衝撃! 折れた包丁と研ぎ師メルク!
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「うぅ~! こうしてまたトリコさんに僕の料理を食べてもらえて嬉しいです!」
「って、また泣いてんのか?」
「ホントに心配したんですよー! あのとき、一龍会長に修業を終えてからじゃないとグルメ界では通用しないって言われてたのに……。いきなり一人で行っちゃうなんて~!」
「どんなとこなのか気になってな」
「その好奇心が危なかったんでしょ。反省しなさい」
「ハイ、スミマセン……」
ジロッと睨むとトリコは冷や汗をかきながら謝った。まったく間に合ったからよかったものの、一歩遅かったら死んでたかもしれないんだから!
「し、しかし、なんで俺がグルメ界へ行ってたのを知ってたんだ? 瑞貴を呼んだのもお前なんだろ?」
「ああ、あれは……サニーさんが教えてくれたんです。トリコさんでも命が危ないかもって。次郎さんの連絡先まで教えていただいて……」
「やっぱりサニーの仕業か。まっ、確かにグルメ界はとんでもない所だった……。瑞貴、お前よくあそこに数年も生きられたな」
「環境適応能力があったと言っても、猛獣との戦いは四神を表に出し続けていたからね。それが慣れたら『私の姿』で強くなって使いこなすため、人間界に行って修業した方がいいって教えてもらったの」
「なるほどな。まあ、あの白虎とやらが攻撃もせず威嚇するだけで蹴散らしちまったんだ。それほど強い奴らがいると心強いな」
場所によっては青龍や朱雀や玄武にもなったけどね。アングラの森は白虎にとって庭同然の場所だから。
「にしても……サニーめ! グルメ界は大したことないとか、大嘘付きやがって!」
「素直に『命の危険がある所だ』なんて言って、あんたは行くのをやめた?」
「ウッ!」
「自分で行って確かめなきゃ、今回は止めてもいつかは行ってたでしょ?」
「ウウッ!」
「それができたら、私や一龍会長が止めた時点でやめているよね」
「…………」
図星を刺されまくったのかトリコはテーブルに突っ伏してしまった。
「サニーさんも心配だったんですよ。だから僕にトリコさんがグルメ界に向かったことを教えてくれたんです」
「俺にグルメ界の入り方を教えた手前、俺を助ける依頼を自分でするのは美しくねーと思ったんだろうな」
「なるほど……それで僕の所に……」
「ちなみに瑞貴のとこに連絡しなかったのも、俺が内密にって言ったことが原因だろうが、一発ぶん殴られるかもしれないって思ったからじゃねぇか?」
「ああ、それなら安心して」
「「えっ?」」
「今度会ったときに殴っとくから」
「「…………」」
きっと私はとてもいい笑顔で拳を手の平に当てただろう。もし『止めて尚、トリコがグルメ界に行った』なら完全にトリコの責任だ。だけど、『止めずに煽ったから、トリコがグルメ界に行った』となればサニーも連帯責任だからね。経験者のくせして何やってんだか。
「まっ、何はともあれ無事に帰れてよかったです!」
「おー! きた、イチゴ飯!」
小松さんは炊飯器を限界の量まで炊いて私の分を茶碗一杯よそったあと、残りをトリコに大きなドンブリで全部よそった。軽くタワーみたいになってるぞ。
「米ひと粒ひと粒が小さいイチゴのご飯! おっしゃー!」
「文字通り流し込んでる!?」
箸を使っているのにガツガツと口の中に入れて行くトリコ。一回流し込んだだけでかなりの量だぞ。
「ん~! ほどよい酸味が酢飯みたいで絶品! 噛むほどに溢れるイチゴの糖度! まるでデザートみたいなご飯だ! うめー!」
「とにかく今日は、トリコさんの無事を祝うのと瑞貴さんへのお礼を込めて、僕の最高の料理をご馳走します!」
このために持って来たんだろう、ダンボールにはいろんな食材が入っていた。私もたまには『振る舞われる側』になるのもいいかもしれないね。
「って、また泣いてんのか?」
「ホントに心配したんですよー! あのとき、一龍会長に修業を終えてからじゃないとグルメ界では通用しないって言われてたのに……。いきなり一人で行っちゃうなんて~!」
「どんなとこなのか気になってな」
「その好奇心が危なかったんでしょ。反省しなさい」
「ハイ、スミマセン……」
ジロッと睨むとトリコは冷や汗をかきながら謝った。まったく間に合ったからよかったものの、一歩遅かったら死んでたかもしれないんだから!
