天空の野菜畑・ベジタブルスカイ!
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「小松さん」
「はい、なんですか?」
「……ごめんなさい」
「えっ?」
「…………」
私の言葉に小松さんはなんのことかと首を傾げた。対してトリコはどこか申し訳なさそうな顔をしているので、私は微笑み返して大丈夫という意を告げた。
「あっ。二人共、もう見えてきたよ」
「おっ、ついにか」
「えっ?」
ふと窓の外を見た私が薙刀をブレスレットに戻しながら告げると、トリコも小松さんも窓の外を見た。そこにはなんと――童話に出てくるような巨大な蔓が束になって、空からぶら下がっていた。
「なんですか、あれ!?」
「スカイプラントの蔓――通称・天からの誘い」
「ここから上空へ数万メートル……ベジタブルスカイの入口だ!」
捕獲専用機は蔓から生える葉に着地した。これだけ大きくて重い機体なのに安定して着地できるなんて、この葉はよっぽど強いんだなぁ。
「ここを登ればオゾン草がある」
「うわぁ……!」
「てっぺんが見えないね~」
捕獲専用機から降りた私たちはスカイプラントを見上げた。標高数万メートルとはいえ、まだまだ先は長いようだね。
「よーし。さっそく登るぞ、瑞貴、小松」
「うん!」
「自力でですか!?」
「「そうだよ」」
「ええぇぇえええ!?」
このとき、小松さんの驚く声が地上まで響き渡ったとかなかったとか。
――蔓が太いとはいえ、踏み外さないよいに気をつけながらトリコと私は悠々と歩く。でも小松さんは……。
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ待ってくださいよー!」
「あん?」
「おや」
私たちより少し離れた場所で小松さんが四つん這いになっていた。
「登るの早いですよー!」
「お前が遅過ぎんだろ。ちゃんと歩けー」
「ムリですよ、こんなとこー! 風も強いし、何気に揺れてるし……てか、なんで飛行機で向かっちゃダメなんですかー!?」
「あっ、右見ればわかるよ」
「えっ? ん?」
私が小松さんから見て右を指差すと指示通り顔を向いたら、そこには猛獣がいた。あれはルバンダに見えるけど、羽の色からして、捕獲レベル2の鳥獣類・ルバンダもどきだね
〈カオオォォオオオ!〉
「ええぇぇえええ!? 嘘でしょー!」
私が指差した場所だけでなく、あちこちから同じ猛獣が飛び交っていく。その様子に小松さんは周りを見ながら叫んだ。
「上空は怪鳥の住処だ。飛行機では近づけない」
「だから入口が限界ってわけ」
「ト、トリコさ~ん……。瑞貴さ~ん……」
涙目になりながら小松さんはゆっくり私たちの元へ移動して来た。四つん這いになったままだけど腰引けてないよね?
「心配すんな。そいつはルバンダもどき、一見凶暴そうな顔をしているが、実は大人しい採りだ」
「あ~……」
〈カォ?〉
「こ、怖過ぎです……」
〈ピヨピヨ〉
「おや、可愛い」
ルバンダもどきが顔を近づけてきたので小松さんは固まり、ヒナは私の元に来て肩に止まると首を傾げた。こんなに可愛いのに成長するとルバンダみたいになるってのは惜しい気がするな。
「はい、なんですか?」
「……ごめんなさい」
「えっ?」
「…………」
私の言葉に小松さんはなんのことかと首を傾げた。対してトリコはどこか申し訳なさそうな顔をしているので、私は微笑み返して大丈夫という意を告げた。
「あっ。二人共、もう見えてきたよ」
「おっ、ついにか」
「えっ?」
ふと窓の外を見た私が薙刀をブレスレットに戻しながら告げると、トリコも小松さんも窓の外を見た。そこにはなんと――童話に出てくるような巨大な蔓が束になって、空からぶら下がっていた。
「なんですか、あれ!?」
「スカイプラントの蔓――通称・天からの誘い」
「ここから上空へ数万メートル……ベジタブルスカイの入口だ!」
捕獲専用機は蔓から生える葉に着地した。これだけ大きくて重い機体なのに安定して着地できるなんて、この葉はよっぽど強いんだなぁ。
「ここを登ればオゾン草がある」
「うわぁ……!」
「てっぺんが見えないね~」
捕獲専用機から降りた私たちはスカイプラントを見上げた。標高数万メートルとはいえ、まだまだ先は長いようだね。
「よーし。さっそく登るぞ、瑞貴、小松」
「うん!」
「自力でですか!?」
「「そうだよ」」
「ええぇぇえええ!?」
このとき、小松さんの驚く声が地上まで響き渡ったとかなかったとか。
――蔓が太いとはいえ、踏み外さないよいに気をつけながらトリコと私は悠々と歩く。でも小松さんは……。
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ待ってくださいよー!」
「あん?」
「おや」
私たちより少し離れた場所で小松さんが四つん這いになっていた。
「登るの早いですよー!」
「お前が遅過ぎんだろ。ちゃんと歩けー」
「ムリですよ、こんなとこー! 風も強いし、何気に揺れてるし……てか、なんで飛行機で向かっちゃダメなんですかー!?」
「あっ、右見ればわかるよ」
「えっ? ん?」
私が小松さんから見て右を指差すと指示通り顔を向いたら、そこには猛獣がいた。あれはルバンダに見えるけど、羽の色からして、捕獲レベル2の鳥獣類・ルバンダもどきだね
〈カオオォォオオオ!〉
「ええぇぇえええ!? 嘘でしょー!」
私が指差した場所だけでなく、あちこちから同じ猛獣が飛び交っていく。その様子に小松さんは周りを見ながら叫んだ。
「上空は怪鳥の住処だ。飛行機では近づけない」
「だから入口が限界ってわけ」
「ト、トリコさ~ん……。瑞貴さ~ん……」
涙目になりながら小松さんはゆっくり私たちの元へ移動して来た。四つん這いになったままだけど腰引けてないよね?
「心配すんな。そいつはルバンダもどき、一見凶暴そうな顔をしているが、実は大人しい採りだ」
「あ~……」
〈カォ?〉
「こ、怖過ぎです……」
〈ピヨピヨ〉
「おや、可愛い」
ルバンダもどきが顔を近づけてきたので小松さんは固まり、ヒナは私の元に来て肩に止まると首を傾げた。こんなに可愛いのに成長するとルバンダみたいになるってのは惜しい気がするな。