衝撃の出会い! 謎の生物現る!
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……グルメフォーチュンのある店では、大勢の人々が『休業中』と書かれている看板があるにも関わらず集まっていた。その店の名は『CoCo占い』――ココが占い師として営業している場所だ。店の中から現れたココに、女性を中心に人々が歓声を沸き起こす。
「きゃー! ココ様よー!」
「お帰りなさい!」
「ココ様が帰って来たぞー!」
「どこ行ってたの?」
「私を占ってー!」
いつの間にかココを中心に集まる人々は彼の帰還と占ってほしいと声を上げる。しかしココは目を閉じて――。
「押さないで!!」
「「「「「!」」」」」
いつのも彼とは思えないほどの大声に、さっきまで騒いでいた人々は一気に静まり返る。
「すまない。しばらく帰れないと思う」
〈ア゙ア゙ー!〉
「キッス!」
大空から人々の中央にいるココの元へ降り立ったキッスは、背にココが乗るのを確認すると飛び立った。
(グルメ界に行くためにも……瑞貴ちゃんを守るためにも……僕は強くなる!)
ココは強い意志を瞳に宿し、『四天王の優男』とは思えないほど真剣な表情をしていた。
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「食材によっては、あの二人を誘ってみるといい。いい修業になるじゃろ。瑞貴ちゃん、君にも声がかかるかもしれないが、そのときは一緒に行ってほしい」
「わかりました」
トリコと小松さんがいない、ココさんとサニーとのハントなんて滅多にない。私も人間界で平和ボケした感覚を取り戻すにちょうどいいな。
「それから……――ゼブラもな」
「ゼブラ!?」
確か鉄平がグルメ刑務所に送ったっていう、最後の四天王・ゼブラ。ここまで来たら彼に会う日も遠くなさそうだね。
「でも、あいつは――」
「トリコよ」
「!」
「これからわしはグルメ界へ入る。お前たちにもその気があるのら――実力を付けて追いかけて来な!」
「会長(オヤジ)……――ああ。すぐ行くから待ってろよ!」
最後はえらくにこやかだったけど、一龍会長にトリコは『絶対行く』という意味を込めて笑った。