「し、しかし、なんで俺がグルメ界へ行ってたのを知ってたんだ? 瑞貴を呼んだのもお前なんだろ?」
「ああ、あれは……サニーさんが教えてくれたんです。トリコさんでも命が危ないかもって。次郎さんの連絡先まで教えていただいて……」
「やっぱりサニーの仕業か。まっ、確かにグルメ界はとんでもない所だった……。瑞貴、お前よくあそこに数年も生きられたな」
「環境適応能力があったと言っても、猛獣との戦いは四神を表に出し続けていたからね。それが慣れたら『私の姿』で強くなって使いこなすため、人間界に行って修業した方がいいって教えてもらったの」
「なるほどな。まあ、あの白虎とやらが攻撃もせず威嚇するだけで蹴散らしちまったんだ。それほど強い奴らがいると心強いな」
場所によっては青龍や朱雀や玄武にもなったけどね。アングラの森は白虎にとって庭同然の場所だから。
「にしても……サニーめ! グルメ界は大したことないとか、大嘘付きやがって!」
「素直に『命の危険がある所だ』なんて言って、あんたは行くのをやめた?」
「ウッ!」
「自分で行って確かめなきゃ、今回は止めてもいつかは行ってたでしょ?」
「ウウッ!」
「それができたら、私や一龍会長が止めた時点でやめているよね」
「…………」
図星を刺されまくったのかトリコはテーブルに突っ伏してしまった。
「サニーさんも心配だったんですよ。だから僕にトリコさんがグルメ界に向かったことを教えてくれたんです」
「俺にグルメ界の入り方を教えた手前、俺を助ける依頼を自分でするのは美しくねーと思ったんだろうな」
「なるほど……それで僕の所に……」
「ちなみに瑞貴のとこに連絡しなかったのも、俺が内密にって言ったことが原因だろうが、一発ぶん殴られるかもしれないって思ったからじゃねぇか?」
「ああ、それなら安心して」
「「えっ?」」
「今度会ったときに殴っとくから」
「「…………」」
きっと私はとてもいい笑顔で拳を手の平に当てただろう。もし『止めて尚、トリコがグルメ界に行った』なら完全にトリコの責任だ。だけど、『止めずに煽ったから、トリコがグルメ界に行った』となればサニーも連帯責任だからね。経験者のくせして何やってんだか。
「まっ、何はともあれ無事に帰れてよかったです!」
「おー! きた、イチゴ飯!」
小松さんは炊飯器を限界の量まで炊いて私の分を茶碗一杯よそったあと、残りをトリコに大きなドンブリで全部よそった。軽くタワーみたいになってるぞ。
「米ひと粒ひと粒が小さいイチゴのご飯! おっしゃー!」
「文字通り流し込んでる!?」
箸を使っているのにガツガツと口の中に入れて行くトリコ。一回流し込んだだけでかなりの量だぞ。
「ん~! ほどよい酸味が酢飯みたいで絶品! 噛むほどに溢れるイチゴの糖度! まるでデザートみたいなご飯だ! うめー!」
「とにかく今日は、トリコさんの無事を祝うのと瑞貴さんへのお礼を込めて、僕の最高の料理をご馳走します!」
このために持って来たんだろう、ダンボールにはいろんな食材が入っていた。私もたまには『振る舞われる側』になるのもいいかもしれないね。