新築祝! スウィーツハウスに全員集合!
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「瑞貴、明日の朝もよろしくな!」
「~~っ! 明日は朝イチでハントに行ってきなさい!!」
これが毎回あると思うと、私は軽く引き受けた過去の自分の愚かさを呪った。
☆☆☆☆☆
……ここはとあるステージ前。ティナはグルメキャスターとして撮影に来ている。
「3、2、1……」
「いよいよ始まります、『美食王決定戦』! なんと優勝賞金は10億円! 我こそはという美食屋のみなさんに、とびっきりおいしい食材を捕って来てもらいます。ふるってご参加ください。会場はこの素晴らしい特設ステージが……」
「「あっ、オイッチニ、オイッチニ」」
「って、全然できてないじゃん!」
ティナがツッコミを入れるのもムリはないだろう。ステージを紹介しようとしたら作業中で、ステージ全体もまだ一部しかできていないのだ。
「間に合うの~?」
「――何やってんですか、スマイルさん! 早く来てもらわないと……――えっ? トリコの新しい家?」
「えっ? トリコの、家?」
ディレクターがスマイルに連絡する会話に、馴染みのある美食屋の名前が出てきたのでティナは反応した。
☆☆☆☆☆
あれから数日後。スマイルさんに集めたお菓子の量を見定めてもらうため、待ち合わせ場所をトリコの家があった場所にした。
センチュリースープが報酬だから、私も挨拶を兼ねて舞獣姫の姿でトリコと集めたお菓子の前で待っているんだけど……。
「いつもこんなに必要なの? ていうか、市販のスナック菓子まで買ってくるなんて」
「こんだけありゃあ、足りないなんてことはねぇだろ。あむっ、くぅ~うめー!」
「それ、材料に使うスウィーツサンゴじゃ……」
いくら大量にあるからって摘み食いしてどうすんの。呆気にとられていたら背後から誰かが来る気配がしたので振り向くと、元の世界の『トリコ』で見たことがある人が疲れている表情で来た。
「ん? トリコ、あの人じゃない?」
「あっ、ようっ、スマイル!」
「ん。――なっ!?」
トリコの返事も返さずにスマイルさんは驚きの声を上げた。そりゃあそうだよね、多種多様のお菓子が山のようにあるんだもの。
「どーだ、スマイル。これだけあれば足りるだろ?」
「足りるよ! てか、多過ぎだろ! ビル建てさせる気か、お前!?」
「へへっ。スウィーツランドとまでは言わねぇが、とにかくデカい豪邸にしてくれ! どんだけ食ってもしばらく保(モ)つくらいのな! あむっ」
「ハァ~……わかったよ。それよりそっちも頼むぞ、センチュリースープ」
「任せな! あ~。どんだけスゲー家が建つんだろうな~! 楽しみだ、あむっ」
交渉成立ってとこかな。家ができたときにはセンチュリースープを渡すことになってるみたいだし。
「さっきからスウィーツサンゴを食べ過ぎ」
「ん? トリコ、そっちの人ってもしかして……」
「ああ。センチュリースープを作った奴の一人、舞獣姫だ」
「初めまして」
「ああっ! こちらこそ初めまして、噂はよく聞いてます。グルメ建築家のスマイルといいます」
スマイルさんが名刺を出してくれたので、私はそれを受け取った。
「当日はもう一人のシェフの小松さんがこちらに来ますので、彼からセンチュリースープを受け取ってください。お口に合うといいんですが……」
「いえいえ! G7を始め数々のVIPから予約殺到してるって話じゃないですか。楽しみにしてますよ」
家が完成した日は私自身の姿で行きたいからね。どんな家になるか楽しみ~!
