衝撃! 折れた包丁と研ぎ師メルク!
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「どうやらただの研ぎ師じゃないのは間違いないね」
「な、なんだ? この鋭い切れ味の闘気は!?」
私の第六感も全身で危険と伝えている。しかも今の私たちの言葉が聞こえていないのか、小松さんはにこやかに先に進んでいた。
「世界一有名な研ぎ師ですから、看板とか出す必要がないんじゃないですか?」
「メルクは仕事中なのか? だが、今の闘気は……!」
「もし、私たちに向けられたものとしたら……!」
最悪の事態を考えて私たちは顔を見合わせると、すぐに扉へ近づこうとする小松さんの元へ駆け寄る。
「うわ~!」
「「小松/さん!」」
ガシッ!
「「「!」」」
うしろを振り向くと、さっきまで私たちがいた場所から捕獲レベル22の哺乳獣類・スケイルコングが現れた。
〈ブロオォォオオオ!!〉
「うわあっ!」
「こいつはスケイルコング! 奴ぐらいのレベルなら、ここまで登ってこられるのか!」
「こればかりは戦うしかないみたいね!」
〈ブロオォォオオオ!!〉
飛びかかって来るスケイルコングに私たちは構える。許可もなく人様の家で戦いたくないけど、これは非常事態――。
シュピンッ!!
「「さっきの闘気!?」」
「鱗切り!!」
「「「!」」」
家の中から同じ闘気を感じたと思ったら人の声がし、スケイルコングが斬られたように見えたんだけど何も変わってない。
「な、なんだ!?」
「何が起こったの!?」
するとスケイルコングの全身のうろこが動いて……あちこち少し残ったけど、一気に鱗が剥がれ落ちて真っ白な肌が見えた。
「「「えー!?」」」
〈ブロ? ブロオォォオオオ!!〉
鱗という服がなくなったせいか、スケイルコングは慌てて下山して行った。
「――まだまだだな」
「「「!」」」
「鱗が少し残ったようだし、完成度はまだ……30パーセントってところだな」
家の中から現れた人は、スケイルコングの去った場所と手に持っている包丁を見てそう言った。
「い、今の、お前がやったのか?」
「ああ、そうだよ」
「なるほどな……。あのナイフのように鋭い闘気は、お前のものだったか」
「そうか。最初からあのスケイルコングを警戒して、私たちが感じていたのは、あいつに向けられたものだったんだね」
トリコが尋ねると答えてくれたので、私は先ほど起こった闘気の原因がわかった。家の中にいてもスケイルコングに気づくくらいなら、私たちが来たのも感じていただろう。
「あの巨体の鱗を一気に取り去る技術……なかなかの包丁捌きだ。何者だ、お前? メルクの弟子か?」
「弟子だと……? フッ。俺はメルク! 研ぎ師・メルクだ!」
「えー!」
「何ー!?」
「嘘っ!?」
名乗った名前に小松さんもトリコも私も驚いた。だって噂と全然違うでしょ!? 何もかも!
「な、なんだ? この鋭い切れ味の闘気は!?」
私の第六感も全身で危険と伝えている。しかも今の私たちの言葉が聞こえていないのか、小松さんはにこやかに先に進んでいた。
「世界一有名な研ぎ師ですから、看板とか出す必要がないんじゃないですか?」
「メルクは仕事中なのか? だが、今の闘気は……!」
「もし、私たちに向けられたものとしたら……!」
最悪の事態を考えて私たちは顔を見合わせると、すぐに扉へ近づこうとする小松さんの元へ駆け寄る。
「うわ~!」
「「小松/さん!」」
ガシッ!
「「「!」」」
うしろを振り向くと、さっきまで私たちがいた場所から捕獲レベル22の哺乳獣類・スケイルコングが現れた。
〈ブロオォォオオオ!!〉
「うわあっ!」
「こいつはスケイルコング! 奴ぐらいのレベルなら、ここまで登ってこられるのか!」
「こればかりは戦うしかないみたいね!」
〈ブロオォォオオオ!!〉
飛びかかって来るスケイルコングに私たちは構える。許可もなく人様の家で戦いたくないけど、これは非常事態――。
シュピンッ!!
「「さっきの闘気!?」」
「鱗切り!!」
「「「!」」」
家の中から同じ闘気を感じたと思ったら人の声がし、スケイルコングが斬られたように見えたんだけど何も変わってない。
「な、なんだ!?」
「何が起こったの!?」
するとスケイルコングの全身のうろこが動いて……あちこち少し残ったけど、一気に鱗が剥がれ落ちて真っ白な肌が見えた。
「「「えー!?」」」
〈ブロ? ブロオォォオオオ!!〉
鱗という服がなくなったせいか、スケイルコングは慌てて下山して行った。
「――まだまだだな」
「「「!」」」
「鱗が少し残ったようだし、完成度はまだ……30パーセントってところだな」
家の中から現れた人は、スケイルコングの去った場所と手に持っている包丁を見てそう言った。
「い、今の、お前がやったのか?」
「ああ、そうだよ」
「なるほどな……。あのナイフのように鋭い闘気は、お前のものだったか」
「そうか。最初からあのスケイルコングを警戒して、私たちが感じていたのは、あいつに向けられたものだったんだね」
トリコが尋ねると答えてくれたので、私は先ほど起こった闘気の原因がわかった。家の中にいてもスケイルコングに気づくくらいなら、私たちが来たのも感じていただろう。
「あの巨体の鱗を一気に取り去る技術……なかなかの包丁捌きだ。何者だ、お前? メルクの弟子か?」
「弟子だと……? フッ。俺はメルク! 研ぎ師・メルクだ!」
「えー!」
「何ー!?」
「嘘っ!?」
名乗った名前に小松さんもトリコも私も驚いた。だって噂と全然違うでしょ!? 何もかも!