衝撃の出会い! 謎の生物現る!
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「このグルメケース……オゾン草の保存プログラムを入力したのはお主か?」
「は、はい。瑞貴さんと協力してやりました。保存上必要なデータカードが売られてなかったので、あの、気温とか気圧の数値は現地で入力しました。何時間もかかっちゃいましたけど……」
それでも一日で終えれたのはオゾン草が教えてくれたからだ。小松さんと二人で試行錯誤しているとき、なんとなく『こうしたらいい』と同時に思ったから、あれはオゾン草の声だと思う。
「なるほど、食材の声を感じ取れるか。瑞貴ちゃんもなかなかやるのう」
「いえ、私なんてまだまだです。小松さんがいなかったらどうなってたことか」
「いえいえ。瑞貴さんがいてくれたおかげですよ」
「お前ら二人そろって謙遜し過ぎだろ」
トリコが湯呑みを取って半目でこちらを見ながらツッコんだ。私は本当にそう思ってるのに。
「トリコよ」
「ん?」
「いい料理人を見つけたのう。コンビ、大事にしろよ」
「ああ。それに、大事な仲間もな」
私を見てニカッと笑ってくれたトリコに、私も微笑み返した。そしてトリコはお茶をひと口飲んだけど……。
「って、にげっ! なんだこれ!?」
「ハッハッハッハッ! これはオゾン草の外側の葉を精製したオゾン茶じゃ」
「オゾン茶ぁ!? 外側の葉って……」
「かなり苦いが慣れれば病みつきになるぞ」
「てか会長(オヤジ)、オゾン草とっくに持ってんじゃねぇかよ!」
「じゃから?」
「って、なんでわざわざ捕獲依頼すんだよ!」
初めて見るトリコと一龍会長のやり取りに小松さんは苦笑するしかなかった。私は前回も見たから微笑ましいけどね。……あっ、確かに苦いけど、この苦さがうまさを引き立てておいしい。外側の葉も持って帰ればよかった。
「バカモン! お前の修業のためじゃろうが! 未熟のままグルメ界に入るのは、みすみす命を捨てるようなモンじゃからな」
「寒さと低酸素なら、もう適応できたぜ。これで俺もグルメ界へ――」
「「アホォ!」」
「えっ? 瑞貴まで?」
たった二つを克服したからグルメ界に入れるなんて言うトリコに、私は思わず声を上げると一龍会長とハモってしまった。未知の場所に早く行きたいとウズウズしているんだろうけど、体験した者として言わせてみれば甘い!
「あんた、どんだけグルメ界をナメてんの! 寒さと低酸素を適応したくらいで攻略できる場所じゃない!」
「瑞貴ちゃんの言う通りじゃ。お前にはまだまだ環境に適応せねばならん場が、山ほどあるわい」
一龍会長はトリコに一枚の紙を差し出した。一瞬しか見えなかったから内容はわからないけど、かなり書かれていた。
「ほれ、次の依頼じゃ」
「ええっ!? まだ依頼あんのかよ!?」
「まだいくつもあるぞ。その紙に記してある食材を全部捕獲するんじゃ。それまでグルメ界へ入ることは許さん! これは修業じゃ!」
「なんてこった……」
きっとトリコの修業にふさわしい場所なんだろう。スカイプラントもそうだったし、いろんな修業ができるだろうね。
「サニーやココも今頃、様々な環境適応の修業に向かっておるはずじゃ。お前と同じようにな」
「サニーとココが……!?」
二人が同じリストを受け取って出発したならトリコは遅いスタートになるのかな。サニーもココさんもきっと、かなり過酷な環境で修業するんだろう……どうか無事で、また会えるように。
「は、はい。瑞貴さんと協力してやりました。保存上必要なデータカードが売られてなかったので、あの、気温とか気圧の数値は現地で入力しました。何時間もかかっちゃいましたけど……」
それでも一日で終えれたのはオゾン草が教えてくれたからだ。小松さんと二人で試行錯誤しているとき、なんとなく『こうしたらいい』と同時に思ったから、あれはオゾン草の声だと思う。
「なるほど、食材の声を感じ取れるか。瑞貴ちゃんもなかなかやるのう」
「いえ、私なんてまだまだです。小松さんがいなかったらどうなってたことか」
「いえいえ。瑞貴さんがいてくれたおかげですよ」
「お前ら二人そろって謙遜し過ぎだろ」
トリコが湯呑みを取って半目でこちらを見ながらツッコんだ。私は本当にそう思ってるのに。
「トリコよ」
「ん?」
「いい料理人を見つけたのう。コンビ、大事にしろよ」
「ああ。それに、大事な仲間もな」
私を見てニカッと笑ってくれたトリコに、私も微笑み返した。そしてトリコはお茶をひと口飲んだけど……。
「って、にげっ! なんだこれ!?」
「ハッハッハッハッ! これはオゾン草の外側の葉を精製したオゾン茶じゃ」
「オゾン茶ぁ!? 外側の葉って……」
「かなり苦いが慣れれば病みつきになるぞ」
「てか会長(オヤジ)、オゾン草とっくに持ってんじゃねぇかよ!」
「じゃから?」
「って、なんでわざわざ捕獲依頼すんだよ!」
初めて見るトリコと一龍会長のやり取りに小松さんは苦笑するしかなかった。私は前回も見たから微笑ましいけどね。……あっ、確かに苦いけど、この苦さがうまさを引き立てておいしい。外側の葉も持って帰ればよかった。
「バカモン! お前の修業のためじゃろうが! 未熟のままグルメ界に入るのは、みすみす命を捨てるようなモンじゃからな」
「寒さと低酸素なら、もう適応できたぜ。これで俺もグルメ界へ――」
「「アホォ!」」
「えっ? 瑞貴まで?」
たった二つを克服したからグルメ界に入れるなんて言うトリコに、私は思わず声を上げると一龍会長とハモってしまった。未知の場所に早く行きたいとウズウズしているんだろうけど、体験した者として言わせてみれば甘い!
「あんた、どんだけグルメ界をナメてんの! 寒さと低酸素を適応したくらいで攻略できる場所じゃない!」
「瑞貴ちゃんの言う通りじゃ。お前にはまだまだ環境に適応せねばならん場が、山ほどあるわい」
一龍会長はトリコに一枚の紙を差し出した。一瞬しか見えなかったから内容はわからないけど、かなり書かれていた。
「ほれ、次の依頼じゃ」
「ええっ!? まだ依頼あんのかよ!?」
「まだいくつもあるぞ。その紙に記してある食材を全部捕獲するんじゃ。それまでグルメ界へ入ることは許さん! これは修業じゃ!」
「なんてこった……」
きっとトリコの修業にふさわしい場所なんだろう。スカイプラントもそうだったし、いろんな修業ができるだろうね。
「サニーやココも今頃、様々な環境適応の修業に向かっておるはずじゃ。お前と同じようにな」
「サニーとココが……!?」
二人が同じリストを受け取って出発したならトリコは遅いスタートになるのかな。サニーもココさんもきっと、かなり過酷な環境で修業するんだろう……どうか無事で、また会えるように。