衝撃! 折れた包丁と研ぎ師メルク!
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……異世界から『トリコ』の世界へトリップした瑞貴は、美食屋のトリコと料理人の小松と出会ったあの日以来、様々な食材を捕獲するためにいくつもの危険な旅を共にした。
トリコと小松は晴れてコンビを組むことになり、瑞貴も二人とこれからも共にいると決意する。
そしてトリコは実力を試すために一人グルメ界に突入したが、そのあまりにも過酷な環境のため、危機に陥ってしまう。そのときトリコを救ったのは小松に依頼を受けたノッキングマスター次郎と、白虎に変身した瑞貴だった。
トリコはパートナーの小松と瑞貴の大切さを思い知らされたのだった。
☆☆☆☆☆
トリコがグルメ界に行ってから数日――IGOのリゾート施設を貸し切って私と小松さんとトリコとユンちゃんで、彼の帰還祝いをすることになった。
〈ユ~ンユユン。ユユユ~ン〉
「ユンちゃん、楽しい?」
〈ユンユン!〉
プールの中で浮き輪に乗ってプカプカ浮かぶユンちゃんは可愛くて癒される~! 私も足だけをプールに入れて冷たさを堪能していた。今日はいい天気だし、ちょうどいい温度になっているしね。
本当は私も調理を手伝おうと思ったんだけど、小松さん曰く『トリコさんを連れて来てくれた瑞貴さんへ感謝も兼ねたいんです!』らしい。次郎さんは前に酒を譲ってくれたから依頼はタダでしてくれたようだ。
ピー!
……炊飯器が炊けたのを知らせると、小松がフタを開けたときホクホクの湯気が出て香りも漂って来た。
「ウッヒョー! ホクホクのイチゴ飯! うまそー!」
「うっ…ううっ……」
「あ?」
……泣き声が聞こえてトリコは炊飯器の中身のイチゴ飯から視線を移動すると、小松が涙と鼻水とヨダレを滝のように流していた。
「トリコさんが無事でよかったです……!」
「あー! 小松! 鼻水が入る!」
「無事に帰って来てくれてよかった~~……!」
「って、泣くんじゃねぇ! せっかくのイチゴ飯が台無しになるだろ!」
「だって嬉しくて~!」
「わかったから泣くな!」
「はい~~」
号泣とも言える小松さんの声が聞こえて、私とユンちゃんもプールから戻って来た。トリコはタジタジになっているけど、それほど心配していたって証拠だから甘んじて受けろ。
「小松さんも元気になってよかったね」
〈ユン!〉
戻って来たときも浮かない顔をしてたから、嬉し泣きができるほど元気になって本当によかった。ユンちゃんも笑顔で頷いている。
「おっ、そっちはもしかして!」
「はい~。ピリッとスパイスが効いた牛、スパイ牛のステーキです……!」
「おー! いただきます!」
「瑞貴さんもどうぞ~!」
「ありがとう、小松さん。いただきます!」
私にもくれたのでさっそくナイフとフォークを手に取って切る。隣にいるトリコは半分に切って、その片側をひと口で食べた。どんだけ大きな口してんのよ。
「うめー! 熟成された蕩けるような肉に何種類もののスパイスが効いていて、なんとも言えねー味だ!」
「しかも火加減がバッチリ調整されて、いい焼き具合! おいしい~!」
このピリッとした感覚がなんとも言えないおいしさ! 小松さんも腕を上げていってる!
「こっちも焼けましたよ」
「おー! 骨付きコーンかぁ。香ばしい匂いだぜ! ガブッ!」
「肉のような粒からコーンのような甘味が溢れて来る!」
具の一部として調理した骨付きコーンは食べたことがあるけど、こうして焼いたのをそのまま食べるのも、シンプルでいい感じ!
トリコと小松は晴れてコンビを組むことになり、瑞貴も二人とこれからも共にいると決意する。
そしてトリコは実力を試すために一人グルメ界に突入したが、そのあまりにも過酷な環境のため、危機に陥ってしまう。そのときトリコを救ったのは小松に依頼を受けたノッキングマスター次郎と、白虎に変身した瑞貴だった。
トリコはパートナーの小松と瑞貴の大切さを思い知らされたのだった。
☆☆☆☆☆
トリコがグルメ界に行ってから数日――IGOのリゾート施設を貸し切って私と小松さんとトリコとユンちゃんで、彼の帰還祝いをすることになった。
〈ユ~ンユユン。ユユユ~ン〉
「ユンちゃん、楽しい?」
〈ユンユン!〉
プールの中で浮き輪に乗ってプカプカ浮かぶユンちゃんは可愛くて癒される~! 私も足だけをプールに入れて冷たさを堪能していた。今日はいい天気だし、ちょうどいい温度になっているしね。
本当は私も調理を手伝おうと思ったんだけど、小松さん曰く『トリコさんを連れて来てくれた瑞貴さんへ感謝も兼ねたいんです!』らしい。次郎さんは前に酒を譲ってくれたから依頼はタダでしてくれたようだ。
ピー!
……炊飯器が炊けたのを知らせると、小松がフタを開けたときホクホクの湯気が出て香りも漂って来た。
「ウッヒョー! ホクホクのイチゴ飯! うまそー!」
「うっ…ううっ……」
「あ?」
……泣き声が聞こえてトリコは炊飯器の中身のイチゴ飯から視線を移動すると、小松が涙と鼻水とヨダレを滝のように流していた。
「トリコさんが無事でよかったです……!」
「あー! 小松! 鼻水が入る!」
「無事に帰って来てくれてよかった~~……!」
「って、泣くんじゃねぇ! せっかくのイチゴ飯が台無しになるだろ!」
「だって嬉しくて~!」
「わかったから泣くな!」
「はい~~」
号泣とも言える小松さんの声が聞こえて、私とユンちゃんもプールから戻って来た。トリコはタジタジになっているけど、それほど心配していたって証拠だから甘んじて受けろ。
「小松さんも元気になってよかったね」
〈ユン!〉
戻って来たときも浮かない顔をしてたから、嬉し泣きができるほど元気になって本当によかった。ユンちゃんも笑顔で頷いている。
「おっ、そっちはもしかして!」
「はい~。ピリッとスパイスが効いた牛、スパイ牛のステーキです……!」
「おー! いただきます!」
「瑞貴さんもどうぞ~!」
「ありがとう、小松さん。いただきます!」
私にもくれたのでさっそくナイフとフォークを手に取って切る。隣にいるトリコは半分に切って、その片側をひと口で食べた。どんだけ大きな口してんのよ。
「うめー! 熟成された蕩けるような肉に何種類もののスパイスが効いていて、なんとも言えねー味だ!」
「しかも火加減がバッチリ調整されて、いい焼き具合! おいしい~!」
このピリッとした感覚がなんとも言えないおいしさ! 小松さんも腕を上げていってる!
「こっちも焼けましたよ」
「おー! 骨付きコーンかぁ。香ばしい匂いだぜ! ガブッ!」
「肉のような粒からコーンのような甘味が溢れて来る!」
具の一部として調理した骨付きコーンは食べたことがあるけど、こうして焼いたのをそのまま食べるのも、シンプルでいい感じ!