白熱! トリコ対IGO会長!
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「瑞貴ちゃんはどうする? トリコと一緒にやってみるか?」
「謹んで辞退させていただきます」
キッパリ答えたから一龍会長はどことなく沈んでいた。これからトリコと戦うってのにテンション下げさせてしまったよ。
「なんだよ、IGO会長と戦えるなんて一生に一度かもしれねぇぞ?」
「ストレート負けが目に見えているから。あっ、見学はしてもいいですか?」
「もちろんじゃ。わしの勇姿とトリコの大負けをしっかり見とるんじゃぞ」
「おい! 俺が負けるって決めつけるなよ!」
いやいや、この雰囲気だけでもわかるって。……それでも立ち向かおうとするトリコだからこそ、美食會に引けを取らないんだろうなぁ。そこは少しだけ見習いたい。
「では場所を移そうか。ここより離れた場所に浮き島がいくつかあるんじゃよ」
「って! このゴムボート、一人乗りじゃねぇか!」
一龍会長がモータンさんに頼んで用意してもらったのは、トリコや一龍会長からしたら一人乗り用だった。
「わしは不要じゃからの。ちゃんと付いて来いよ。ピョーン」
「水の上を飛んだ!?」
「んじゃ、私も。お先に~」
「お前もかよ!?」
ピョーンと飛び跳ねながら進む一龍会長に私も続いた。サニーと小松さんには見せたことがあるけど、トリコは初めてだから驚いて慌ててボートに乗ってオールで漕いでいる。
「ホホォ、なかなかやるの」
「私は数年間、グルメ界で生活してきましたから」
「何!? それは詳しく聞きたいの!」
「目的地に着いてトリコが到着するまででしたら」
「――おい! どこまで行く気だよ!?」
一龍会長のすぐうしろで跳んでいるのに夢中になってたから、トリコとの距離が離れているのに気づかなかった。
「ずっと遠くじゃ。屋敷が壊れると困るからの」
「早くしないと置いてかれるよ~」
「コラッ! 二人そろってピョンピョン進むな! てか、水の上走んなー!」
この時点で一龍会長とトリコの実力の差が出ているなぁ。
「フム。この浮き島なら広くてちょうどいいな」
少し広めの浮き島に一龍会長が着地し、私も続いて着地した。トリコは……かろうじて見えるから無事に到着するだろう。
「で、瑞貴ちゃんはグルメ界にいたんじゃな? マンサムから聞いたときは半信半疑じゃったが……」
「本当ですよ。私は別の世界からグルメ界にトリップしたんです。一部の場所でしたが私は環境適応能力とグルメ細胞のおかげで生き抜けました。自然環境に対しての力はありますが、戦うとなるとまだまだなので」
「ハハッ、それはこれから身に付ければいい。わしから見ても瑞貴ちゃんはまだまだ実力を秘めていると思う。精進するんじゃ」
「ありがとうございます!」
頭を優しく撫でられて私は自然と笑顔になった。大きくて温かくて安心する。――それからグルメ界の生活について少し話した。
「そうそう、トリコが勝手にグルメ界に行ったときは連れ戻してくれんか?」
「えっ? 引き留めるんじゃなくて?」
「どうせ言っても聞かん奴じゃ。しかし死なせるわけにもいかん。――頼めるか?」
「任せてください!」
確かに原作でもトリコは実力試しのつもりでグルメ界に行っていた。口で言ってもわからないから一龍会長は私に頼んだんだろう。
「これはわしのプライベートの番号じゃ。すぐわしに繋がるから登録してくれ」
「ありがとうございます」
バシャバシャ!
「あっ、来たみたいですね」
「遅いぞ、トリコ!」
「会長(オヤジ)と瑞貴が速過ぎんだよ! ったく、トカゲみてーに水面走りやがって!」
ようやくトリコも到着して浮き島に上がってきた。さすがに全力で漕いで来たのか軽く体をほぐしている。
「やり方教えようか?」
「いいよ――時間がもったいねぇ! せっかくの楽しい時間のよ!」
「フッフッ。そうなればいいがの」
サンダルはまだしも、どうしてトリコまで上を脱ぐ必要がある!? 見慣れているようで見慣れていないから、少し恥ずかしいんだけど……。
「んじゃ、私は隣の浮き島で見学してますね。がんばってくださーい」
今いる浮き島の隣にある小さな浮き島に私は飛び移った。念のために私がいる浮き島全体に守護結界も張っておく。向かい合うトリコと一龍会長……いったいどんな戦いになるんだろう……?
