衝撃の出会い! 謎の生物現る!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
〈…………〉
「「「…………」」」
1秒1秒が長く感じられる。ゆっくりと確実に相手はトリコと小松さんの間を通り抜け、そして二人の食べかけのオゾン草の前に座り込んで口を開けると……!
ジャクッ!
「なっ!」
「っ!」
「えっ!」
思いっきり噛みついた音がトリコにも小松さんにも、そして私にも聞こえた。生物は空を見上げながら咀嚼してペッと吐き出した。
〈キシャアァァアアア!!〉
腰を落として高らかに叫んだ生物は、かなりの高さを飛んで一気に雲を突き抜けるように降りて行った。残った私たちには、あいつを前にした緊張感がまだ解けない。
「な、なんですか、今の……? も、もしかしてGTロボ……!?」
「いや、ロボじゃねぇ。見た目は似てるがGTロボ特有のチタン合金の匂いがなかった」
「それにロボならオペレーターである人間の気配をリアルに感じるはず。間違いない……今のは完全に、野生の獣だよ」
「じゃあ、もともとここだけで生息する固有の生物ですか?」
「いや、嗅いだことのねぇ匂いがした。恐らく他の土地から来た獣だろう。人間界ではない、どこか他の世界から……!」
「ま、まさか瑞貴さんと同じ異世界……!?」
「私の世界にあんな生物はいないよ」
可能性があるとすれば一つだけ。私が数年間暮らしていた場所――グルメ界。あの生物はそこからやってきたのだろう。私の第六感が感じなかったのは敵意がなかったからか、それとも――反応しないほど相手が特殊なのか。
「だとしたら、いったいなんの目的で?」
「ただこの天空の野菜を食べに来ただけなのか、それとも……」
「他の目的があってここに来たのか、だね」
「そういえばオゾン草、食べてましたよね。ペッて吐き出したましたけど」
「腐っちまったんだろうな。オゾン草は二人同時に食べないと……――何っ!」
「嘘っ!?」
トリコも小松さんも驚かずにはいられなかった。何故なら――あの生物が口にしたオゾン草は腐ることなく留まり、さらにトリコと小松さん以外の噛み口が二つもあった。
信じられないというようにトリコはオゾン草のそばに行ってしゃがみ、オゾン草にある噛み口を見る。
「バカな、いったいどうやって……――っ! 二回、同時にかじったのか!?」
「それって、あの一瞬でオゾン草も気づかないスピードで、ほぼ同時に食べたってこと!?」
「ありえん……どんな瞬発力だ!?」
聞いた音はひとかじりだったけど、実はふたかじりだったってことか……。かなりの瞬発力とスピードが必要となる。
「「「…………」」」
1秒1秒が長く感じられる。ゆっくりと確実に相手はトリコと小松さんの間を通り抜け、そして二人の食べかけのオゾン草の前に座り込んで口を開けると……!
ジャクッ!
「なっ!」
「っ!」
「えっ!」
思いっきり噛みついた音がトリコにも小松さんにも、そして私にも聞こえた。生物は空を見上げながら咀嚼してペッと吐き出した。
〈キシャアァァアアア!!〉
腰を落として高らかに叫んだ生物は、かなりの高さを飛んで一気に雲を突き抜けるように降りて行った。残った私たちには、あいつを前にした緊張感がまだ解けない。
「な、なんですか、今の……? も、もしかしてGTロボ……!?」
「いや、ロボじゃねぇ。見た目は似てるがGTロボ特有のチタン合金の匂いがなかった」
「それにロボならオペレーターである人間の気配をリアルに感じるはず。間違いない……今のは完全に、野生の獣だよ」
「じゃあ、もともとここだけで生息する固有の生物ですか?」
「いや、嗅いだことのねぇ匂いがした。恐らく他の土地から来た獣だろう。人間界ではない、どこか他の世界から……!」
「ま、まさか瑞貴さんと同じ異世界……!?」
「私の世界にあんな生物はいないよ」
可能性があるとすれば一つだけ。私が数年間暮らしていた場所――グルメ界。あの生物はそこからやってきたのだろう。私の第六感が感じなかったのは敵意がなかったからか、それとも――反応しないほど相手が特殊なのか。
「だとしたら、いったいなんの目的で?」
「ただこの天空の野菜を食べに来ただけなのか、それとも……」
「他の目的があってここに来たのか、だね」
「そういえばオゾン草、食べてましたよね。ペッて吐き出したましたけど」
「腐っちまったんだろうな。オゾン草は二人同時に食べないと……――何っ!」
「嘘っ!?」
トリコも小松さんも驚かずにはいられなかった。何故なら――あの生物が口にしたオゾン草は腐ることなく留まり、さらにトリコと小松さん以外の噛み口が二つもあった。
信じられないというようにトリコはオゾン草のそばに行ってしゃがみ、オゾン草にある噛み口を見る。
「バカな、いったいどうやって……――っ! 二回、同時にかじったのか!?」
「それって、あの一瞬でオゾン草も気づかないスピードで、ほぼ同時に食べたってこと!?」
「ありえん……どんな瞬発力だ!?」
聞いた音はひとかじりだったけど、実はふたかじりだったってことか……。かなりの瞬発力とスピードが必要となる。