衝撃の出会い! 謎の生物現る!
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「トリコさん……。瑞貴さん……」
「今の奴、俺たちをずっとどこかで見ていたのかもしれねぇ。オゾン草の葉の剥き方…食べる方法…俺らのやり方を見て覚えたんだ!」
「覚えたって……?」
「恐らく目的はオゾン草だったが、食べ方がわからなかったんだろうな」
「たった一回見ただけで、食べ方わ覚えたんですかぁ!?」
「そうか! さすがに葉を剥がすのは一人ではムリだと判断して、私たちがオゾン草を取り出したのを確認してから食べに来たんだ」
「高い知能と、驚異的な身体能力を持っている……」
まるで人間のようで人間じゃない生物だ。原作の『トリコ』で重要な登場人物だったのに……姿だけで内容が思い出せない。
「でも……」
「「ん?」」
「せっかく食べられたのに、こんなおいしい野菜を吐き出すなんて……贅沢な動物ですね。へへっ」
苦笑しながら頬をかく小松さん。彼だって緊張していたのにこんなことを言うなんて、私たちまで毒気を抜かれてしまうな。
「そうだな。知能は高くても味の良さはわからんらしい」
「もしかしたら偏食家かもしれないね」
「はい! とにかく何事もなくてよかったです」
「そんじゃ小松、瑞貴。オゾン草を会長(オヤジ)に持って帰るとするか」
「私、食べてないけど!?」
「じゃあ、俺と小松、どっちにする?」
「さっきも言い争って食べ損なったじゃん。リンちゃんかティナさんと食べるから一龍会長の分とは別にもう一個ね」
「あっ、なら僕も節乃さんにお土産持って行きます」
葉を剥くコツもつかんだし、オゾン草はまだあるからいくつか持って帰ろう。
「あ、あの、トリコさん? 帰りも……その……自力で、ですよね?」
「もちろん」
恐る恐る小松さんが訊くとトリコは即答した。言い辛い様子からして予想はしてただろうけど小松さんは頭を抱える。
「だー! やっぱりだ――っ!!」
「大丈夫だ。帰りは飛び降りるだけだから楽勝だぞ?」
「飛び降りるだけって、そんな簡単にー!?」
「フフッ」
「瑞貴さんも笑っている場合じゃないですよー! もうトリコさん! トリコさん、それだけはやめましょうよ! トリコさん、聞いてます!? 聞いてますか!? 僕の話もたまには聞いてくださいよー!」
ドタバタと焦ってトリコに文句を言う小松さんは面白くて笑えてしまう。トリコも小松さんもここまでがんばったんだし、お土産の野菜を無事にするためにも、あの子にお願いしよう。
「今の奴、俺たちをずっとどこかで見ていたのかもしれねぇ。オゾン草の葉の剥き方…食べる方法…俺らのやり方を見て覚えたんだ!」
「覚えたって……?」
「恐らく目的はオゾン草だったが、食べ方がわからなかったんだろうな」
「たった一回見ただけで、食べ方わ覚えたんですかぁ!?」
「そうか! さすがに葉を剥がすのは一人ではムリだと判断して、私たちがオゾン草を取り出したのを確認してから食べに来たんだ」
「高い知能と、驚異的な身体能力を持っている……」
まるで人間のようで人間じゃない生物だ。原作の『トリコ』で重要な登場人物だったのに……姿だけで内容が思い出せない。
「でも……」
「「ん?」」
「せっかく食べられたのに、こんなおいしい野菜を吐き出すなんて……贅沢な動物ですね。へへっ」
苦笑しながら頬をかく小松さん。彼だって緊張していたのにこんなことを言うなんて、私たちまで毒気を抜かれてしまうな。
「そうだな。知能は高くても味の良さはわからんらしい」
「もしかしたら偏食家かもしれないね」
「はい! とにかく何事もなくてよかったです」
「そんじゃ小松、瑞貴。オゾン草を会長(オヤジ)に持って帰るとするか」
「私、食べてないけど!?」
「じゃあ、俺と小松、どっちにする?」
「さっきも言い争って食べ損なったじゃん。リンちゃんかティナさんと食べるから一龍会長の分とは別にもう一個ね」
「あっ、なら僕も節乃さんにお土産持って行きます」
葉を剥くコツもつかんだし、オゾン草はまだあるからいくつか持って帰ろう。
「あ、あの、トリコさん? 帰りも……その……自力で、ですよね?」
「もちろん」
恐る恐る小松さんが訊くとトリコは即答した。言い辛い様子からして予想はしてただろうけど小松さんは頭を抱える。
「だー! やっぱりだ――っ!!」
「大丈夫だ。帰りは飛び降りるだけだから楽勝だぞ?」
「飛び降りるだけって、そんな簡単にー!?」
「フフッ」
「瑞貴さんも笑っている場合じゃないですよー! もうトリコさん! トリコさん、それだけはやめましょうよ! トリコさん、聞いてます!? 聞いてますか!? 僕の話もたまには聞いてくださいよー!」
ドタバタと焦ってトリコに文句を言う小松さんは面白くて笑えてしまう。トリコも小松さんもここまでがんばったんだし、お土産の野菜を無事にするためにも、あの子にお願いしよう。