天空の野菜畑・ベジタブルスカイ!
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……IGO会長・一龍の元を訪れたトリコと瑞貴。アカシアの弟子の一人だった一龍はかつて世界戦争を止めた食材・GODが再び現れ、今度は新たな戦争の火種になると危惧していた。一方美食會もGODを最終目的と見据え、争奪戦になるのも必至の気配を漂わせていた。
戦争の阻止が自らの最後の使命だと語る一龍。トリコら四天王が次のグルメ時代を背負うためには力や技だけでは及ばぬと、グルメ界で生活していた瑞貴と共に忠告。トリコに修業を兼ねて、とある食材の捕獲を依頼した。その食材とは――!?
☆☆☆☆☆
一龍会長に出会ったあと、トリコが小松さんを呼んで三人でグルメタウンへ食事することになった。だけど今回は大通りにある屋台や店ではなく――なんとグルメタワーの店なんだ!
ジュ~~……。
「ほ~ら、焼けたぞ。小松、瑞貴」
「う~わ~!」
「ありがとう!」
「「いただきます!」」
焼けた肉を私と小松さんはそれぞれ取って食べると、なんとも言えないおいしさが口の中に広がっていた。
「おいし~! こんなおいしい焼き肉初めて食べましたよ~! ありがとうございます、トリコさん!」
「グルメタワーの上層階の店で食事できるなんて……本当にトリコの紹介で私たちも入れたんだ」
「お前なぁ、前に来たとき言ったこと信じてなかったのかよ」
節乃さんに会いにグルメタウンに来たとき、トリコは『また今度な』と言ってたけど本当に連れて来てくれるなんて思わなかった。
「確かにここは200階より上の店がほとんど一見(イチゲン)さんを断るからな。空から飛行船でしか入れねぇ会員オンリーの店もある。いつかそこも紹介してやるよ」
「ホントですかー!?」
さすが四天王、大物料理店にも顔が利くんだね……。庶民の私は付いていけないよ。
「でも、ここ『焼肉ヘルスィ~』だって七ツ星ですよね。最高級の牛豚鳥が食べられて幸せです」
「牛と豚と鳥が全て合わさった猛獣ね。どんな味なのかドキドキしてたけど、本当においしい!」
「しかも地上273階の特別展望個室! 肉に夜景に目が忙しくて忙しくて! ……ちょっと、高過ぎて怖いですけど……」
「高所恐怖症の人が来たら失神しちゃうかもね。小松さんは何度も高いところから落ちているのによく平気だね」
「……なんか、恐怖を通り越して慣れました」
洞窟の砂浜で穴に落ちそうになったり、リーガル島でヘビークリフに追いかけられたり、ウォールペンギン夫婦に飛ばされたり……小松さんも案外波乱万丈の人生を過ごしているな。
「お待たせいたしました。上カルビに上ロース、上ミノ、特上ハラミでございます」
店員さをが次々と最高級の肉をテーブルに置いてくれた。ただでさえメニュー見たとき値段にぶったまげたのに、全部合わせた会計だと尚更見るの怖いよ。
「う~わ~! いいんですか!? こんなにたくさん!」
「会長(オヤジ)に手土産を用意してくれたお礼だ。あむっ……」
「お父さんに?」
「ああ、オヤジと言ってもIGOの会長のことだ」
「虹の実ワインはそんなにスゴい人へのお土産だったんですか。喜んでもらえてよかったです」
「それがね、お酒に弱過ぎて一杯も飲みきれなくて。結局トリコが大半飲んじゃったのよ」
「飲めない人に持ってたんですか……。ハァ~……」
あんな超高級ワインを小松さんは入手するのに苦労したのに、相手が一杯も飲みきれなかったら意味ないよね。溜息を吐く小松さんに私は苦笑した。
「ん? 二人共、もう腹いっぱいかよ。この店には肉よりも有名なメニューがあるってのに」
「えっ? 焼肉店のメインである肉よりも?」
「なんですか? そのメニュー」
「野菜だ」
「「野菜/ですか?」」
「ああ」
トリコがトングをカチャカチャ合わせながら説明した。まだお腹に入るから大丈夫だけど、野菜が肉より有名だなんて珍しいな。
「お待たせいたしました」
「うわ~! スゴく鮮やかな色ですね~!」
「手触りも不思議な感じ」
店員さんが持って来てくれた野菜の盛り合わせから、小松さんと私はそれぞれ一枚の葉を手に持つ。
「スナックサンチュだ。カルビを包んで食べてみな」
「はい!」
「んじゃ、さっそく……」
私たちは焼きたてのカルビをスナックサンチュに包み、ひと口食べてみると……。
戦争の阻止が自らの最後の使命だと語る一龍。トリコら四天王が次のグルメ時代を背負うためには力や技だけでは及ばぬと、グルメ界で生活していた瑞貴と共に忠告。トリコに修業を兼ねて、とある食材の捕獲を依頼した。その食材とは――!?
