白熱! トリコ対IGO会長!
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もう一本積んでいたワインもテーブルに置くと、トリコは親指でコルクをポンッと器用に開けた。
「じゃ、さっそく一本開けるとするか! あ~~」
「もう開けた!?」
「おまけにグラスに淹れずにラッパ飲みかい!」
まあ、トリコにとっちゃグラスでチマチマ飲むより一気に飲むほうが性に合っているんだな
「一個5億円の虹の実から作った超高級ワイン……いったいどんな人にあげるんだろう?」
う~ん……虹の実ワインを出す人って原作にあったような……そのシーンがうまく思い出せない。
「あっ、そうだ。舞獣姫、確か今日の仕事は昼までだったよな」
「そうだけど……それがどうしたの?」
「向こうがお前のことを話したら会いたいってさ。前から気になってたようだし、一緒に来てくれねーか?」
「まあ、午後の予定はなかったからいいけど……」
「よっしゃ! じゃあ決まりだな!」
本当に誰に会いに行くんだっけ? とりあえず私も手土産を持って行かないと失礼だよね。何か作って行こう。
☆☆☆☆☆
ホテルグルメの厨房を借りて私が仕込みしていたイカマヨネイカの一夜干しを使い、ちょっとした調理で仕上げをした。
そしてトリコと一緒にホテルグルメをあとにすると、いつもの服装に着替えた私とトリコは目的地までの海中通路を通っている。
「ねぇ、誰に会うのかいい加減教えてくれない?」
「ダメだ。それに向こうも直接会うまで話すなって言われてんだ」
「何それ……。おかげで手土産のツマミの好みがわからなかったじゃん」
「いいんだよ。それよりそれをひと口だけでも――」
「絶対ダメ!」
階段を上がると、ずっと日が差し込んでいない場所にいたから日差しが眩しいや。あとは一本道の芝生の通路で奥には一軒の家が建っていた。
ピンポーン。
家に辿り着いてトリコがインターフォンを鳴らすと、中から執事のような人が出てきた。
「これはこれは、トリコ様!」
「よお、モータン! 元気そうだな!」
「そちらのお客様はもしかして……」
「ああ。話していた瑞貴だ」
「初めまして、美食屋の瑞貴です。それとお土産です。私が作ったモノですが……」
「これはこれは、ありがとうございます」
私は持って来たお土産の包みをモータンさんに渡した。さっきのようにここに来るまでトリコから死守するの苦労したけど……。
「一龍の会長(オヤジ)はいるかい?」
「ええ! もう! 一龍会長はずっとお待ちですよ。ささっ、どうぞ」
モータンさんに招き入れられて私たちは家の中に入った。広々しているし、巨大な水槽まであるなんてスゴいなぁ。それにしても『一龍』って確か――!
