白熱! トリコ対IGO会長!
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「トリコよ、たいそうな食材を捕獲しているようだのう。『虹の実』、『フグ豚』、『ワンダーミート』、『G1コーン』に『エメラルドスープ』……」
「違うよ! 虹の実以外全部違う!」
「お前の活躍を聞くと、わしは嬉しくてな……。酒がカパカパ進むんじゃ!」
虹の実ワインを一気に飲んだ一龍会長はそう言う。……だけど一龍会長、なんか顔が赤いし湯気みたいなのが出てるんですが。
「ウヒャー! アルコールつえー!」
「酒弱ぇじゃねぇか!」
「大丈夫ですか!? 水もらってきます!」
「おい瑞貴。水流弾でもぶちかましてやれ」
「アホか!」
「イッテ!」
トリコを叩いたあと、私はすぐさまモータンさんから水をもらって一龍会長に渡した。てかトリコは一龍会長がお酒弱いって知らなかったのかな?
「フゥ……確か瑞貴ちゃんじゃったな」
「は、はい」
落ち着いた一龍会長は私の名前を確認すると、アタリメを一つ取って食べた。
「うむ、うまい。絶妙な味付けじゃのう」
「ありがとうございます! そう言ってくれて嬉しいです!」
「実力もあるし、料理もうまいし、それにいい子じゃのう。――四天王の誰かと結婚せんか?」
「ぶっ飛ばし過ぎです!」
あれか!? 早く孫が見たいって奴なのか!? 一番希望がありそうなのはリンちゃんとトリコだからなぁ……早くくっついちゃえばいいのに!
(……今、瑞貴が何を考えているのかなんとなくわかる)
(トリコよ、前途多難じゃのう)
……どうやら一龍はトリコの様子を見て瑞貴に好意があると気づいたらしい。瑞貴本人にその気がないと意味がないのだが。
「で、なんの用で呼んだんだ?」
「へっ?」
「俺に捕って来てほしい食材でもあんのか?」
「フッフッフッ。一丁前だな、トリコ。お前にわしが望む食材を捕獲できるとは到底思えんが」
「言ってくれるじゃねぇか。うまいモンを食って、結構力付けたんだぜ?」
「「へへっ」」
笑い合う二人は血が繋がってなくても『親子』って感じがした。四天王と過ごしているときも『兄弟』の雰囲気が出てたし、血を乗り越えた繋がりがあるなぁ。
トリコもグラスにあったワインを一気に飲み干した。ホテルグルメでもラッパ飲みしていたからトリコは全然酔わない。
「ちなみに、会長(オヤジ)は今何が欲しいんだ?」
「そうだな……――GOD、とか?」
ザバンッ!
〈キュウゥゥウウウ〉
一龍会長がそう言ったとき、ニコニコマナティが水面からジャンプして再び潜った。その際、水飛沫がかかったけど私とトリコには気にする余裕がなく、ただただ一龍会長の言った食材に驚いている。
「えっ……!?」
「会長(オヤジ)も、GODを……!?」
「いや、いい。今のは忘れてくれ」
「つまり、だ」
「忘れろい!」
「ここ数年内に、GODが現れるって情報は本当なんだな!?」
GODは全ての食材の頂点に立つ食材で、トリコがメインディッシュに狙っている食材だ。ココさんやサニーもトリコが狙っているって知っているし、一龍会長が知らない訳ないだろう。
観念したのか一龍会長は懐(フトコロ)から葉巻樹を取り出し、指パチンで火を点けてくわえた。
「お前たち、『アカシア』は知っとるよな?」
「あ? 当然だろ」
「美食神アカシア……何百年も前にGODを見つけたという伝説の美食屋ですよね」
「アカシアはな、晩年自らの食のイロハを後世に残すために三人の弟子をとった。その一人目の弟子が――このわしじゃ」
「「えっ!?」」
「そして、二人目は――ノッキングマスター次郎。三人目が――現在の美食會のボスだ」
「ノッキングマスター次郎、美食會のボスだと!? って会長(オヤジ)、いったいいくつだよ!?」
「ふぁがふぁが、あががが」
「スルメを口に入れてしゃべらないでください!」
思わずツッコミを入れてしまったけど、本当にいくつなんだ!? アカシアがGODを見つけたのが何百年も前なら、一龍会長は歳よりムチャクチャ若い見た目をしてるよ!
