トリコ突入! グルメ界の真実!
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舞獣姫の活動もホテルグルメの依頼もない久しぶりの休日。私はライトニングフェニックスとアーマーガララと……グルメ界に生息するスカイディアの子供と一緒に、人がいない海辺で過ごしていた。この子たちは数年でできた陸海空と頼りになる仲間だ。
「やっぱり嫌な予感がする」
〈アオッ?〉
〈ギュア?〉
〈クゥ?〉
ここは食材もいいのがあるし、ちょっとしたピクニックのつもりで来たんだけど……昨日までのトリコの様子が気になって仕方ない。
「ライトニングフェニックスは前に会ったよね。私が仲間になったトリコのこと」
〈アオッ〉
〈ギュアア?〉
〈クゥッ?〉
「アーマーガララもスカイディアもいつか会える日が来るよ。そのトリコのことで、気になることがあるんだ」
トリコのことだから一龍会長と私の言いつけを破ってグルメ界に行きそうな予感がする……現にサニーも与作さんの言うことを聞かずに行ったって聞いたしね……。
「あっ、そうだ。みんなに相談があるんだ」
〈〈〈?〉〉〉
「トリコやココさんがパートナーに名前を付けているのを見て思ったんだけど、みんなも私を名前で呼んでいると思うの」
そう言うと三人共コクコクと頷いた。言葉は通じないけどなんとなく気持ちは通じていたし、当たってよかった。
「だから私も種族名じゃなくて名前で呼びたいんだけど……私が付けてもいいかな?」
〈アオッ!〉
〈ギュア!〉
〈クウッ!〉
嬉しそうに頷いている様子だとOKってことかな。今まで自由に生きてほしいから名前を付けてなかったけど、昔から懐いてくれたし私にとって仲間であり家族のような存在になっている。他人行儀じゃ失礼だと思って来たから尋ねてみたけど、よかった。
「じゃあ発表するね。ライトニングフェニックスは――『サンライト』」
〈アオオッ!〉
「アーマーガララは――『ウォーロング』」
〈ギュアア!〉
「スカイディアは――『フィルロンド』」
〈クウウッ!〉
みんな喜んでいるし、いっぱい考えた甲斐があったよ。名前だけでさらに距離が縮まった気がするのは不思議だな。それに三人共、私に会わない間も修業とかしているのか通常の捕獲レベルより成長しているし、本当に頼りになる。
♪ピリリリリ、ピリリリリ♪
「ん?」
携帯を取り出すと着信の表示された名前を確認し、珍しいと思いつつ電話に出た。
「もしもし? ……――ハアッ!?」
〈〈〈!〉〉〉
急に私が声を上げたから三人共驚いている。だけど今の私に気遣う余裕などなく、通話の内容を一言一句も聞き逃さないようにしていた。
「うん…うん……わかった。すぐ向かう」
通信を切った私はすぐに荷物をまとめた。その様子にサンとウォーとフィルも只事じゃないと感じたらしい。