白熱! トリコ対IGO会長!
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「あっ! 土産としては地味だったかな? 会長(オヤジ)!」
「フッ、どこが地味じゃ! 伝説の果実・虹の実もアルコール度数も派手過ぎるわ!」
「いや、会長(オヤジ)の見た目のほうが派手だろ」
申し訳ないけど私も同意です、ヒョウ柄のバスローブ着てるしサングラスって。それにしてもこの人がIGO会長……マンサム所長が私を見かけるときに一緒にいたって言ってたっけ。直接会うのは初めてなのに、声に聞き覚えがあるような……。
「おっ、そっちのお嬢ちゃんが例の?」
「ああ。会長(オヤジ)が会いたがっていた――」
「トリコの彼女か!」
「違います!」
節乃さんといい、モリ爺さんといい、どうしてトリコと一緒にいると会う人は大体同じことを言うんだ!?
「……トリコよ、こんなにズバッと否定されると悲しいもんじゃのう」
「……うるせぇ」
なんで一龍会長はトリコを憐れむような目で見てんの? それになんでトリコは落ち込んでんの?
「トリコ、あんたってどんだけ女っ気がないの? 早くリンちゃんを彼女に迎えちゃえば?」
「リンは妹みたいなモンだ。……それに俺だって好きな奴ぐらい――」
「申し遅れました。私は美食屋の瑞貴といいます。この度はお招きいただいてありがとうございます」
「聞いといて無視すんな!」
だって後半の声が小さ過ぎて聞こえなかったし。それに一龍会長へ挨拶するのはまだだったからね。
「いやいや。トリコから聞いたと思うが、わしはお前さんと直接話したかったんじゃ。――マンサムやセツのんが言っていた、舞獣姫にのう」
やっぱり節乃さんは舞獣姫だってことに気づいてたか! 二人は古い仲だって言うし! それに『マンサムやセツのんが言っていた』ってことは、トリコからは聞いてないってことか。マンサム所長にだって立場があるし、口止めしてないからしょうがないか。
「実はわしがお前さんと話すのは、これが初めてじゃないんじゃ」
「えっ? どこかでお会いしましたっけ……?」
「ほれ、前に骨付きコーン入りのスープを飲ませてくれたじゃろ」
「ん……? あー! あのときのフードのおじさん!?」
「ピンポーン!」
旅人だって言ってたけど、まさか一龍会長だなんて思ってもみなかった! ということは、他の二人もIGO関連の人!?
「なんだ、瑞貴と会長(オヤジ)は知り合いだったのか」
「って言っても、わしの一方的じゃがのう。あの料理は本当にうまかった……また何か作ってくれないか?」
「あっ、それなら今日のお土産にツマミを作ってきたんですが……」
「ホホォ、それはぜひとも食べてみたいのう。モータン、用意を頼む」
「かしこまりました」
モータンさんは私とトリコの椅子だけじゃなく、トリコと一龍会長に虹の実ワインを飲むためのグラスを、私にはアイスティーも用意してくれた。私はトリコと一龍会長の間に座っている。
「こちらが瑞貴様のお土産です。ごゆっくりどうぞ」
「おっ!」
「マヨネーズ味のイカマヨネイカのアタリメじゃな。明太マヨ、辛子マヨなど噛むほどに味が変化し、味のベールを脱いでいく……。その形、味の変化はマトリョーシカを思わせる……最高のお土産じゃよ!」
「いただきます! 七つの味を楽しめる虹の実ワインにピッタリのツマミだな! ナイスだぜ、瑞貴!」
「あ、ありがとうございます」
一龍会長とトリコの二人から褒められて少し恥ずかしくなる。とっさに用意したのが好評だったからよかった。さっそくトリコは一つ食べ始める。
「おっ、いきなり明太マヨネーズから辛子マヨネーズに変化した! 今度はエビマヨネーズの味だ! イカなのに!」
「どれ、では虹の実ワインを開けるとするか」
ホテルグルメのときのトリコのように一龍会長も親指でコルクを開けたんだけど……額に飛んだ挙げ句にめり込んで煙が出てる。
「活躍は聞いとるぞ、トリコよ……」
「おい! コルク取れよ! 気になって話が耳に入ってこねーよ!」
「フンッ!」
ビューンッ!
「わみゃ!?」
「あんたの額はシャンパンか!」
いつもならこの漫才みたいなやり取りを見ると笑っちゃうんだけど……額からコルクを勢いよく放つ一龍会長の芸当の驚きが強かった。だって『ポンッ』じゃなくて『ビューンッ』だよ!? 弾丸みたいだよ!
一龍会長はトクトクと自分のグラスとトリコのグラスに、虹の実ワインを注いでいく。流れるワインが七色に輝いてとっても綺麗!
