ノッキングの達人! フグ鯨、実食の時!
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「それは、『ノッキングマスター次郎』に違いない」
「だ、誰なんです?」
「伝説の美食屋・ノッキングマスター次郎……彼のフルコースメニューは世界中の人がほとんど口にしたことがない、幻のメニューさ。レベルも計り知れない」
次郎さんのフルコースメニュー――オードブル・百葉のクローバー、スープ・コンソメマグマ、魚料理・王陸鮫、肉料理・アシュラサウルス、メイン・ET米、サラダ・グラナレタス、デザート・オアシスメロン、ドリンク・ドッハムの湧き酒……グルメ界で採れるものばかりだ。
「どっかで嗅いだ匂いが漂ってると思ったら、列車で酒を欲しがってた、あのじいさんか」
「えっ!? あの白髪リーゼントのおじいさんが、さっきのデッカいじいさんですか!?」
「ずいぶん昔に、引退したと聞いたが……」
「酒豪で有名だからな。十年に一度のフグ鯨のヒレ酒だけは楽しみだったってわけか」
「列車のときといい、どんだけお酒好きなんだろ……」
でもそのおかげで小松さんが助かったから、本当によかった!
「よーし、俺たちも行くか! 出発するぞ!」
「はい!」
「ああ、小松くん。ヘルメット」
「あ、ああ! すみません!」
さっきの衝撃で落としてしまったんだろう。ココさんが言うと小松さんは慌てて取りに行って被った。
「小松、お前は命を助けてもらった恩を忘れちゃいけねぇ。いつか、じいさんを最高の料理でもてなしてやんな」
「はい! じゃあトリコさん、そのときは食材調達お願いします!」
「おい見ろ!」
小松さんの言葉より洞窟の光に向かって走るトリコ。小松さんと私は同時に溜息を吐いた。
「って、全然聞いてないし……」
「やれやれ……」
私たちもトリコのあとを追うと奥の光も近づき、出口が見えるとトリコも止まった。
「ついに到着だ!」
「「わあ!」」
「ここが……洞窟の砂浜!」
地が砂浜で奥まで海が繋がっている。しかも海蛍がたくさん飛んでいるから洞窟の壁が反射して青白い光となって辺り一帯を照らしている。
「なんて美しい所だろう……!」
「綺麗……!」
「さあ捕獲するぜ! 深海の珍味!」
小松さんと私が感動しているとトリコは上の服を脱いで上半身が裸になった。小松さんもトリコと同じ格好で、ココさんはそのまま行くみたい。
私も岩陰に隠れて服を脱いで水着姿になる。もちろん薙刀のブレスレットとノッキングガンも持って行く。数年で水の中でも薙刀が使えるよう修業もしたからね。
「お待たせ」
「ん? なんだよ、その色気ねー水着は!」
「色気ねーって……」
着ているのは半袖と膝丈スパッツでウェットスーツ系の水着。この世界で泳ぐなんて捕獲以外あまりないから、これしか持ってないんだよね。
「お前は女なんだしビキニでもいいじゃねぇか。出すとこ出さねーと勿体無いだろ。まあ、ウェットスーツだからスタイルがいいのがよくわかるけど――」
「こんの変態!」
ガンッ!!
「イッテェ!」
ブレスレットから薙刀に戻して柄でトリコの脳天に直撃させた。思いっきりやったから痛みでトリコは頭を抑えている。
「さっ、行こうか瑞貴ちゃん、小松くん」
「「はい」」
ココさんも小松さんも全くフォローする気もなく海に潜った。私も薙刀をブレスレットに戻して潜り、トリコもすぐに潜って来た。
フグ鯨は綺麗な浅瀬でしか産卵しない。ここの海は底まで綺麗に澄んでいるから明かりがなくても魚がよく見える。
「「「!」」」
その光景に思わず見惚れていたら大きな影が差し込み、そこには本当に鯨並のデカいフグ鯨がいた。
「だ、誰なんです?」
「伝説の美食屋・ノッキングマスター次郎……彼のフルコースメニューは世界中の人がほとんど口にしたことがない、幻のメニューさ。レベルも計り知れない」
次郎さんのフルコースメニュー――オードブル・百葉のクローバー、スープ・コンソメマグマ、魚料理・王陸鮫、肉料理・アシュラサウルス、メイン・ET米、サラダ・グラナレタス、デザート・オアシスメロン、ドリンク・ドッハムの湧き酒……グルメ界で採れるものばかりだ。
「どっかで嗅いだ匂いが漂ってると思ったら、列車で酒を欲しがってた、あのじいさんか」
「えっ!? あの白髪リーゼントのおじいさんが、さっきのデッカいじいさんですか!?」
「ずいぶん昔に、引退したと聞いたが……」
「酒豪で有名だからな。十年に一度のフグ鯨のヒレ酒だけは楽しみだったってわけか」
「列車のときといい、どんだけお酒好きなんだろ……」
でもそのおかげで小松さんが助かったから、本当によかった!
「よーし、俺たちも行くか! 出発するぞ!」
「はい!」
「ああ、小松くん。ヘルメット」
「あ、ああ! すみません!」
さっきの衝撃で落としてしまったんだろう。ココさんが言うと小松さんは慌てて取りに行って被った。
「小松、お前は命を助けてもらった恩を忘れちゃいけねぇ。いつか、じいさんを最高の料理でもてなしてやんな」
「はい! じゃあトリコさん、そのときは食材調達お願いします!」
「おい見ろ!」
小松さんの言葉より洞窟の光に向かって走るトリコ。小松さんと私は同時に溜息を吐いた。
「って、全然聞いてないし……」
「やれやれ……」
私たちもトリコのあとを追うと奥の光も近づき、出口が見えるとトリコも止まった。
「ついに到着だ!」
「「わあ!」」
「ここが……洞窟の砂浜!」
地が砂浜で奥まで海が繋がっている。しかも海蛍がたくさん飛んでいるから洞窟の壁が反射して青白い光となって辺り一帯を照らしている。
「なんて美しい所だろう……!」
「綺麗……!」
「さあ捕獲するぜ! 深海の珍味!」
小松さんと私が感動しているとトリコは上の服を脱いで上半身が裸になった。小松さんもトリコと同じ格好で、ココさんはそのまま行くみたい。
私も岩陰に隠れて服を脱いで水着姿になる。もちろん薙刀のブレスレットとノッキングガンも持って行く。数年で水の中でも薙刀が使えるよう修業もしたからね。
「お待たせ」
「ん? なんだよ、その色気ねー水着は!」
「色気ねーって……」
着ているのは半袖と膝丈スパッツでウェットスーツ系の水着。この世界で泳ぐなんて捕獲以外あまりないから、これしか持ってないんだよね。
「お前は女なんだしビキニでもいいじゃねぇか。出すとこ出さねーと勿体無いだろ。まあ、ウェットスーツだからスタイルがいいのがよくわかるけど――」
「こんの変態!」
ガンッ!!
「イッテェ!」
ブレスレットから薙刀に戻して柄でトリコの脳天に直撃させた。思いっきりやったから痛みでトリコは頭を抑えている。
「さっ、行こうか瑞貴ちゃん、小松くん」
「「はい」」
ココさんも小松さんも全くフォローする気もなく海に潜った。私も薙刀をブレスレットに戻して潜り、トリコもすぐに潜って来た。
フグ鯨は綺麗な浅瀬でしか産卵しない。ここの海は底まで綺麗に澄んでいるから明かりがなくても魚がよく見える。
「「「!」」」
その光景に思わず見惚れていたら大きな影が差し込み、そこには本当に鯨並のデカいフグ鯨がいた。