美食王決定戦! 究極のスイーツを探せ!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あれは!」
「確か、七色ネッシー!」
「太古の昔に生息したと言われる、伝説の恐竜……!」
「か、家族って猛獣だったの!? 聞いてないんだけど~!」
……トリコもサニーもココも、猛獣の中でも伝説クラスの七色ネッシーのクリスに驚いていた。もちろんティナも慌てて必死に資料をめくっている。
「赤土や木々の緑、海の青や星々の光、あの美(ツク)しい七色は陸海空の覇者の証。だが……」
「ん?」
「っ!」
「あれ?」
〈ユン?〉
「どうかしました?」
……クリスを見てサニーもトリコもココも瑞貴も何か引っかかったようだ。その正体に気づかないユンと小松は不思議そうにトリコや瑞貴たちに顔を向けた。
《フゥ~。ずっとボーノさんと食事を共にしてきたクリスさんが、最近急に食べ物を一切食べなくなってしまったそうですね》
《クリスと僕が、また一緒に食べられる最高の食材がきっとどこかにあるはず……その食材を一番先に捕獲して来てくれた人がこの大会の勝者です!》
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
《ではさっそく、挑戦者の方々、どうぞ!》
ティナさんの合図で、事前にエントリーした美食屋が食材と共に登場だ。
「ポテトンカツだ。ミネラルたっぷりの場所でしか捕獲できねぇ食材だぜ!」
「ちょっと待ったぁ! 花びらが牛タンの味と歯応えのタンポポ。この希少な食材を捕獲した俺こそが美食王の名に相応しい!」
「なんだと~!?」
紹介中に別の美食屋が現れて言い争いを始めた。だけど結果はクリスが決めたほうなので、ボーノさんはクリスに話しかけている。
「どっちもおいしそうだよ? クリス?」
〈グオオ、グオオ〉
残念ながらクリスは食べるどころか近づきもせず首を横に振った。
《お二人共、残念。さらなるおいしい食材をお願いします》
「「ハァ~~……」」
《それから、お持ちいただいた食材は全て会場のみなさんにおいしく食べていただきまーす!》
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
ポテトンカツとタンポポをそれぞれ持ってスゴスゴ帰って行く美食屋たち。だけど希少なのは間違いないのでティナさんの説明に歓声は再び沸き起こった。
「ここに来るまで屋台を全部見てみたけど……」
「ああ……――ねぇな、あいつが食いてぇのは」
「えっ!?」
残りのジュースを飲んだ私が呟いたらトリコも同意した。小松さんはどういうことかと声を上げる。
「極端な断食や糖類抜きの食事制限を続けてると、体内にケトン体という強い匂い成分が生成される。クリスからもその匂いを感じる」
「匂い?」
「あの巨体には甘い食べ物を大量に、しかも一刻も早く食べさせて糖分を取らせなきゃ」
「えっ!」
「糖分不足で筋肉が萎縮して肌も相当荒れてやがる。超甘~い食材をソッコーに食わせてやらねーとな」
「甘い食材?」
「ああ。このままだと、どんどん衰弱してしまうよ」
「ココさん?」
小松さんの疑問を間にしつつ、トリコと私とサニーが説明していると小松さんの隣の通路にココさんが立っていた。私は匂いや電磁波とかじゃわからないけど、サニーみたいにクリスの外見でわかった。それに……。
「早く、究極の甘い食材を食べさせないと」
「その、究極の甘い食材ってなんなんですか?」
私はただ甘いだけの食材なら思いつくけど、『究極に』と言われたらわからない、アニメのシーンもうろ覚えだし、四天王の三人の答えを聞いてみよう。
「「「グランドベリー/ハニードラゴン/ミルクジラだ!」」」
「って、おい!」
「みなさん違う食材を……」
「さっきまでの同意見はどこいったの……?」
トリコもサニーも立ち上がって、ココさんも同時に食材の名前を言うけど、みんな全然違った。
「グランドベリーに決まってるだろ! 大地の栄養を存分に吸い上げて、あらゆるベリー系の甘みが詰まった特別甘いフルーツだ!」
「いーや! ミルクジラで決まりだ!」
「ミルクジラ?」
「正確には、ミルクジラから分泌されるミルクだ。真っ白な絹のような滑らかさといったら、美(ツク)しさパネェし!」
「でも、栄養価が高くて究極に甘いと言えばやっぱりハチミツじゃないかな。中でも、ハニードラゴンのハチミツは――」
「一番甘いのはグランドベリーだ!」
「いーや! ミルクには糖質や乳糖が含まれてんだよ!」
「また始まった……」
「ココさんの説明を遮らないでよ……」
