トリコ突入! グルメ界の真実!
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「あむ……うめー! アッサリとして上品なチキンのような肉! それでいて、ジューシーな甘い油が溢れ出る! 皮もカリッと北京ダックみてぇに香ばしい!」
「ええ! 最高ですね、トリコさーん! 瑞貴さん、持って来てくれてありがとうございます!」
「そう言ってもらえると捕獲した甲斐があったよ」
舞獣姫の活動としてトムさんとこで卸したけど、もう一羽お土産用に捕獲してよかった。
「あっ。この肉にさっき採った実が味噌玉になってる空豆、ミソラマメを使って、ちょっとひと手間っと……」
小松さんがミソラマメの味噌をハケで鉄板にある肉に塗る。そうするとなんとも言えない香ばしい匂いが漂ってきた。
「ウッヒョー! 味噌焼き! うまそ~!」
「ヨダレ垂らすのは勘弁してね……」
拭ってくれたけど、相変わらず食を目の前にするとこうなんだから……。
「たまんねぇ~。味噌の風味が加わって、味がグンッと深くなった! ミソラマメの香ばしい香りにも口に広がる! 小松、やるじゃねぇか!」
「ありがとうございます!」
「小松さん、トリコ、よかったら私が作った湧き醤油をベースにした特製タレも使う?」
「わあっ! それもいいですね!」
「オウッ! よし、どんどん焼いていこうぜ!」
「はい! トリコさん! 瑞貴さん!」
……バーベキューを楽しむ中、トリコは先日での一龍の言葉を思い出していた。
『これからわしはグルメ界へ入る。お前たちにもその気があるのら――実力を付けて追いかけて来な!』
(瑞貴はまだしも、小松とテリーは……まだ少し早いか。グルメ界――今の段階でいったいどれほど通用するのか、知りてぇ……知っておきてぇ!)
「…………」
「ん? どうしたんだ瑞貴?」
「今、なんかトリコがよからぬことを考えた気がしたんだけど……」
「何言ってんだよ。俺の頭はこの肉のことで頭いっぱいだ! いらねぇなら俺がもらうぞ」
「これは私の分! まだあるんだから、そっちから取ってよ」
「チェッ」
どう考えても確実に誤魔化したね。怪しい……まさかと思うけど、一龍会長の言った通りにならなかったらいいな。
☆☆☆☆☆
……あれから数日、雨がやまない町・レインタウン。ここのレストランでサニーはある人物と食事をしていた。
「う~ん……デリシャス! くりうにのパスタ、最高(サイコ)! まずシチュエーションがいいし」
最高のひとときを楽しむサニーは、窓の外で降り続けている雨と、次いで店内を見渡す。
「雨がやまない町・レインタウン――この保たれた湿度が濃厚でまろやかなコクを、より一層引き立てる。そして、店内に微かに流れるジャズと、外の雨音……アンティークな内装と重なり、なんとも言えない穏やかで落ち着いた雰囲気を演出している……。つまり、調和が取れてるってことだ!」
目の前に相席している男――トリコを見て言うが、彼は食事をする手を止めない。それどころか何倍も食べている。
「ええ! 最高ですね、トリコさーん! 瑞貴さん、持って来てくれてありがとうございます!」
「そう言ってもらえると捕獲した甲斐があったよ」
舞獣姫の活動としてトムさんとこで卸したけど、もう一羽お土産用に捕獲してよかった。
「あっ。この肉にさっき採った実が味噌玉になってる空豆、ミソラマメを使って、ちょっとひと手間っと……」
小松さんがミソラマメの味噌をハケで鉄板にある肉に塗る。そうするとなんとも言えない香ばしい匂いが漂ってきた。
「ウッヒョー! 味噌焼き! うまそ~!」
「ヨダレ垂らすのは勘弁してね……」
拭ってくれたけど、相変わらず食を目の前にするとこうなんだから……。
「たまんねぇ~。味噌の風味が加わって、味がグンッと深くなった! ミソラマメの香ばしい香りにも口に広がる! 小松、やるじゃねぇか!」
「ありがとうございます!」
「小松さん、トリコ、よかったら私が作った湧き醤油をベースにした特製タレも使う?」
「わあっ! それもいいですね!」
「オウッ! よし、どんどん焼いていこうぜ!」
「はい! トリコさん! 瑞貴さん!」
……バーベキューを楽しむ中、トリコは先日での一龍の言葉を思い出していた。
『これからわしはグルメ界へ入る。お前たちにもその気があるのら――実力を付けて追いかけて来な!』
(瑞貴はまだしも、小松とテリーは……まだ少し早いか。グルメ界――今の段階でいったいどれほど通用するのか、知りてぇ……知っておきてぇ!)
「…………」
「ん? どうしたんだ瑞貴?」
「今、なんかトリコがよからぬことを考えた気がしたんだけど……」
「何言ってんだよ。俺の頭はこの肉のことで頭いっぱいだ! いらねぇなら俺がもらうぞ」
「これは私の分! まだあるんだから、そっちから取ってよ」
「チェッ」
どう考えても確実に誤魔化したね。怪しい……まさかと思うけど、一龍会長の言った通りにならなかったらいいな。
☆☆☆☆☆
……あれから数日、雨がやまない町・レインタウン。ここのレストランでサニーはある人物と食事をしていた。
「う~ん……デリシャス! くりうにのパスタ、最高(サイコ)! まずシチュエーションがいいし」
最高のひとときを楽しむサニーは、窓の外で降り続けている雨と、次いで店内を見渡す。
「雨がやまない町・レインタウン――この保たれた湿度が濃厚でまろやかなコクを、より一層引き立てる。そして、店内に微かに流れるジャズと、外の雨音……アンティークな内装と重なり、なんとも言えない穏やかで落ち着いた雰囲気を演出している……。つまり、調和が取れてるってことだ!」
目の前に相席している男――トリコを見て言うが、彼は食事をする手を止めない。それどころか何倍も食べている。