絆の一品! パートナーは永遠に
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「でも……」
「ボーノさん、離れていても家族は家族ですよ。クリスだってそう思ってます。だからこそ翼が生える一歩手前に、ボーノさんと一緒にパフェを食べると決めたのでしょう」
〈グオオォォオオオ!〉
私の言葉に同意するようにクリスは鳴いた。それにクリスだって葛藤があったに違いない……それでも旅立つことを選んだんだ。
むしろ私よりボーノさんのほうがクリスの気持ちをわかっているに違いない。だから最後の瞬間を愛おしむように足から離れ、顔を近づけたクリスに涙を浮かべながら撫でた。今までの思い出と共に。
「わかったよ……。僕も、一人でがんばってみるよ……」
そっとボーノさんが離れるとクリスは頬にひと舐めした。
〈グオオォォオオオ!!〉
「クリス……!」
大きな翼を広げてクリスは飛び立った。七色に輝く翼からまるでリンプンのように会場全体に降り注ぎ、そしてクリスの背中から赤い球体が出てくると観客席に落ちてくる。
「竜巻乱舞!!」
「髪(ヘア)ネット!!」
ブレスレットを薙刀にした私は観客席に落ちる前に浮かせ、サニーが髪(ヘア)ネットを広げたのを確認すると降ろし、サニーがステージに移動してくれた。
「こいつは?」
「グローアップル!」
「えっ?」
トリコと小松さんは初めて見るようで不思議に思ったけど、ココさんはわかったみたい。
「七色ネッシーは大人に成長すると、成長の証・グローアップルを実らすという伝説がある」
「こいつが伝説のフルーツか……!」
「ありがとう、クリス!」
ボーノさんは夕日に向かって羽ばたくクリスにお礼を言った。ココさんと私もクリスの姿を見て伝説の言葉を思い出す。
「『赤い空に浮かびし愛の印が、伝説の果実へと誘(イザナ)う』……か。伝説通りだったね」
「赤い空は夕焼け、愛の印は七色ネッシー自身という意味だったんですね」
「大丈夫。一人でもやっていけるよ」
「はい……そうですね!」
ココさんがそう言うと、ボーノさんは涙を浮かべながらも笑顔でクリスの巣立ちを見えなくなるまで祝福した。
――巨大な皿にグローアップルを乗せて均等に切り分けると、さっそく実食会に移る。
「よーし! クリスの旅立ちを祝って、グローアップルを食おうぜ!」
「はい! みんなで食べましょう!」
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
《さあ、それでは伝説のフルーツ・グローアップルの実食の場を――……えっ!? 放送時間がもうない!? ちょ、ちょっと待ってよー!》
スタッフさんが出したカンペを見て慌てるティナさんの様子を見れば、どうやら肝心なとこをテレビに出せないみたい。
「この世の全ての食材に感謝を込めて」
「「「「「いただきます!!」」」」」
切り分けたグローアップルを全員に配り終えると、さっそくトリコとサニーがひと口食べた。
「あむ……――ん!? うめー! シャキシャキした歯触りが心地いいぜー!」
「ミツたっぷりのリンゴに、ラ・フランス、完熟マンゴーを合わせたような……この甘み!」
「おいし~!」
「こんなおいしいリンゴは、今まで食べたことないよ!」
小松さんも私もそのおいしさな感激し、リンちゃんとキッスとテリーは先ほど作ったパフェを食べている。
「小松と舞獣姫のパフェも、超おいしいし~!」
「当然だ。そのパフェのクリームにはミルクジラのミルクが使われってから、七色ネッシーが食べたのさ。だから……勝負は俺の勝ちだ!」
「おい! どう見てもあのパフェのメインの食材はグランドベリーだろ! 俺の勝ちだ!」
「ウチもトリコの勝ちだと思うしー!」
「一緒にミルク捕りに行った俺より、トリコのほうを選ぶのかよ!」
こっちまた始まった……言い争いに参加していないココさんのほうがよっぽど大人だよ。ティナさんはまだ落ち込んでいるし……。
「ハァ~……なんで放送が途中で終わるのよ……」
「まあまあティナさん。今はグローアップルを堪能しましょう」
「そうね。あむ……おいし~!」
ティナさんを励ましたあと、私はクリスが去った夕焼けを見つめるボーノさんに顔を向けた。
「おーいボーノ! 早く食わねーとグローアップルなくなっちまうぞ!?」
「ボーノさんが一番食べなくちゃダメですよ!」
「っ、はい!」
トリコと私が呼ぶとボーノさんも振り向いて笑顔で頷き、グローアップルを食べに来た。この食材は――クリスが一番に食べてほしいのはボーノさんだからね!