「フッ、どこが地味じゃ! 伝説の果実・虹の実もアルコール度数も派手過ぎるわ!」
「いや、会長(オヤジ)の見た目のほうが派手だろ」
申し訳ないけど私も同意です、ヒョウ柄のバスローブ着てるしサングラスって。それにしてもこの人がIGO会長……マンサム所長が私を見かけるときに一緒にいたって言ってたっけ。直接会うのは初めてなのに、声に聞き覚えがあるような……。
「おっ、そっちのお嬢ちゃんが例の?」
「ああ。会長(オヤジ)が会いたがっていた――」
「トリコの彼女か!」
「違います!」
節乃さんといい、モリ爺さんといい、どうしてトリコと一緒にいると会う人は大体同じことを言うんだ!?
「……トリコよ、こんなにズバッと否定されると悲しいもんじゃのう」
「……うるせぇ」
なんで一龍会長はトリコを憐れむような目で見てんの? それになんでトリコは落ち込んでんの?
「トリコ、あんたってどんだけ女っ気がないの? 早くリンちゃんを彼女に迎えちゃえば?」
「リンは妹みたいなモンだ。……それに俺だって好きな奴ぐらい――」
「申し遅れました。私は美食屋の瑞貴といいます。この度はお招きいただいてありがとうございます」
「聞いといて無視すんな!」
だって後半の声が小さ過ぎて聞こえなかったし。それに一龍会長へ挨拶するのはまだだったからね。
「いやいや。トリコから聞いたと思うが、わしはお前さんと直接話したかったんじゃ。――マンサムやセツのんが言っていた、舞獣姫にのう」
やっぱり節乃さんは舞獣姫だってことに気づいてたか! 二人は古い仲だって言うし! それに『マンサムやセツのんが言っていた』ってことは、トリコからは聞いてないってことか。マンサム所長にだって立場があるし、口止めしてないからしょうがないか。
「実はわしがお前さんと話すのは、これが初めてじゃないんじゃ」
「えっ? どこかでお会いしましたっけ……?」
「ほれ、前に骨付きコーン入りのスープを飲ませてくれたじゃろ」
「ん……? あー! あのときのフードのおじさん!?」
「ピンポーン!」
旅人だって言ってたけど、まさか一龍会長だなんて思ってもみなかった! ということは、他の二人もIGO関連の人!?
「なんだ、瑞貴と会長(オヤジ)は知り合いだったのか」
「って言っても、わしの一方的じゃがのう。あの料理は本当にうまかった……また何か作ってくれないか?」
「あっ、それなら今日のお土産にツマミを作ってきたんですが……」
「ホホォ、それはぜひとも食べてみたいのう。モータン、用意を頼む」
「かしこまりました」
モータンさんは私とトリコの椅子だけじゃなく、トリコと一龍会長に虹の実ワインを飲むためのグラスを、私にはアイスティーも用意してくれた。私はトリコと一龍会長の間に座っている。
「こちらが瑞貴様のお土産です。ごゆっくりどうぞ」
「おっ!」
「マヨネーズ味のイカマヨネイカのアタリメじゃな。明太マヨ、辛子マヨなど噛むほどに味が変化し、味のベールを脱いでいく……。その形、味の変化はマトリョーシカを思わせる……最高のお土産じゃよ!」
「いただきます! 七つの味を楽しめる虹の実ワインにピッタリのツマミだな! ナイスだぜ、瑞貴!」
「あ、ありがとうございます」
一龍会長とトリコの二人から褒められて少し恥ずかしくなる。とっさに用意したのが好評だったからよかった。さっそくトリコは一つ食べ始める。
「おっ、いきなり明太マヨネーズから辛子マヨネーズに変化した! 今度はエビマヨネーズの味だ! イカなのに!」
「どれ、では虹の実ワインを開けるとするか」
ホテルグルメのときのトリコのように一龍会長も親指でコルクを開けたんだけど……額に飛んだ挙げ句にめり込んで煙が出てる。
「活躍は聞いとるぞ、トリコよ……」
「おい! コルク取れよ! 気になって話が耳に入ってこねーよ!」
「フンッ!」
ビューンッ!
「わみゃ!?」
「あんたの額はシャンパンか!」
いつもならこの漫才みたいなやり取りを見ると笑っちゃうんだけど……額からコルクを勢いよく放つ一龍会長の芸当の驚きが強かった。だって『ポンッ』じゃなくて『ビューンッ』だよ!? 弾丸みたいだよ!
一龍会長はトクトクと自分のグラスとトリコのグラスに、虹の実ワインを注いでいく。流れるワインが七色に輝いてとっても綺麗!