのも見えましたけど……」
「瑞貴ちゃんの姿は!?」
ここまで来て小松も事態を把握し、両手を両頬に当てて青ざめる。
「そ、そういえば全く!」
「一度もか!?」
「はい!」
「「なんだって!?」」
トリコとココは最悪の事態を想像した。一時間も経って一度も上がって来ないということは、海で溺れて沈んでしまった可能性が高い。
「クソッ! 瑞貴!」
「瑞貴ちゃん!」
ザバアッ!
「「「えっ」」」
……再び海に潜ろうとしたトリコとココのうしろで水飛沫が上がった。
「フゥ。ノッキングに夢中で時間を忘れちゃった……って、あれ?」
顔を向けたらトリコとココさんと小松さんが呆然としている。
「どうしたの? みんなして鳩が豆鉄砲食らったような顔で」
そう言うとクワッとトリコが目を見開き、こっちに泳いで来て私の両肩をつかんだ。その迫力に思わずポカンとする。ココさんも慌ててこっちに来た。
「お、お前生きてるか!?」
「なんで第一声がそれなの。当たり前でしょ」
「でも、一時間も戻って来なかったって……そうか、もしかして君の適応能力かい?」
「はい。トリコには前に話したでしょ? 長時間も水の中に潜れるって」
「ハッ!? だったら俺が初めて消命するときから今までどこにいたんだ!?」
「海の中。ココんの消命を真似てやってみたんだ。一応二人共、私のいる場所を見てたよ」
「「…………」」
よっぽど混乱しているのかトリコもココさんも頭を抱え始めた。ココさんの目でも見つからないなんて、気配どころか姿まで消しちゃったのかな。とりあえず体が冷えるので小松さんの待つ砂浜に上がった。
「瑞貴すわあぁぁああん!! よかったです~~っ!!」
「心配かけてごめんなさい。トリコもココさんもごめんなさい」
「い、いや」
「君が無事でよかったよ。さてと、第二段階にいこうか」
ココさんが広げたシートの上にフグ鯨を置く。初めて見るフグ鯨の姿に小松くんは感動していた。
「スゴ――い!!」
「四天王二人がかりで十匹とは、情けねーがな」
「一匹捕るのも大変なのな、ホントスゴいですよ!」
幻の珍味と言える食材だから充分に大漁だ。
「そういえば瑞貴。お前フグ鯨は捕れたのか?」
「もちろん。ほら」
トリコたちのフグ鯨の隣にシートを敷いて私が捕ってきたフグ鯨を乗せ。ちゃんと捕ってきたでさょ、と言おうとして振り向いたら、またみんな鳩が豆鉄砲食らった顔をしている。
「「「…………」」」
「おーい。みんな?」
「な、なんですかこの量は!?」
「ひ、一人で二十匹も捕ったのかい!?」
「み、瑞貴! お前いったいどんなノッキングをしたんだ!?」
「へっ? えーとココさんの消命を学んで実行して、最初はノッキングガンでやろうと思ったけどトリコの動きを学んで指ノッキングをしたんだ。初めてした割にはうまくいったよ」
「「「…………」」」
「さ、さあ、本番はここからだ」
もう何も言うまいと思ったのか、ココさんが話題を変えてくれた。
「はい。トリコさんとココさんが息継ぎのために上がったのも見えましたけど……」
「瑞貴ちゃんの姿は!?」
ここまで来て小松も事態を把握し、両手を両頬に当てて青ざめる。
「そ、そういえば全く!」
「一度もか!?」
「はい!」
「「なんだって!?」」
トリコとココは最悪の事態を想像した。一時間も経って一度も上がって来ないということは、海で溺れて沈んでしまった可能性が高い。
「クソッ! 瑞貴!」
「瑞貴ちゃん!」
ザバアッ!
「「「えっ」」」
……再び海に潜ろうとしたトリコとココのうしろで水飛沫が上がった。
「フゥ。ノッキングに夢中で時間を忘れちゃった……って、あれ?」
顔を向けたらトリコとココさんと小松さんが呆然としている。
「どうしたの? みんなして鳩が豆鉄砲食らったような顔で」
そう言うとクワッとトリコが目を見開き、こっちに泳いで来て私の両肩をつかんだ。その迫力に思わずポカンとする。ココさんも慌ててこっちに来た。
「お、お前生きてるか!?」
「なんで第一声がそれなの。当たり前でしょ」
「でも、一時間も戻って来なかったって……そうか、もしかして君の適応能力かい?」
「はい。トリコには前に話したでしょ? 長時間も水の中に潜れるって」
「ハッ!? だったら俺が初めて消命するときから今までどこにいたんだ!?」
「海の中。ココんの消命を真似てやってみたんだ。一応二人共、私のいる場所を見てたよ」
「「…………」」
よっぽど混乱しているのかトリコもココさんも頭を抱え始めた。ココさんの目でも見つからないなんて、気配どころか姿まで消しちゃったのかな。とりあえず体が冷えるので小松さんの待つ砂浜に上がった。
「瑞貴すわあぁぁああん!! よかったです~~っ!!」
「心配かけてごめんなさい。トリコもココさんもごめんなさい」
「い、いや」
「君が無事でよかったよ。さてと、第二段階にいこうか」
ココさんが広げたシートの上にフグ鯨を置く。初めて見るフグ鯨の姿に小松くんは感動していた。
「スゴ――い!!」
「四天王二人がかりで十匹とは、情けねーがな」
「一匹捕るのも大変なのな、ホントスゴいですよ!」
幻の珍味と言える食材だから充分に大漁だ。
「そういえば瑞貴。お前フグ鯨は捕れたのか?」
「もちろん。ほら」
トリコたちのフグ鯨の隣にシートを敷いて私が捕ってきたフグ鯨を乗せ。ちゃんと捕ってきたでさょ、と言おうとして振り向いたら、またみんな鳩が豆鉄砲食らった顔をしている。
「「「…………」」」
「おーい。みんな?」
「な、なんですかこの量は!?」
「ひ、一人で二十匹も捕ったのかい!?」
「み、瑞貴! お前いったいどんなノッキングをしたんだ!?」
「へっ? えーとココさんの消命を学んで実行して、最初はノッキングガンでやろうと思ったけどトリコの動きを学んで指ノッキングをしたんだ。初めてした割にはうまくいったよ」
「「「…………」」」
「さ、さあ、本番はここからだ」
もう何も言うまいと思ったのか、ココさんが話題を変えてくれた。