美食王決定戦! 究極のスイーツを探せ!
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間にいるのにパフェを食べ続けているリンちゃんは二人の言い争いに慣れているのかな。でも一番慣れているのはココさんかも。別段気にすることなくステージを見ているし。
「電磁波が乱れている……ムリもない。ペットは家族だからな」
「ココさん?」
「ああ。あの様子では七色ネッシーにまつわる伝説のフルーツも、まだ捕獲されていないようだし」
「伝説のフルーツ?」
「それ、私も知ってます」
ボーノさんの電磁波を見たココさんが言う『伝説のフルーツ』をトリコも知らなかったみたい。私はトリコたちに会うまでの数年間を様々な体験や資料で得た知識で説明する。
「元気な七色ネッシーは、ある程度の大きさに成長すると伝説のフルーツが実る場所に導いてくれるって、言い伝えがあるの」
「ホントかよ!? どんな味がするんだろ?」
「資料には『赤い空に浮かびし愛の印が、伝説の果実へと誘(イザナ)う』……完熟したその果実の美しさと味は、格別とか」
まあ、私が知っているのは伝説だけで七色ネッシーがどう誘(イザナ)ってくれるかはわからないけどね。
「おお~! 食ってみてぇ!」
「美(ツク)しい……! まさに俺が食うに値する果実!」
「先に食いてぇっつったのは俺だ!」
「ここは俺だろ! 格別に美(ツク)しいんだぞ!?」
「だからそれ関係ないんじゃ……」
あ~……また言い争いが始まった。七色ネッシーの説明で止まったと思ったけど、そうじゃなくて中断したんだな。ツッコミ入れるのも微妙になってきた。
〈ユーユン〉
「あの~お二人で一緒に食べれば……?」
「「ダメだ!」」
「「えっ」」
サニーはともかく、トリコまで拒否するなんて珍しい。いつもなら『みんなで分けたほうがうまい』とか言ってるのに。
「分けたら、おいしさのバランスが美(ツク)しくなくなっちゃうかもしんねぇからな!」
「見た目も大きさもわからねぇのに、一緒に食べるなんて約束はできねぇしな!」
「「だから俺が――」」
「俺だろ!」
「俺だ!」
「また始まった……」
「もう何も言うまい……」
再び言い争うサニーとトリコ。小松さんも私も完全に呆れて肩を落とした。
「よーし! どっちがクリスを元気にしてフルーツに導いてもらうか、ハッキリさせるぜ!」
「勝負か! 受けて立つぜ、サニー!」
「僕も、クリスを元気にする食材探しに出るよ」
「「何っ!?」」
「ってことは、四天王の食材争奪戦!?」
「えー!?」
「あのね、クリスを元気にさせるのが一番……――あれ?」
リンちゃんと小松さんが趣旨をズラしてしまうから私は苦笑しながらステージを見ると、クリスがこっちを……正確にはリンちゃんを見ていた。
〈グオオ……〉
「どうした? クリス?」
「あっ、もうみんな行ってるじゃん! 待ってー!」
「リンさん、早く! ――えっ?」
〈グオオォォオオオ!〉
「クリス……?」
私は急いで三人を追いかけると、リュックを背負った小松さんもリンちゃんを呼ぶ際振り向いたから、クリスの様子に気づいたみたい。ボーノさんはクリスの反応に不思議がってる。
「えっ? あれ? トリコー?」
「リンちゃん! 早くしないと置いてかれるよ!」
「君はクルッポーとここで待ってて」
〈ユユユン!〉
〈クルッポー!〉
「えっ、ちょっ、待って! ウチも行くしー!」
〈グオオ……〉
……食べながら急いで走るリンが会場から遠ざかったとき、クリスが悲しそうな顔をしていた。その理由を今は誰も知らないまま。
「電磁波が乱れている……ムリもない。ペットは家族だからな」
「ココさん?」
「ああ。あの様子では七色ネッシーにまつわる伝説のフルーツも、まだ捕獲されていないようだし」
「伝説のフルーツ?」
「それ、私も知ってます」
ボーノさんの電磁波を見たココさんが言う『伝説のフルーツ』をトリコも知らなかったみたい。私はトリコたちに会うまでの数年間を様々な体験や資料で得た知識で説明する。
「元気な七色ネッシーは、ある程度の大きさに成長すると伝説のフルーツが実る場所に導いてくれるって、言い伝えがあるの」
「ホントかよ!? どんな味がするんだろ?」
「資料には『赤い空に浮かびし愛の印が、伝説の果実へと誘(イザナ)う』……完熟したその果実の美しさと味は、格別とか」
まあ、私が知っているのは伝説だけで七色ネッシーがどう誘(イザナ)ってくれるかはわからないけどね。
「おお~! 食ってみてぇ!」
「美(ツク)しい……! まさに俺が食うに値する果実!」
「先に食いてぇっつったのは俺だ!」
「ここは俺だろ! 格別に美(ツク)しいんだぞ!?」
「だからそれ関係ないんじゃ……」
あ~……また言い争いが始まった。七色ネッシーの説明で止まったと思ったけど、そうじゃなくて中断したんだな。ツッコミ入れるのも微妙になってきた。
〈ユーユン〉
「あの~お二人で一緒に食べれば……?」
「「ダメだ!」」
「「えっ」」
サニーはともかく、トリコまで拒否するなんて珍しい。いつもなら『みんなで分けたほうがうまい』とか言ってるのに。
「分けたら、おいしさのバランスが美(ツク)しくなくなっちゃうかもしんねぇからな!」
「見た目も大きさもわからねぇのに、一緒に食べるなんて約束はできねぇしな!」
「「だから俺が――」」
「俺だろ!」
「俺だ!」
「また始まった……」
「もう何も言うまい……」
再び言い争うサニーとトリコ。小松さんも私も完全に呆れて肩を落とした。
「よーし! どっちがクリスを元気にしてフルーツに導いてもらうか、ハッキリさせるぜ!」
「勝負か! 受けて立つぜ、サニー!」
「僕も、クリスを元気にする食材探しに出るよ」
「「何っ!?」」
「ってことは、四天王の食材争奪戦!?」
「えー!?」
「あのね、クリスを元気にさせるのが一番……――あれ?」
リンちゃんと小松さんが趣旨をズラしてしまうから私は苦笑しながらステージを見ると、クリスがこっちを……正確にはリンちゃんを見ていた。
〈グオオ……〉
「どうした? クリス?」
「あっ、もうみんな行ってるじゃん! 待ってー!」
「リンさん、早く! ――えっ?」
〈グオオォォオオオ!〉
「クリス……?」
私は急いで三人を追いかけると、リュックを背負った小松さんもリンちゃんを呼ぶ際振り向いたから、クリスの様子に気づいたみたい。ボーノさんはクリスの反応に不思議がってる。
「えっ? あれ? トリコー?」
「リンちゃん! 早くしないと置いてかれるよ!」
「君はクルッポーとここで待ってて」
〈ユユユン!〉
〈クルッポー!〉
「えっ、ちょっ、待って! ウチも行くしー!」
〈グオオ……〉
……食べながら急いで走るリンが会場から遠ざかったとき、クリスが悲しそうな顔をしていた。その理由を今は誰も知らないまま。