絆の一品! パートナーは永遠に
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「何はともあれ、手に入ってよかったね」
「そ…そうですね~……」
「瑞貴ちゃん!?」
戦いが終わってホッとしたのか、私はキッスの背にパタリと倒れてしまった。
「どうしたんだい!? まさか、ハニードラゴンの毒が!?」
「いやいや、違います……たとえ受けても効きません……。薙刀ナシで戦ったことは滅多にないので、力のバランスがうまくいかず神経を使った反動です……」
「ええっ!? それって大丈夫なの!?」
「少し休めば大丈夫です……」
「…………」
するとココさんが何を思ったのかハチミツの壺のフタを開けた。風に乗っていい匂いがしてくる。
「それにしてもいい匂いですね~。甘くて上品で匂いだけで満足しちゃいそうです~」
「ハハッ、でもやっぱり味わってみなくちゃ。ほら、約束通り味見をどうぞ」
「ありがとうございます! では、いただきます!」
起き上がってココさんが差し出したスプーンを受け取り挨拶すると、さっそくひと掬いだけで食べてみた。
「おいしー! 甘いだけじゃなく風味もあって、クセになっちゃいそうでドラゴンたちが虫歯になるまで食べるっていうのも納得です! こんなおいしいハチミツがあったなんて!」
一気に体力が回復しちゃったよ! さすがココさんのオススメでもあるね!
「フフッ、気に入ってもらえてよかったよ。僕も大好物だから。それじゃあ、ひと口……」
「あっ、はい。どうぞ」
ココさんが味見するだろうと私はスプーンを差し出した。間接キスとか気にしないタイプだしね。――って、あれ? ココさん、なんでスプーンじゃなくて私の手首をつかんでるんですか? なんで顔を近づけるんですか?
「んっ」
ペロッ。
「わみゃ!?」
なんとココさんは私の唇の端を舐めた! えっ!? どういうこと!?
「なななななっ!?」
「ハチミツが付いてたんだよ。ごちそうさま」
「っ!」
人差し指を口に当ててウィンクするココさん。そのイケメンっぷりに私はやられた。
きっと今の私はボンッという効果音が付いて顔が赤くなっているだろう。その様子にココさんはクスクスと笑うのだった。
☆☆☆☆☆
……サニーは何か策を思いついたらしいが、先ほどから海中に大きな円を作るように浮きながら移動している。
「お兄ちゃん、何やってるし?」
「海底の砂を舞い上げて、バクンウニを追い込んでんだ。イルカの中には砂を舞い上げ、魚を追い込み補食するのがいる。同じ要領でバクンウニの行動範囲を挟めているのさ」
今度は渦巻き状になってだんだん海底にいるバクンウニが追い詰められていた。当然逃げ場を失ったバクンウニは海底から飛び出してきた。
〈グオオッ!!〉
「待ってたぜ」
〈グオオォォオオオ!!〉
標的をサニーに変更して大きな口を開けて襲いかかるバクンウニ。サニーの狙いはそれだったのだ。
「フライ返し!!」
飛び込んだ勢いも含んで跳ね返されたので、バクンウニは遠くの海へ飛んで行った。それを追うようにエビフライもその場を離れて行く。そしてその場で再びバクンウニとエビフライの食い合いが始まったのだ。
「バクンウニを追い払えば、エビフラ~イもおまけにいなくなるってわけだ」
「お兄ちゃん、なーかなかやるし!」
「なーかなかじゃなくって――相当、かなり、スペシャルにやるだろ~? さあミルクジラよ、安心して美(ツク)しいミルクを出すがいい!」
〈ウオオォォオオオ!!〉
サニーの言葉ですっかり安心したのか、ミルクジラはミルクを吹き上げた。
「って、ミルクの潮!?」
「別名・ミルキーウェイブ! ミルク風呂にすれば、肌がスベスベになるし~!」
「っていうか、まずは七色ネッシーに飲ませるんだし」