☆☆☆☆☆
一龍会長に出会ったあと、トリコが小松さんを呼んで三人でグルメタウンへ食事することになった。だけど今回は大通りにある屋台や店ではなく――なんとグルメタワーの店なんだ!
ジュ~~……。
「ほ~ら、焼けたぞ。小松、瑞貴」
「う~わ~!」
「ありがとう!」
「「いただきます!」」
焼けた肉を私と小松さんはそれぞれ取って食べると、なんとも言えないおいしさが口の中に広がっていた。
「おいし~! こんなおいしい焼き肉初めて食べましたよ~! ありがとうございます、トリコさん!」
「グルメタワーの上層階の店で食事できるなんて……本当にトリコの紹介で私たちも入れたんだ」
「お前なぁ、前に来たとき言ったこと信じてなかったのかよ」
節乃さんに会いにグルメタウンに来たとき、トリコは『また今度な』と言ってたけど本当に連れて来てくれるなんて思わなかった。
「確かにここは200階より上の店がほとんど一見(イチゲン)さんを断るからな。空から飛行船でしか入れねぇ会員オンリーの店もある。いつかそこも紹介してやるよ」
「ホントですかー!?」
さすが四天王、大物料理店にも顔が利くんだね……。庶民の私は付いていけないよ。
「でも、ここ『焼肉ヘルスィ~』だって七ツ星ですよね。最高級の牛豚鳥が食べられて幸せです」
「牛と豚と鳥が全て合わさった猛獣ね。どんな味なのかドキドキしてたけど、本当においしい!」
「しかも地上273階の特別展望個室! 肉に夜景に目が忙しくて忙しくて! ……ちょっと、高過ぎて怖いですけど……」
「高所恐怖症の人が来たら失神しちゃうかもね。小松さんは何度も高いところから落ちているのによく平気だね」
「……なんか、恐怖を通り越して慣れました」
洞窟の砂浜で穴に落ちそうになったり、リーガル島でヘビークリフに追いかけられたり、ウォールペンギン夫婦に飛ばされたり……小松さんも案外波乱万丈の人生を過ごしているな。
「お待たせいたしました。上カルビに上ロース、上ミノ、特上ハラミでございます」
店員さをが次々と最高級の肉をテーブルに置いてくれた。ただでさえメニュー見たとき値段にぶったまげたのに、全部合わせた会計だと尚更見るの怖いよ。
「う~わ~! いいんですか!? こんなにたくさん!」
「会長(オヤジ)に手土産を用意してくれたお礼だ。あむっ……」
「お父さんに?」
「ああ、オヤジと言ってもIGOの会長のことだ」
「虹の実ワインはそんなにスゴい人へのお土産だったんですか。喜んでもらえてよかったです」
「それがね、お酒に弱過ぎて一杯も飲みきれなくて。結局トリコが大半飲んじゃったのよ」
「飲めない人に持ってたんですか……。ハァ~……」
あんな超高級ワインを小松さんは入手するのに苦労したのに、相手が一杯も飲みきれなかったら意味ないよね。溜息を吐く小松さんに私は苦笑した。
「ん? 二人共、もう腹いっぱいかよ。この店には肉よりも有名なメニューがあるってのに」
「えっ? 焼肉店のメインである肉よりも?」
「なんですか? そのメニュー」
「野菜だ」
「「野菜/ですか?」」
「ああ」
トリコがトングをカチャカチャ合わせながら説明した。まだお腹に入るから大丈夫だけど、野菜が肉より有名だなんて珍しいな。
「お待たせいたしました」
「うわ~! スゴく鮮やかな色ですね~!」
「手触りも不思議な感じ」
店員さんが持って来てくれた野菜の盛り合わせから、小松さんと私はそれぞれ一枚の葉を手に持つ。
「スナックサンチュだ。カルビを包んで食べてみな」
「はい!」
「んじゃ、さっそく……」
私たちは焼きたてのカルビをスナックサンチュに包み、ひと口食べてみると……。