「ボーノさん、離れていても家族は家族ですよ。クリスだってそう思ってます。だからこそ翼が生える一歩手前に、ボーノさんと一緒にパフェを食べると決めたのでしょう」
〈グオオォォオオオ!〉
私の言葉に同意するようにクリスは鳴いた。それにクリスだって葛藤があったに違いない……それでも旅立つことを選んだんだ。
むしろ私よりボーノさんのほうがクリスの気持ちをわかっているに違いない。だから最後の瞬間を愛おしむように足から離れ、顔を近づけたクリスに涙を浮かべながら撫でた。今までの思い出と共に。
「わかったよ……。僕も、一人でがんばってみるよ……」
そっとボーノさんが離れるとクリスは頬にひと舐めした。
〈グオオォォオオオ!!〉
「クリス……!」
大きな翼を広げてクリスは飛び立った。七色に輝く翼からまるでリンプンのように会場全体に降り注ぎ、そしてクリスの背中から赤い球体が出てくると観客席に落ちてくる。
「竜巻乱舞!!」
「髪(ヘア)ネット!!」
ブレスレットを薙刀にした私は観客席に落ちる前に浮かせ、サニーが髪(ヘア)ネットを広げたのを確認すると降ろし、サニーがステージに移動してくれた。
「こいつは?」
「グローアップル!」
「えっ?」
トリコと小松さんは初めて見るようで不思議に思ったけど、ココさんはわかったみたい。
「七色ネッシーは大人に成長すると、成長の証・グローアップルを実らすという伝説がある」
「こいつが伝説のフルーツか……!」
「ありがとう、クリス!」
ボーノさんは夕日に向かって羽ばたくクリスにお礼を言った。ココさんと私もクリスの姿を見て伝説の言葉を思い出す。
「『赤い空に浮かびし愛の印が、伝説の果実へと誘(イザナ)う』……か。伝説通りだったね」
「赤い空は夕焼け、愛の印は七色ネッシー自身という意味だったんですね」
「大丈夫。一人でもやっていけるよ」
「はい……そうですね!」
ココさんがそう言うと、ボーノさんは涙を浮かべながらも笑顔でクリスの巣立ちを見えなくなるまで祝福した。
――巨大な皿にグローアップルを乗せて均等に切り分けると、さっそく実食会に移る。
「よーし! クリスの旅立ちを祝って、グローアップルを食おうぜ!」
「はい! みんなで食べましょう!」
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
《さあ、それでは伝説のフルーツ・グローアップルの実食の場を――……えっ!? 放送時間がもうない!? ちょ、ちょっと待ってよー!》
スタッフさんが出したカンペを見て慌てるティナさんの様子を見れば、どうやら肝心なとこをテレビに出せないみたい。
「この世の全ての食材に感謝を込めて」
「「「「「いただきます!!」」」」」
切り分けたグローアップルを全員に配り終えると、さっそくトリコとサニーがひと口食べた。
「あむ……――ん!? うめー! シャキシャキした歯触りが心地いいぜー!」
「ミツたっぷりのリンゴに、ラ・フランス、完熟マンゴーを合わせたような……この甘み!」
「おいし~!」
「こんなおいしいリンゴは、今まで食べたことないよ!」
小松さんも私もそのおいしさな感激し、リンちゃんとキッスとテリーは先ほど作ったパフェを食べている。
「小松と舞獣姫のパフェも、超おいしいし~!」
「当然だ。そのパフェのクリームにはミルクジラのミルクが使われってから、七色ネッシーが食べたのさ。だから……勝負は俺の勝ちだ!」
「おい! どう見てもあのパフェのメインの食材はグランドベリーだろ! 俺の勝ちだ!」
「ウチもトリコの勝ちだと思うしー!」
「一緒にミルク捕りに行った俺より、トリコのほうを選ぶのかよ!」
こっちまた始まった……言い争いに参加していないココさんのほうがよっぽど大人だよ。ティナさんはまだ落ち込んでいるし……。
「ハァ~……なんで放送が途中で終わるのよ……」
「まあまあティナさん。今はグローアップルを堪能しましょう」
「そうね。あむ……おいし~!」
ティナさんを励ましたあと、私はクリスが去った夕焼けを見つめるボーノさんに顔を向けた。
「おーいボーノ! 早く食わねーとグローアップルなくなっちまうぞ!?」
「ボーノさんが一番食べなくちゃダメですよ!」
「っ、はい!」
トリコと私が呼ぶとボーノさんも振り向いて笑顔で頷き、グローアップルを食べに来た。この食材は――クリスが一番に食べてほしいのはボーノさんだからね!