「謹んで辞退させていただきます」
キッパリ答えたから一龍会長はどことなく沈んでいた。これからトリコと戦うってのにテンション下げさせてしまったよ。
「なんだよ、IGO会長と戦えるなんて一生に一度かもしれねぇぞ?」
「ストレート負けが目に見えているから。あっ、見学はしてもいいですか?」
「もちろんじゃ。わしの勇姿とトリコの大負けをしっかり見とるんじゃぞ」
「おい! 俺が負けるって決めつけるなよ!」
いやいや、この雰囲気だけでもわかるって。……それでも立ち向かおうとするトリコだからこそ、美食會に引けを取らないんだろうなぁ。そこは少しだけ見習いたい。
「では場所を移そうか。ここより離れた場所に浮き島がいくつかあるんじゃよ」
「って! このゴムボート、一人乗りじゃねぇか!」
一龍会長がモータンさんに頼んで用意してもらったのは、トリコや一龍会長からしたら一人乗り用だった。
「わしは不要じゃからの。ちゃんと付いて来いよ。ピョーン」
「水の上を飛んだ!?」
「んじゃ、私も。お先に~」
「お前もかよ!?」
ピョーンと飛び跳ねながら進む一龍会長に私も続いた。サニーと小松さんには見せたことがあるけど、トリコは初めてだから驚いて慌ててボートに乗ってオールで漕いでいる。
「ホホォ、なかなかやるの」
「私は数年間、グルメ界で生活してきましたから」
「何!? それは詳しく聞きたいの!」
「目的地に着いてトリコが到着するまででしたら」
「――おい! どこまで行く気だよ!?」
一龍会長のすぐうしろで跳んでいるのに夢中になってたから、トリコとの距離が離れているのに気づかなかった。
「ずっと遠くじゃ。屋敷が壊れると困るからの」
「早くしないと置いてかれるよ~」
「コラッ! 二人そろってピョンピョン進むな! てか、水の上走んなー!」
この時点で一龍会長とトリコの実力の差が出ているなぁ。
「フム。この浮き島なら広くてちょうどいいな」
少し広めの浮き島に一龍会長が着地し、私も続いて着地した。トリコは……かろうじて見えるから無事に到着するだろう。
「で、瑞貴ちゃんはグルメ界にいたんじゃな? マンサムから聞いたときは半信半疑じゃったが……」
「本当ですよ。私は別の世界からグルメ界にトリップしたんです。一部の場所でしたが私は環境適応能力とグルメ細胞のおかげで生き抜けました。自然環境に対しての力はありますが、戦うとなるとまだまだなので」
「ハハッ、それはこれから身に付ければいい。わしから見ても瑞貴ちゃんはまだまだ実力を秘めていると思う。精進するんじゃ」
「ありがとうございます!」
頭を優しく撫でられて私は自然と笑顔になった。大きくて温かくて安心する。――それからグルメ界の生活について少し話した。
「そうそう、トリコが勝手にグルメ界に行ったときは連れ戻してくれんか?」
「えっ? 引き留めるんじゃなくて?」
「どうせ言っても聞かん奴じゃ。しかし死なせるわけにもいかん。――頼めるか?」
「任せてください!」
確かに原作でもトリコは実力試しのつもりでグルメ界に行っていた。口で言ってもわからないから一龍会長は私に頼んだんだろう。
「これはわしのプライベートの番号じゃ。すぐわしに繋がるから登録してくれ」
「ありがとうございます」
バシャバシャ!
「あっ、来たみたいですね」
「遅いぞ、トリコ!」
「会長(オヤジ)と瑞貴が速過ぎんだよ! ったく、トカゲみてーに水面走りやがって!」
ようやくトリコも到着して浮き島に上がってきた。さすがに全力で漕いで来たのか軽く体をほぐしている。
「やり方教えようか?」
「いいよ――時間がもったいねぇ! せっかくの楽しい時間のよ!」
「フッフッ。そうなればいいがの」
サンダルはまだしも、どうしてトリコまで上を脱ぐ必要がある!? 見慣れているようで見慣れていないから、少し恥ずかしいんだけど……。
「んじゃ、私は隣の浮き島で見学してますね。がんばってくださーい」
今いる浮き島の隣にある小さな浮き島に私は飛び移った。念のために私がいる浮き島全体に守護結界も張っておく。向かい合うトリコと一龍会長……いったいどんな戦いになるんだろう……?