「違うよ! 虹の実以外全部違う!」
「お前の活躍を聞くと、わしは嬉しくてな……。酒がカパカパ進むんじゃ!」
虹の実ワインを一気に飲んだ一龍会長はそう言う。……だけど一龍会長、なんか顔が赤いし湯気みたいなのが出てるんですが。
「ウヒャー! アルコールつえー!」
「酒弱ぇじゃねぇか!」
「大丈夫ですか!? 水もらってきます!」
「おい瑞貴。水流弾でもぶちかましてやれ」
「アホか!」
「イッテ!」
トリコを叩いたあと、私はすぐさまモータンさんから水をもらって一龍会長に渡した。てかトリコは一龍会長がお酒弱いって知らなかったのかな?
「フゥ……確か瑞貴ちゃんじゃったな」
「は、はい」
落ち着いた一龍会長は私の名前を確認すると、アタリメを一つ取って食べた。
「うむ、うまい。絶妙な味付けじゃのう」
「ありがとうございます! そう言ってくれて嬉しいです!」
「実力もあるし、料理もうまいし、それにいい子じゃのう。――四天王の誰かと結婚せんか?」
「ぶっ飛ばし過ぎです!」
あれか!? 早く孫が見たいって奴なのか!? 一番希望がありそうなのはリンちゃんとトリコだからなぁ……早くくっついちゃえばいいのに!
(……今、瑞貴が何を考えているのかなんとなくわかる)
(トリコよ、前途多難じゃのう)
……どうやら一龍はトリコの様子を見て瑞貴に好意があると気づいたらしい。瑞貴本人にその気がないと意味がないのだが。
「で、なんの用で呼んだんだ?」
「へっ?」
「俺に捕って来てほしい食材でもあんのか?」
「フッフッフッ。一丁前だな、トリコ。お前にわしが望む食材を捕獲できるとは到底思えんが」
「言ってくれるじゃねぇか。うまいモンを食って、結構力付けたんだぜ?」
「「へへっ」」
笑い合う二人は血が繋がってなくても『親子』って感じがした。四天王と過ごしているときも『兄弟』の雰囲気が出てたし、血を乗り越えた繋がりがあるなぁ。
トリコもグラスにあったワインを一気に飲み干した。ホテルグルメでもラッパ飲みしていたからトリコは全然酔わない。
「ちなみに、会長(オヤジ)は今何が欲しいんだ?」
「そうだな……――GOD、とか?」
ザバンッ!
〈キュウゥゥウウウ〉
一龍会長がそう言ったとき、ニコニコマナティが水面からジャンプして再び潜った。その際、水飛沫がかかったけど私とトリコには気にする余裕がなく、ただただ一龍会長の言った食材に驚いている。
「えっ……!?」
「会長(オヤジ)も、GODを……!?」
「いや、いい。今のは忘れてくれ」
「つまり、だ」
「忘れろい!」
「ここ数年内に、GODが現れるって情報は本当なんだな!?」
GODは全ての食材の頂点に立つ食材で、トリコがメインディッシュに狙っている食材だ。ココさんやサニーもトリコが狙っているって知っているし、一龍会長が知らない訳ないだろう。
観念したのか一龍会長は懐(フトコロ)から葉巻樹を取り出し、指パチンで火を点けてくわえた。
「お前たち、『アカシア』は知っとるよな?」
「あ? 当然だろ」
「美食神アカシア……何百年も前にGODを見つけたという伝説の美食屋ですよね」
「アカシアはな、晩年自らの食のイロハを後世に残すために三人の弟子をとった。その一人目の弟子が――このわしじゃ」
「「えっ!?」」
「そして、二人目は――ノッキングマスター次郎。三人目が――現在の美食會のボスだ」
「ノッキングマスター次郎、美食會のボスだと!? って会長(オヤジ)、いったいいくつだよ!?」
「ふぁがふぁが、あががが」
「スルメを口に入れてしゃべらないでください!」
思わずツッコミを入れてしまったけど、本当にいくつなんだ!? アカシアがGODを見つけたのが何百年も前なら、一龍会長は歳よりムチャクチャ若い見た目をしてるよ!