ミルクを無事に手に入れてスベスベになった姿を想像したのかウットリするサニーに、リンは冷静にツッコミを入れるのだった。
「そ…そうですね~……」
「瑞貴ちゃん!?」
戦いが終わってホッとしたのか、私はキッスの背にパタリと倒れてしまった。
「どうしたんだい!? まさか、ハニードラゴンの毒が!?」
「いやいや、違います……たとえ受けても効きません……。薙刀ナシで戦ったことは滅多にないので、力のバランスがうまくいかず神経を使った反動です……」
「ええっ!? それって大丈夫なの!?」
「少し休めば大丈夫です……」
「…………」
するとココさんが何を思ったのかハチミツの壺のフタを開けた。風に乗っていい匂いがしてくる。
「それにしてもいい匂いですね~。甘くて上品で匂いだけで満足しちゃいそうです~」
「ハハッ、でもやっぱり味わってみなくちゃ。ほら、約束通り味見をどうぞ」
「ありがとうございます! では、いただきます!」
起き上がってココさんが差し出したスプーンを受け取り挨拶すると、さっそくひと掬いだけで食べてみた。
「おいしー! 甘いだけじゃなく風味もあって、クセになっちゃいそうでドラゴンたちが虫歯になるまで食べるっていうのも納得です! こんなおいしいハチミツがあったなんて!」
一気に体力が回復しちゃったよ! さすがココさんのオススメでもあるね!
「フフッ、気に入ってもらえてよかったよ。僕も大好物だから。それじゃあ、ひと口……」
「あっ、はい。どうぞ」
ココさんが味見するだろうと私はスプーンを差し出した。間接キスとか気にしないタイプだしね。――って、あれ? ココさん、なんでスプーンじゃなくて私の手首をつかんでるんですか? なんで顔を近づけるんですか?
「んっ」
ペロッ。
「わみゃ!?」
なんとココさんは私の唇の端を舐めた! えっ!? どういうこと!?
「なななななっ!?」
「ハチミツが付いてたんだよ。ごちそうさま」
「っ!」
人差し指を口に当ててウィンクするココさん。そのイケメンっぷりに私はやられた。
きっと今の私はボンッという効果音が付いて顔が赤くなっているだろう。その様子にココさんはクスクスと笑うのだった。
☆☆☆☆☆
……サニーは何か策を思いついたらしいが、先ほどから海中に大きな円を作るように浮きながら移動している。
「お兄ちゃん、何やってるし?」
「海底の砂を舞い上げて、バクンウニを追い込んでんだ。イルカの中には砂を舞い上げ、魚を追い込み補食するのがいる。同じ要領でバクンウニの行動範囲を挟めているのさ」
今度は渦巻き状になってだんだん海底にいるバクンウニが追い詰められていた。当然逃げ場を失ったバクンウニは海底から飛び出してきた。
〈グオオッ!!〉
「待ってたぜ」
〈グオオォォオオオ!!〉
標的をサニーに変更して大きな口を開けて襲いかかるバクンウニ。サニーの狙いはそれだったのだ。
「フライ返し!!」
飛び込んだ勢いも含んで跳ね返されたので、バクンウニは遠くの海へ飛んで行った。それを追うようにエビフライもその場を離れて行く。そしてその場で再びバクンウニとエビフライの食い合いが始まったのだ。
「バクンウニを追い払えば、エビフラ~イもおまけにいなくなるってわけだ」
「お兄ちゃん、なーかなかやるし!」
「なーかなかじゃなくって――相当、かなり、スペシャルにやるだろ~? さあミルクジラよ、安心して美(ツク)しいミルクを出すがいい!」
〈ウオオォォオオオ!!〉
サニーの言葉ですっかり安心したのか、ミルクジラはミルクを吹き上げた。
「って、ミルクの潮!?」
「別名・ミルキーウェイブ! ミルク風呂にすれば、肌がスベスベになるし~!」
「っていうか、まずは七色ネッシーに飲ませるんだし」
ミルクを無事に手に入れてスベスベになった姿を想像したのかウットリするサニーに、リンは冷静にツッコミを入れるのだった。