美食王決定戦! 究極のスイーツを探せ!
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「てか何よ、その格好!?」
「よく似合ってますよー、ゾンゲ様ー!」
「罰ゲームか何か?」
「罰ゲームでもここまでできませんよ、普通」
「へっへっへっへっ。ロールプレイングゲームじゃドラゴンといえばお姫様をさらっちゃうくらい大好きだろ? だから姫のコスプレだ!」
相変わらず白川は褒めているが坂巻は呆れていた。慣れたティナもツッコミを入れず半目になって目的の物を訊く。
「……で、肝心の食材は? って、ミラクルドロップ?」
「おおっ、知ってる? 振る度にドロップの味が変わるんだぜ。ほ~ら」
「やけに自信満々ね」
ゾンゲが取り出したビンの中には、捕獲レベル1の甘味類・ミラクルドロップが入っていた。振るとドロップが反応してレインボーになってひと粒ひと粒が別の味に変わった。
〈グオオ?〉
「おっ、俺のことを見てるぞ!」
なんと先ほどまでうつ伏せていたクリスが顔を上げたのだ。そのままゾンゲの元に顔を寄せると――。
ガブッ。
「うわあぁぁあああ!」
「「ゾンゲ様ー!」」
「あっ……」
なんとゾンゲを食べたのだ。まさかの展開に白川も坂巻もティナも驚いている。
しかも上半身まで口に含んだが、半目になるとペッと吐き出した。ステージに落とされたゾンゲは怪我はなかったものの、クリスの唾液まみれになっている。
「こいつ、今俺のこと食ったぜ! 俺だろ、美食王は!? 10億10億!」
「ハアッ?」
「次いっていい?」
「あとは言って聞かせときます……」
ポジティブなゾンゲに白川は喜ぶが、ボーノとティナは呆れている。苦労人の坂巻はゾンゲの腕を引いて退場するのだった。
☆☆☆☆☆
……メガモリ島でトリコと小松とテリーは、登り坂にも関わらず未だにイガを飛ばしながら転がるクリマジロに追いかけられていた。
「トトトトト、トリコさ――ん!! わっ、わっ、わああぁぁあああ!!」
「捕獲してぇのはグランドベリーだけだってのに!」
坂道に大岩があったため、トリコは小松を脇に抱えてテリーと一緒に登った。するとクリマジロは岩に激突し、丸くなった体から元の姿に戻り、自分では登れないと判断したのかどこかへ行ってしまった。
その様子を上から見ていたトリコたちはクリマジロが去ったのを見届け、小松はホッとする。
「ハァ~……」
〈ウ~~ッ!〉
「ん?」
何かに反応したテリーにトリコも続いて顔を向けると、陸地にも関わらず魚類の背びれが地面を突き進んでいた。そして大きな砂塵を舞って出てきたのは鮫のような背びれを持つ亀――捕獲レベル32の爬虫獣類・シャークハコガメだった。
〈オオォォオオオ!!〉
「わあっ!! ト、トリコさん!?」
「っ!」
シャークハコガメに小松は悲鳴を上げるが、トリコはその猛獣の背後にある木に目を向けた。
幹や枝が曲線にうねって先には大きなベリーが何粒も包んである実……それは目的のモノだった。小松も気づいて指差す。
「トリコさん、あれ!」
「見つけたぜ、グランドベリー!」
「グランドベリー……本当にドラゴンみたいです!」
〈オオォォオオオ!!〉
しかし感動する暇もない。シャークハコガメは体全体を使って大岩ごと自分たちを押し潰そうとしたので、トリコは再び小松を脇に抱えてテリーと共にその場から飛び退いた。
「うわあ……」
「クッ!」
〈オオォォオオオ!!〉
一度で大岩を粉砕してしまう巨体に、先ほどの素早さ……トリコも簡単に食材を手に入れられなさそうだ。
「よく似合ってますよー、ゾンゲ様ー!」
「罰ゲームか何か?」
「罰ゲームでもここまでできませんよ、普通」
「へっへっへっへっ。ロールプレイングゲームじゃドラゴンといえばお姫様をさらっちゃうくらい大好きだろ? だから姫のコスプレだ!」
相変わらず白川は褒めているが坂巻は呆れていた。慣れたティナもツッコミを入れず半目になって目的の物を訊く。
「……で、肝心の食材は? って、ミラクルドロップ?」
「おおっ、知ってる? 振る度にドロップの味が変わるんだぜ。ほ~ら」
「やけに自信満々ね」
ゾンゲが取り出したビンの中には、捕獲レベル1の甘味類・ミラクルドロップが入っていた。振るとドロップが反応してレインボーになってひと粒ひと粒が別の味に変わった。
〈グオオ?〉
「おっ、俺のことを見てるぞ!」
なんと先ほどまでうつ伏せていたクリスが顔を上げたのだ。そのままゾンゲの元に顔を寄せると――。
ガブッ。
「うわあぁぁあああ!」
「「ゾンゲ様ー!」」
「あっ……」
なんとゾンゲを食べたのだ。まさかの展開に白川も坂巻もティナも驚いている。
しかも上半身まで口に含んだが、半目になるとペッと吐き出した。ステージに落とされたゾンゲは怪我はなかったものの、クリスの唾液まみれになっている。
「こいつ、今俺のこと食ったぜ! 俺だろ、美食王は!? 10億10億!」
「ハアッ?」
「次いっていい?」
「あとは言って聞かせときます……」
ポジティブなゾンゲに白川は喜ぶが、ボーノとティナは呆れている。苦労人の坂巻はゾンゲの腕を引いて退場するのだった。
☆☆☆☆☆
……メガモリ島でトリコと小松とテリーは、登り坂にも関わらず未だにイガを飛ばしながら転がるクリマジロに追いかけられていた。
「トトトトト、トリコさ――ん!! わっ、わっ、わああぁぁあああ!!」
「捕獲してぇのはグランドベリーだけだってのに!」
坂道に大岩があったため、トリコは小松を脇に抱えてテリーと一緒に登った。するとクリマジロは岩に激突し、丸くなった体から元の姿に戻り、自分では登れないと判断したのかどこかへ行ってしまった。
その様子を上から見ていたトリコたちはクリマジロが去ったのを見届け、小松はホッとする。
「ハァ~……」
〈ウ~~ッ!〉
「ん?」
何かに反応したテリーにトリコも続いて顔を向けると、陸地にも関わらず魚類の背びれが地面を突き進んでいた。そして大きな砂塵を舞って出てきたのは鮫のような背びれを持つ亀――捕獲レベル32の爬虫獣類・シャークハコガメだった。
〈オオォォオオオ!!〉
「わあっ!! ト、トリコさん!?」
「っ!」
シャークハコガメに小松は悲鳴を上げるが、トリコはその猛獣の背後にある木に目を向けた。
幹や枝が曲線にうねって先には大きなベリーが何粒も包んである実……それは目的のモノだった。小松も気づいて指差す。
「トリコさん、あれ!」
「見つけたぜ、グランドベリー!」
「グランドベリー……本当にドラゴンみたいです!」
〈オオォォオオオ!!〉
しかし感動する暇もない。シャークハコガメは体全体を使って大岩ごと自分たちを押し潰そうとしたので、トリコは再び小松を脇に抱えてテリーと共にその場から飛び退いた。
「うわあ……」
「クッ!」
〈オオォォオオオ!!〉
一度で大岩を粉砕してしまう巨体に、先ほどの素早さ……トリコも簡単に食材を手に入れられなさそうだ。