発見! 野菜の王様オゾン草!
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「こ、小松さん!?」
「お前スゲー老けたな!?」
「えっ? そうですか?」
「ほぼジジイじゃねぇか!」
「あっ、よっこらしょっと……」
「『よっこらしょ』とか言ってるし、腰が曲がってるよ!?」
顔だけじゃなく体まで歳をとったのか、ヨボヨボになってるよ!?
「確かに今までの人生が走馬灯のように何度も何度も浮かび、あの、最後には前世まで見えちゃいました」
「前世までって、どんだけの恐怖体験だよ! てか、前世なんだったんだよ、お前!」
腰に手を当てて「あ~」とか言う小松さん。ライタースーツで見えないけど、まさか髪まで白髪になってないよね!?
――いつまでもそこにいるわけにはいかないので、私たちはベジタブルスカイを目指して歩き出す。
「あの積乱雲の中にいたのに、小松さんはよく意識を失わなかったね」
「いや、危なかったんですよ。でも、おぼろげにトリコさんの言葉は聞こえました。それで、かなりホッとしたのは覚えています」
『お前は安心して大船に乗ったつもりでいろ!』
「ありがとうございます、トリコさん」
「礼を言うのは俺のほうさ」
「えっ?」
「俺も積乱雲の中じゃヤバかった。あの呼吸法を見いだせたのは、お前が俺を信じてくれたからだ」
短い間で二人の絆はずいぶん深まった気がする。いつもならうらやましいと思うけど、今は二人と無事に再会できた喜びのほうが強いら私も嬉しくなっちゃう!
「そうだ、瑞貴さんもありがとうございます!」
「えっ?」
「積乱雲の中でトリコさんが瑞貴さんの名前を叫んだんです。そしたら瑞貴さんが待っているって思うと、何がなんでもトリコさんと行かなくちゃと思って。待っててくれる人がいるのはいいものですね」
「小松さん……」
「そうだな。俺も瑞貴が信じて待っているんだって思うと『絶対に辿り着く』って気持ちが強くなって力に変わった。お前が上にいるってのに、俺らだけリタイアなんてカッコつかないしな」
「トリコ……」
待つだけの存在は辛いけど、逆にみんなの力になるんだ……。初めて知った不思議な感情にくすぐったくなる。
「私こそ……トリコ、小松さん、来てくれてありがとう!」
満面の笑みでそう伝えると、トリコも小松さんも微笑んでくれた。
しばらく歩いて行くと、トリコはしゃがんで草の上に乗っている雲を触り始めた。
「トリコ?」
「どうかしましたか? トリコさん」
「なるほど、火山灰の匂いがする。この雲は地上の火山から舞い上がった灰を大量に含んでいるんだ。灰が氷結して雲を形成していると言ってもいい。その灰のミネラル分を吸収して、この草は育ってるってわけだな」
草がここまで育つ原因を調べていたんだね。実際に触ってみると不思議な感じがする。
「なるほど~。草が根を張るほど、たくさんの栄養が含んだ雲だったんですね」
「この辺りって活火山が多いんだよね。確か、ウール火山も近いはずだよ」
「ウール火山の灰はミネラル満点でしたもんね」
BBコーンのポップコーンやバブリートロにかけたら味が引き立っていたもん。また採りに行こうかな。
「お前スゲー老けたな!?」
「えっ? そうですか?」
「ほぼジジイじゃねぇか!」
「あっ、よっこらしょっと……」
「『よっこらしょ』とか言ってるし、腰が曲がってるよ!?」
顔だけじゃなく体まで歳をとったのか、ヨボヨボになってるよ!?
「確かに今までの人生が走馬灯のように何度も何度も浮かび、あの、最後には前世まで見えちゃいました」
「前世までって、どんだけの恐怖体験だよ! てか、前世なんだったんだよ、お前!」
腰に手を当てて「あ~」とか言う小松さん。ライタースーツで見えないけど、まさか髪まで白髪になってないよね!?
――いつまでもそこにいるわけにはいかないので、私たちはベジタブルスカイを目指して歩き出す。
「あの積乱雲の中にいたのに、小松さんはよく意識を失わなかったね」
「いや、危なかったんですよ。でも、おぼろげにトリコさんの言葉は聞こえました。それで、かなりホッとしたのは覚えています」
『お前は安心して大船に乗ったつもりでいろ!』
「ありがとうございます、トリコさん」
「礼を言うのは俺のほうさ」
「えっ?」
「俺も積乱雲の中じゃヤバかった。あの呼吸法を見いだせたのは、お前が俺を信じてくれたからだ」
短い間で二人の絆はずいぶん深まった気がする。いつもならうらやましいと思うけど、今は二人と無事に再会できた喜びのほうが強いら私も嬉しくなっちゃう!
「そうだ、瑞貴さんもありがとうございます!」
「えっ?」
「積乱雲の中でトリコさんが瑞貴さんの名前を叫んだんです。そしたら瑞貴さんが待っているって思うと、何がなんでもトリコさんと行かなくちゃと思って。待っててくれる人がいるのはいいものですね」
「小松さん……」
「そうだな。俺も瑞貴が信じて待っているんだって思うと『絶対に辿り着く』って気持ちが強くなって力に変わった。お前が上にいるってのに、俺らだけリタイアなんてカッコつかないしな」
「トリコ……」
待つだけの存在は辛いけど、逆にみんなの力になるんだ……。初めて知った不思議な感情にくすぐったくなる。
「私こそ……トリコ、小松さん、来てくれてありがとう!」
満面の笑みでそう伝えると、トリコも小松さんも微笑んでくれた。
しばらく歩いて行くと、トリコはしゃがんで草の上に乗っている雲を触り始めた。
「トリコ?」
「どうかしましたか? トリコさん」
「なるほど、火山灰の匂いがする。この雲は地上の火山から舞い上がった灰を大量に含んでいるんだ。灰が氷結して雲を形成していると言ってもいい。その灰のミネラル分を吸収して、この草は育ってるってわけだな」
草がここまで育つ原因を調べていたんだね。実際に触ってみると不思議な感じがする。
「なるほど~。草が根を張るほど、たくさんの栄養が含んだ雲だったんですね」
「この辺りって活火山が多いんだよね。確か、ウール火山も近いはずだよ」
「ウール火山の灰はミネラル満点でしたもんね」
BBコーンのポップコーンやバブリートロにかけたら味が引き立っていたもん。また採りに行こうかな。