「おっ、おおっ! 生け簀にうまそーな魚が泳いでいるじゃねぇか!」
「コラッ、トリコ! 人様の家で何してんの!」
「生け簀じゃありませんよ!」
「あ?」
「世界に四匹しかいないエナジーアロワナです! 観賞用です!」
「なんだ、食用じゃねぇのか」
「いかにも『つまらねぇ』って顔はやめなさい」
食用じゃないってわかった途端に興味がなくなったって露骨に顔に出てるぞ。
「さあ、会長はテラスにいらっしゃいますので」
綺麗な海が眺められる大きなテラスに一つだけパラソルテーブルがあり、その下でビーチチェアに誰かが座っている。私たちも出るとモータンさんがその人に声をかける。
「会長。トリコ様と瑞貴様がお見えです」
「ほ~ら、虹の実ワインだぞ」
「おおー!」
「味の変化が楽しめるフルーティーな甘いワイン。まっ、アルコール度数は85パーセントだがな」
トリコがテーブルに置いた虹の実ワインにモータンさんも驚いている。85パーセントって……私は絶対飲みたくない。そんなにお酒に弱いってわけじゃないけどひと口でギブアップしそうだから。
「じゃ、さっそく一本開けるとするか! あ~~」
「もう開けた!?」
「おまけにグラスに淹れずにラッパ飲みかい!」
まあ、トリコにとっちゃグラスでチマチマ飲むより一気に飲むほうが性に合っているんだな
「一個5億円の虹の実から作った超高級ワイン……いったいどんな人にあげるんだろう?」
う~ん……虹の実ワインを出す人って原作にあったような……そのシーンがうまく思い出せない。
「あっ、そうだ。舞獣姫、確か今日の仕事は昼までだったよな」
「そうだけど……それがどうしたの?」
「向こうがお前のことを話したら会いたいってさ。前から気になってたようだし、一緒に来てくれねーか?」
「まあ、午後の予定はなかったからいいけど……」
「よっしゃ! じゃあ決まりだな!」
本当に誰に会いに行くんだっけ? とりあえず私も手土産を持って行かないと失礼だよね。何か作って行こう。
☆☆☆☆☆
ホテルグルメの厨房を借りて私が仕込みしていたイカマヨネイカの一夜干しを使い、ちょっとした調理で仕上げをした。
そしてトリコと一緒にホテルグルメをあとにすると、いつもの服装に着替えた私とトリコは目的地までの海中通路を通っている。
「ねぇ、誰に会うのかいい加減教えてくれない?」
「ダメだ。それに向こうも直接会うまで話すなって言われてんだ」
「何それ……。おかげで手土産のツマミの好みがわからなかったじゃん」
「いいんだよ。それよりそれをひと口だけでも――」
「絶対ダメ!」
階段を上がると、ずっと日が差し込んでいない場所にいたから日差しが眩しいや。あとは一本道の芝生の通路で奥には一軒の家が建っていた。
ピンポーン。
家に辿り着いてトリコがインターフォンを鳴らすと、中から執事のような人が出てきた。
「これはこれは、トリコ様!」
「よお、モータン! 元気そうだな!」
「そちらのお客様はもしかして……」
「ああ。話していた瑞貴だ」
「初めまして、美食屋の瑞貴です。それとお土産です。私が作ったモノですが……」
「これはこれは、ありがとうございます」
私は持って来たお土産の包みをモータンさんに渡した。さっきのようにここに来るまでトリコから死守するの苦労したけど……。
「一龍の会長(オヤジ)はいるかい?」
「ええ! もう! 一龍会長はずっとお待ちですよ。ささっ、どうぞ」
モータンさんに招き入れられて私たちは家の中に入った。広々しているし、巨大な水槽まであるなんてスゴいなぁ。それにしても『一龍』って確か――!
「おっ、おおっ! 生け簀にうまそーな魚が泳いでいるじゃねぇか!」
「コラッ、トリコ! 人様の家で何してんの!」
「生け簀じゃありませんよ!」
「あ?」
「世界に四匹しかいないエナジーアロワナです! 観賞用です!」
「なんだ、食用じゃねぇのか」
「いかにも『つまらねぇ』って顔はやめなさい」
食用じゃないってわかった途端に興味がなくなったって露骨に顔に出てるぞ。
「さあ、会長はテラスにいらっしゃいますので」
綺麗な海が眺められる大きなテラスに一つだけパラソルテーブルがあり、その下でビーチチェアに誰かが座っている。私たちも出るとモータンさんがその人に声をかける。
「会長。トリコ様と瑞貴様がお見えです」
「ほ~ら、虹の実ワインだぞ」
「おおー!」
「味の変化が楽しめるフルーティーな甘いワイン。まっ、アルコール度数は85パーセントだがな」
トリコがテーブルに置いた虹の実ワインにモータンさんも驚いている。85パーセントって……私は絶対飲みたくない。そんなにお酒に弱いってわけじゃないけどひと口でギブアップしそうだから。