まだココさんの説明の途中だよ。それに宝石の肉(ジュエルミート)のときみたいに言い争いして小松さんも私も呆れるしかない。
「確か、七色ネッシー!」
「太古の昔に生息したと言われる、伝説の恐竜……!」
「か、家族って猛獣だったの!? 聞いてないんだけど~!」
……トリコもサニーもココも、猛獣の中でも伝説クラスの七色ネッシーのクリスに驚いていた。もちろんティナも慌てて必死に資料をめくっている。
「赤土や木々の緑、海の青や星々の光、あの美(ツク)しい七色は陸海空の覇者の証。だが……」
「ん?」
「っ!」
「あれ?」
〈ユン?〉
「どうかしました?」
……クリスを見てサニーもトリコもココも瑞貴も何か引っかかったようだ。その正体に気づかないユンと小松は不思議そうにトリコや瑞貴たちに顔を向けた。
《フゥ~。ずっとボーノさんと食事を共にしてきたクリスさんが、最近急に食べ物を一切食べなくなってしまったそうですね》
《クリスと僕が、また一緒に食べられる最高の食材がきっとどこかにあるはず……その食材を一番先に捕獲して来てくれた人がこの大会の勝者です!》
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
《ではさっそく、挑戦者の方々、どうぞ!》
ティナさんの合図で、事前にエントリーした美食屋が食材と共に登場だ。
「ポテトンカツだ。ミネラルたっぷりの場所でしか捕獲できねぇ食材だぜ!」
「ちょっと待ったぁ! 花びらが牛タンの味と歯応えのタンポポ。この希少な食材を捕獲した俺こそが美食王の名に相応しい!」
「なんだと~!?」
紹介中に別の美食屋が現れて言い争いを始めた。だけど結果はクリスが決めたほうなので、ボーノさんはクリスに話しかけている。
「どっちもおいしそうだよ? クリス?」
〈グオオ、グオオ〉
残念ながらクリスは食べるどころか近づきもせず首を横に振った。
《お二人共、残念。さらなるおいしい食材をお願いします》
「「ハァ~~……」」
《それから、お持ちいただいた食材は全て会場のみなさんにおいしく食べていただきまーす!》
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
ポテトンカツとタンポポをそれぞれ持ってスゴスゴ帰って行く美食屋たち。だけど希少なのは間違いないのでティナさんの説明に歓声は再び沸き起こった。
「ここに来るまで屋台を全部見てみたけど……」
「ああ……――ねぇな、あいつが食いてぇのは」
「えっ!?」
残りのジュースを飲んだ私が呟いたらトリコも同意した。小松さんはどういうことかと声を上げる。
「極端な断食や糖類抜きの食事制限を続けてると、体内にケトン体という強い匂い成分が生成される。クリスからもその匂いを感じる」
「匂い?」
「あの巨体には甘い食べ物を大量に、しかも一刻も早く食べさせて糖分を取らせなきゃ」
「えっ!」
「糖分不足で筋肉が萎縮して肌も相当荒れてやがる。超甘~い食材をソッコーに食わせてやらねーとな」
「甘い食材?」
「ああ。このままだと、どんどん衰弱してしまうよ」
「ココさん?」
小松さんの疑問を間にしつつ、トリコと私とサニーが説明していると小松さんの隣の通路にココさんが立っていた。私は匂いや電磁波とかじゃわからないけど、サニーみたいにクリスの外見でわかった。それに……。
「早く、究極の甘い食材を食べさせないと」
「その、究極の甘い食材ってなんなんですか?」
私はただ甘いだけの食材なら思いつくけど、『究極に』と言われたらわからない、アニメのシーンもうろ覚えだし、四天王の三人の答えを聞いてみよう。
「「「グランドベリー/ハニードラゴン/ミルクジラだ!」」」
「って、おい!」
「みなさん違う食材を……」
「さっきまでの同意見はどこいったの……?」
トリコもサニーも立ち上がって、ココさんも同時に食材の名前を言うけど、みんな全然違った。
「グランドベリーに決まってるだろ! 大地の栄養を存分に吸い上げて、あらゆるベリー系の甘みが詰まった特別甘いフルーツだ!」
「いーや! ミルクジラで決まりだ!」
「ミルクジラ?」
「正確には、ミルクジラから分泌されるミルクだ。真っ白な絹のような滑らかさといったら、美(ツク)しさパネェし!」
「でも、栄養価が高くて究極に甘いと言えばやっぱりハチミツじゃないかな。中でも、ハニードラゴンのハチミツは――」
「一番甘いのはグランドベリーだ!」
「いーや! ミルクには糖質や乳糖が含まれてんだよ!」
「また始まった……」
「ココさんの説明を遮らないでよ……」
まだココさんの説明の途中だよ。それに宝石の肉(ジュエルミート)のときみたいに言い争いして小松さんも私も呆れるしかない。