☆☆☆☆☆
さらに数日後、私の家で食後の飲み物を飲んでいたらトリコの携帯に連絡が来た。相手はスマイルさんでトリコの家が完成したという知らせのようだ。
「瑞貴、さっそく行くぞ! 小松やトムやマンサム所長やリンたちも呼ばなきゃな!」
「新築祝いするならココさんもサニーも呼ぼうか。みんな快く来てくれると思うよ」
――そして前に待ち合わせした場所に行くとスマイルさんがいて、数日前は大量のお菓子の山が豪華なお城に変わっていた。
「おお~! で、できた――っ!! スゲー! お菓子の城だー!」
「大事に住めよ」
「わかってるって!」
トリコの場合、『大事に住む』じゃなくて『大事に食べる』の間違いだと思う。
「トリコ、その子は? まさかと思うが彼女と住むのか?」
「ついさっきまで一緒に住んでたけどな」
「何っ!? ついにお前に女ができたのか!?」
「違います。トリコも笑えない冗談はやめて。私はトリコの仲間で瑞貴と言います。トリコには下宿として部屋を貸しただけで深い意味はま――ったくありません!」
ずいぶん溜めた気がするけど、ここまで言わないとこれから来るリンちゃんに誤解を生む。
「~~っ! 明日は朝イチでハントに行ってきなさい!!」
これが毎回あると思うと、私は軽く引き受けた過去の自分の愚かさを呪った。
☆☆☆☆☆
……ここはとあるステージ前。ティナはグルメキャスターとして撮影に来ている。
「3、2、1……」
「いよいよ始まります、『美食王決定戦』! なんと優勝賞金は10億円! 我こそはという美食屋のみなさんに、とびっきりおいしい食材を捕って来てもらいます。ふるってご参加ください。会場はこの素晴らしい特設ステージが……」
「「あっ、オイッチニ、オイッチニ」」
「って、全然できてないじゃん!」
ティナがツッコミを入れるのもムリはないだろう。ステージを紹介しようとしたら作業中で、ステージ全体もまだ一部しかできていないのだ。
「間に合うの~?」
「――何やってんですか、スマイルさん! 早く来てもらわないと……――えっ? トリコの新しい家?」
「えっ? トリコの、家?」
ディレクターがスマイルに連絡する会話に、馴染みのある美食屋の名前が出てきたのでティナは反応した。
☆☆☆☆☆
あれから数日後。スマイルさんに集めたお菓子の量を見定めてもらうため、待ち合わせ場所をトリコの家があった場所にした。
センチュリースープが報酬だから、私も挨拶を兼ねて舞獣姫の姿でトリコと集めたお菓子の前で待っているんだけど……。
「いつもこんなに必要なの? ていうか、市販のスナック菓子まで買ってくるなんて」
「こんだけありゃあ、足りないなんてことはねぇだろ。あむっ、くぅ~うめー!」
「それ、材料に使うスウィーツサンゴじゃ……」
いくら大量にあるからって摘み食いしてどうすんの。呆気にとられていたら背後から誰かが来る気配がしたので振り向くと、元の世界の『トリコ』で見たことがある人が疲れている表情で来た。
「ん? トリコ、あの人じゃない?」
「あっ、ようっ、スマイル!」
「ん。――なっ!?」
トリコの返事も返さずにスマイルさんは驚きの声を上げた。そりゃあそうだよね、多種多様のお菓子が山のようにあるんだもの。
「どーだ、スマイル。これだけあれば足りるだろ?」
「足りるよ! てか、多過ぎだろ! ビル建てさせる気か、お前!?」
「へへっ。スウィーツランドとまでは言わねぇが、とにかくデカい豪邸にしてくれ! どんだけ食ってもしばらく保(モ)つくらいのな! あむっ」
「ハァ~……わかったよ。それよりそっちも頼むぞ、センチュリースープ」
「任せな! あ~。どんだけスゲー家が建つんだろうな~! 楽しみだ、あむっ」
交渉成立ってとこかな。家ができたときにはセンチュリースープを渡すことになってるみたいだし。
「さっきからスウィーツサンゴを食べ過ぎ」
「ん? トリコ、そっちの人ってもしかして……」
「ああ。センチュリースープを作った奴の一人、舞獣姫だ」
「初めまして」
「ああっ! こちらこそ初めまして、噂はよく聞いてます。グルメ建築家のスマイルといいます」
スマイルさんが名刺を出してくれたので、私はそれを受け取った。
「当日はもう一人のシェフの小松さんがこちらに来ますので、彼からセンチュリースープを受け取ってください。お口に合うといいんですが……」
「いえいえ! G7を始め数々のVIPから予約殺到してるって話じゃないですか。楽しみにしてますよ」
家が完成した日は私自身の姿で行きたいからね。どんな家になるか楽しみ~!
☆☆☆☆☆
さらに数日後、私の家で食後の飲み物を飲んでいたらトリコの携帯に連絡が来た。相手はスマイルさんでトリコの家が完成したという知らせのようだ。
「瑞貴、さっそく行くぞ! 小松やトムやマンサム所長やリンたちも呼ばなきゃな!」
「新築祝いするならココさんもサニーも呼ぼうか。みんな快く来てくれると思うよ」
――そして前に待ち合わせした場所に行くとスマイルさんがいて、数日前は大量のお菓子の山が豪華なお城に変わっていた。
「おお~! で、できた――っ!! スゲー! お菓子の城だー!」
「大事に住めよ」
「わかってるって!」
トリコの場合、『大事に住む』じゃなくて『大事に食べる』の間違いだと思う。
「トリコ、その子は? まさかと思うが彼女と住むのか?」
「ついさっきまで一緒に住んでたけどな」
「何っ!? ついにお前に女ができたのか!?」
「違います。トリコも笑えない冗談はやめて。私はトリコの仲間で瑞貴と言います。トリコには下宿として部屋を貸しただけで深い意味はま――ったくありません!」
ずいぶん溜めた気がするけど、ここまで言わないとこれから来るリンちゃんに誤解を生む。