驚異の助っ人登場! パートナーの真の意味!
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……ティナに続いて二番目の訪問者は、サニーだったのだ。一龍から修業に出たと聞いたので、こんなに早く会えるとは小松も思わなかった。
『どうしたんです、サニーさん? 突然会いに来てくれるなんて』
『トリコとコンビ結成おめでとさん。まっ、なんつーか……いいんじゃね?』
『ありがとうございます!』
『ンで、そのトリコだが……』
『えっ?』
『今、グルメ界へ向かってるぜ』
『ホントですか!?』
瑞貴と三人でグルメ界に行くのは最低でも修業が終わったあとだろうと思ったが、まさか先に行ってしまうとは小松も思わなかった。
『まあ今のトリコじゃ、命が危ない……かも? 俺には関係ねー……けど』
『僕は!? 僕はどうしたら……!?』
『正直俺は、ンな美(ツク)しくねーことぜってーやんねーが……松が自分の意思でパートナーのトリコをどうしても救いたいってなら――助けを依頼したらいい』
サニーはポケットから折りたたんだメモを小松に差し出した。
『ここに連絡しな、今すぐに。あと、瑞貴にも伝えたほうがいい。あいつはグルメ界経験者だしな』
『あっ……!』
……そう言ってサニーは去って行った。残った小松は少し見届けたあと、すぐにメモにある連絡先である次郎と、仲間の瑞貴に、トリコのことを知らせて助けを依頼したのだ。
「『トリコさんにもしものことがあったら……』って、泣いてわしにお願いしとったぞ。お主が黙って勝手な行動を取っている間に、小松くんはずっとお主のことを心配して、無事を祈っておるんじゃよ」
「今この瞬間にも、小松さんはトリコが無事かどうか気が気じゃないはず。彼の心優しさはトリコがよく知っているでしょ?」
「っ……!」
トリコは勢いよく私たちに背を向けたけど、それまでに瞳に涙が溢れていたのは見逃さなかった。
「人間界へ戻るがいい。そしていつの日か……――今度は三人で挑戦せい!」
「小松……!」
トリコも身に沁みたことだろう。グルメ界の危険性も……知恵や力を授けてくれるパートナーが必要なことも……。昔の私には四神がいたけど今はそれだけじゃない。トリコや小松さんがいるから次に行くときは三人で行こうと心に決めていたから。
――次郎さんと別れ、私とトリコは命の滝壺である崖の前に来た。ここまでトリコは私が掛けた守護結界で重力のことを気にすることなく、普通に辿り着けたのだ。
「さて、あとはここを登るだけだね」
「……なあ、瑞貴」
「ん? ――えっ!?」
呼ばれたので顔を向けたらトリコに抱きしめられた。しかも私を閉じ込める腕は力強く離れることができない。
「ト、トリコ!? 急にどうしたの!?」
「すまなかった……」
「えっ?」
「俺は自分の力を過信していた。腕試しとはいえ自分の力が通じるって信じて疑わなくて、小松も…テリーも……そして瑞貴に頼らず一人で行こうって」
確かにテリーはグルメ界で王者として君臨するバトルウルフのクローンの子供だけど、今のあの子は幼い。小松さんだって普通の人間なんだし、トリコが守るために充分な力がないと危なかった。
『どうしたんです、サニーさん? 突然会いに来てくれるなんて』
『トリコとコンビ結成おめでとさん。まっ、なんつーか……いいんじゃね?』
『ありがとうございます!』
『ンで、そのトリコだが……』
『えっ?』
『今、グルメ界へ向かってるぜ』
『ホントですか!?』
瑞貴と三人でグルメ界に行くのは最低でも修業が終わったあとだろうと思ったが、まさか先に行ってしまうとは小松も思わなかった。
『まあ今のトリコじゃ、命が危ない……かも? 俺には関係ねー……けど』
『僕は!? 僕はどうしたら……!?』
『正直俺は、ンな美(ツク)しくねーことぜってーやんねーが……松が自分の意思でパートナーのトリコをどうしても救いたいってなら――助けを依頼したらいい』
サニーはポケットから折りたたんだメモを小松に差し出した。
『ここに連絡しな、今すぐに。あと、瑞貴にも伝えたほうがいい。あいつはグルメ界経験者だしな』
『あっ……!』
……そう言ってサニーは去って行った。残った小松は少し見届けたあと、すぐにメモにある連絡先である次郎と、仲間の瑞貴に、トリコのことを知らせて助けを依頼したのだ。
「『トリコさんにもしものことがあったら……』って、泣いてわしにお願いしとったぞ。お主が黙って勝手な行動を取っている間に、小松くんはずっとお主のことを心配して、無事を祈っておるんじゃよ」
「今この瞬間にも、小松さんはトリコが無事かどうか気が気じゃないはず。彼の心優しさはトリコがよく知っているでしょ?」
「っ……!」
トリコは勢いよく私たちに背を向けたけど、それまでに瞳に涙が溢れていたのは見逃さなかった。
「人間界へ戻るがいい。そしていつの日か……――今度は三人で挑戦せい!」
「小松……!」
トリコも身に沁みたことだろう。グルメ界の危険性も……知恵や力を授けてくれるパートナーが必要なことも……。昔の私には四神がいたけど今はそれだけじゃない。トリコや小松さんがいるから次に行くときは三人で行こうと心に決めていたから。
――次郎さんと別れ、私とトリコは命の滝壺である崖の前に来た。ここまでトリコは私が掛けた守護結界で重力のことを気にすることなく、普通に辿り着けたのだ。
「さて、あとはここを登るだけだね」
「……なあ、瑞貴」
「ん? ――えっ!?」
呼ばれたので顔を向けたらトリコに抱きしめられた。しかも私を閉じ込める腕は力強く離れることができない。
「ト、トリコ!? 急にどうしたの!?」
「すまなかった……」
「えっ?」
「俺は自分の力を過信していた。腕試しとはいえ自分の力が通じるって信じて疑わなくて、小松も…テリーも……そして瑞貴に頼らず一人で行こうって」
確かにテリーはグルメ界で王者として君臨するバトルウルフのクローンの子供だけど、今のあの子は幼い。小松さんだって普通の人間なんだし、トリコが守るために充分な力がないと危なかった。