衝撃! 折れた包丁と研ぎ師メルク!
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(こ、これは……!)
……ダウンしかけた小松は前にある骨を見て青ざめた。あからさまに人骨である。
〈ギャギャー!〉
「うわあぁぁあああ!」
「竜巻乱舞!!」
小松さんに襲い掛かろうとした一匹を、ブレスレットから薙刀にした私が吹き飛ばし、その間にトリコが小松さんを抱えてくれた。
「大丈夫か小松!?」
「ヒイィィイイイ!! 工場(コウバ)より僕の死のほうが近いかもー!? なんとかなりませんかー!?」
「あいつら食ってもうまくねぇからな!」
「近づかれたとき吹っ飛ばすだけで精一杯だから我慢して!」
「食べる目的以外では戦いたくないってことですよね!?」
「ああ、そういうこった!」
「トリコ、前!」
私がトリコたちの意識を前方に向けると、ファーニップとは違う猛獣の群れが待ち構えていた。
「うわあ! 上からも来たー!」
「あいつはロックウルフだ!」
「わー! 挟まれちゃいましたよー!」
「一気に行くよ、トリコ!」
「ああ。小松、しっかりつかまってろ!」
捕獲レベル18の哺乳獣類・ロックウルフの群れの頭上を私とトリコは飛び越えた。その後も階段を上り続けるけどロックウルフもファーニップも追って来る。
「ん? 小松さん、あれを!」
「見えてきたぞ、頂上!」
「おおっ……!」
先に階段が途切れる場所を見つけた。踊り場なんて今までなかったし、その先に上へ続く道は見えないから頂上で間違いない。
「なんだ!?」
「どうかしました?」
「急に追って来なくなっちゃった」
数段下でロックウルフもファーニップも私たちを見上げるだけで動かない。襲ってくる気配すらないので、小松さんはトリコから降りた。
「えっ? ホントだ……!」
(なるほど。メルクのいる頂上には近づかないってわけか。決して捕獲レベルは低くない奴らだが、メルク……いったいどんな男なんだ?)
頂上を見て何か考えているけど、このチャンスを逃さないためにも私はトリコに呼びかける。
「トリコ。トリコってば」
「っ! ――ん?」
「トリコさん、早く行きましょ!」
「オウッ」
我に返ったトリコは登ろうとする小松さんを見て続いた。小松さんも頂上が見えたおかげか登るペースが速い。
そしてついに辿り着いた頂上。ココさんみたいな石造りの工場(コウバ)になって、人が住んでいる様子はちゃんとある。
「こ、ここが! メルクさんの工場(コウバ)……!」
「へぇ~。看板も何も出してねぇんだな」
「人が来ないせいで必要ないのかな?」
「「っ!」」
シュッシュシュッ!!
トリコと思い思いに言うと、工場(コウバ)からカマイタチのような切れ味に襲われた感覚がした。トリコも同じように感じたらしく、目を見開いている。
……ダウンしかけた小松は前にある骨を見て青ざめた。あからさまに人骨である。
〈ギャギャー!〉
「うわあぁぁあああ!」
「竜巻乱舞!!」
小松さんに襲い掛かろうとした一匹を、ブレスレットから薙刀にした私が吹き飛ばし、その間にトリコが小松さんを抱えてくれた。
「大丈夫か小松!?」
「ヒイィィイイイ!! 工場(コウバ)より僕の死のほうが近いかもー!? なんとかなりませんかー!?」
「あいつら食ってもうまくねぇからな!」
「近づかれたとき吹っ飛ばすだけで精一杯だから我慢して!」
「食べる目的以外では戦いたくないってことですよね!?」
「ああ、そういうこった!」
「トリコ、前!」
私がトリコたちの意識を前方に向けると、ファーニップとは違う猛獣の群れが待ち構えていた。
「うわあ! 上からも来たー!」
「あいつはロックウルフだ!」
「わー! 挟まれちゃいましたよー!」
「一気に行くよ、トリコ!」
「ああ。小松、しっかりつかまってろ!」
捕獲レベル18の哺乳獣類・ロックウルフの群れの頭上を私とトリコは飛び越えた。その後も階段を上り続けるけどロックウルフもファーニップも追って来る。
「ん? 小松さん、あれを!」
「見えてきたぞ、頂上!」
「おおっ……!」
先に階段が途切れる場所を見つけた。踊り場なんて今までなかったし、その先に上へ続く道は見えないから頂上で間違いない。
「なんだ!?」
「どうかしました?」
「急に追って来なくなっちゃった」
数段下でロックウルフもファーニップも私たちを見上げるだけで動かない。襲ってくる気配すらないので、小松さんはトリコから降りた。
「えっ? ホントだ……!」
(なるほど。メルクのいる頂上には近づかないってわけか。決して捕獲レベルは低くない奴らだが、メルク……いったいどんな男なんだ?)
頂上を見て何か考えているけど、このチャンスを逃さないためにも私はトリコに呼びかける。
「トリコ。トリコってば」
「っ! ――ん?」
「トリコさん、早く行きましょ!」
「オウッ」
我に返ったトリコは登ろうとする小松さんを見て続いた。小松さんも頂上が見えたおかげか登るペースが速い。
そしてついに辿り着いた頂上。ココさんみたいな石造りの工場(コウバ)になって、人が住んでいる様子はちゃんとある。
「こ、ここが! メルクさんの工場(コウバ)……!」
「へぇ~。看板も何も出してねぇんだな」
「人が来ないせいで必要ないのかな?」
「「っ!」」
シュッシュシュッ!!
トリコと思い思いに言うと、工場(コウバ)からカマイタチのような切れ味に襲われた感覚がした。トリコも同じように感じたらしく、目を見開いている。