洞窟の死闘! 打て、5連釘パンチ!
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「OKだ。トリコ」
「よーし……ご苦労さん! 瑞貴、下がってな!」
「うん!」
パワーが溜まったおかげでトリコの右腕がハンパじゃないくらい膨らんでいる。
「やっとこいつに、死相が見えたな」
「うおおぉぉおおお! 5連釘パンチ!!」
トリコが撃ち込むとデビル大蛇の胴体にクレーターができた。
「1、2、3、4、5だ! 弾けろ!」
そう言うと同時にデビル大蛇は天井に吹っ飛び、その衝撃でココさんは解放された。だけど毒の使い過ぎなのか戦いが終わって安心したのか肌が元に戻って受け身の体制すらとってない。
「ココさん! よっと!」
私は薙刀をブレスレットにしてひとっ飛びするとココさんを横抱きにして、落ちてくる瓦礫をよけながらトリコの元へ戻る。まさか美食屋として身に付いた腕力がココさんを抱えられるようになるまでいくとは。
「ココさん、大丈夫ですか?」
「お疲れか? ココ」
「ああ……。やはり占いばかりしていると体が鈍るな……。少しくたびれたよ……」
「でも、ココさんのおかげでデビル大蛇をやっつけることができました。さすがです!」
「おい! トドメをさしたのは俺だぞ!」
「動きを封じたのはココさんでしょ!」
「そ、それはともかく……そろそろ降ろしてくれないかな?」
「「あっ」」
そういえば未だにココさんを抱きかかえたままだった。戦いのあとだからココさんは疲労が溜まっているしゆっくり地に降ろす。トリコはすぐにデビル大蛇の解体を始めているけど。
「ごめんね。重かっただろう?」
「猛獣に比べれば全然軽いです! ――ココさん、ありがとうございました」
「えっ?」
「この戦いは正直ココさんがいなくちゃヤバかったです。デビル大蛇の抗体を即座に作って自分の毒と同時に打ち返すなんて、環境適応人間の私じゃできませんでした」
私が力を解放したら洞窟を崩しかねなかったし、あんな戦いは私には絶対真似できないスゴいものだったもん。
「戦っているココさん、スッゴくカッコよかったです!」
「っ!」
だって普段は博識のような感じなのに、戦っていると全然違うもん! 素直な賛辞を述べるとココさんは急に口元に手を当てて顔を逸らした。
「コラ――ッ!! 瑞貴! 俺が離れている間に何ココを口説いているんだ、お前は!」
「失敬な! 本当のことを言っただけじゃん!」
「ほ、本当のことなんだ……」
……トリコに言い返している瑞貴の言葉に、ココは耳まで赤くして顔をうつむいていた。
(反則だ……。あんなに真っ直ぐな目をして笑顔まで向けて言われちゃ、さすがの僕も照れるよ……)
(最後にトドメをさしたのは俺だってのによ、なんで俺にはカッコいいのひと言も言ってくれねぇんだ)
……ココとトリコの想いなど、瑞貴は露知らずに首を傾げるだけだった。
「よーし……ご苦労さん! 瑞貴、下がってな!」
「うん!」
パワーが溜まったおかげでトリコの右腕がハンパじゃないくらい膨らんでいる。
「やっとこいつに、死相が見えたな」
「うおおぉぉおおお! 5連釘パンチ!!」
トリコが撃ち込むとデビル大蛇の胴体にクレーターができた。
「1、2、3、4、5だ! 弾けろ!」
そう言うと同時にデビル大蛇は天井に吹っ飛び、その衝撃でココさんは解放された。だけど毒の使い過ぎなのか戦いが終わって安心したのか肌が元に戻って受け身の体制すらとってない。
「ココさん! よっと!」
私は薙刀をブレスレットにしてひとっ飛びするとココさんを横抱きにして、落ちてくる瓦礫をよけながらトリコの元へ戻る。まさか美食屋として身に付いた腕力がココさんを抱えられるようになるまでいくとは。
「ココさん、大丈夫ですか?」
「お疲れか? ココ」
「ああ……。やはり占いばかりしていると体が鈍るな……。少しくたびれたよ……」
「でも、ココさんのおかげでデビル大蛇をやっつけることができました。さすがです!」
「おい! トドメをさしたのは俺だぞ!」
「動きを封じたのはココさんでしょ!」
「そ、それはともかく……そろそろ降ろしてくれないかな?」
「「あっ」」
そういえば未だにココさんを抱きかかえたままだった。戦いのあとだからココさんは疲労が溜まっているしゆっくり地に降ろす。トリコはすぐにデビル大蛇の解体を始めているけど。
「ごめんね。重かっただろう?」
「猛獣に比べれば全然軽いです! ――ココさん、ありがとうございました」
「えっ?」
「この戦いは正直ココさんがいなくちゃヤバかったです。デビル大蛇の抗体を即座に作って自分の毒と同時に打ち返すなんて、環境適応人間の私じゃできませんでした」
私が力を解放したら洞窟を崩しかねなかったし、あんな戦いは私には絶対真似できないスゴいものだったもん。
「戦っているココさん、スッゴくカッコよかったです!」
「っ!」
だって普段は博識のような感じなのに、戦っていると全然違うもん! 素直な賛辞を述べるとココさんは急に口元に手を当てて顔を逸らした。
「コラ――ッ!! 瑞貴! 俺が離れている間に何ココを口説いているんだ、お前は!」
「失敬な! 本当のことを言っただけじゃん!」
「ほ、本当のことなんだ……」
……トリコに言い返している瑞貴の言葉に、ココは耳まで赤くして顔をうつむいていた。
(反則だ……。あんなに真っ直ぐな目をして笑顔まで向けて言われちゃ、さすがの僕も照れるよ……)
(最後にトドメをさしたのは俺だってのによ、なんで俺にはカッコいいのひと言も言ってくれねぇんだ)
……ココとトリコの想いなど、瑞貴は露知らずに首を傾げるだけだった。