洞窟の死闘! 打て、5連釘パンチ!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「でも、小松くんは!」
小松さんは私たちと違って戦えない普通の一般人。それにココさんは小松さんの死相が見えていたから、彼に自分から離れるなと注意してきた。
「心配すんな。それより、どうだココ? あのデビル大蛇に今死相は見えているか?」
「……いや」
「見ろ。お前ら二人じゃ持て余すってことだ。――三人で叩くぜ!」
☆☆☆☆☆
……瑞貴たちがデビル大蛇相手に構えている頃、ティナたちは美食屋に連れ去られた小松の状況をカメラを通して見ていた。
《美食屋四天王のトリコにココ……ハハッ、スゲェ面子(メンツ)だ! 見たことのねぇ女もいたが美食屋だろう。奴らならあのデビル大蛇にも食い下がる! その隙に別ルートから洞窟の砂浜に抜け出てやる! ハハハッ! 幻のフグ鯨は俺が先にいただくぜ!》
《ムググググ!》
《てめぇには、猛獣共の気を引いてもらうぜ……生贄としてな!》
《ムグッ!?》
もちろんこの会話も全て聞いている。美食屋が小松を連れ去った理由は洞窟の砂浜に到達するまで現れる猛獣の生贄にすることだったのだ。
「ヤバい……! これって大盛り……いや、特盛りヤバい!」
「ったく、美食屋の風上にもおけねぇ卑怯な野郎だぜ!」
「全くです!」
ここまではよかっただろう。白川のように誰もがゾンゲの言葉に同意するのだから。しかし次からはいつもの見栄を張るゾンゲに戻る。
「あの入口が岩で塞がってなければ、このゾンゲ様が速攻倒しに行ってやるのによ!」
「でもあのヤスデの群れを突破できてからの話だけどな」
「さっきも逃げて来ちゃったもんな~」
「だから女子たちにモテないんだよな~ゾンゲ様は」
「なんか言ったか!?」
「ああ、いや!」
「ゾンゲ様はモテモテだな~って!」
ほとんど会話が聞こえているのも同然なのだが、白川と坂巻は苦笑しながらゾンゲに取り繕っていた。
この会話すら全く聞いてないティナは崩れた洞窟を見て歯を食いしばると、リュックをひっくり返して中から大量のチョコバーを取り出した。
「おおっ、チョコバー! いただき――」
「フンッ!」
ビシィッ!
「タタタッ! イダー!」
チョコバーを取ろうと伸ばしたゾンゲの手を、ティナは容赦なくチョップをくらわして止めた。そしてチョコバーを自分一人で食べる。
「私はただ食べてるんじゃないの! このピンチをどうしたらいいか糖分取りながら頭使って必死で考えてんのよ! がんばれ私!」
次々とチョコバーを食べていくティナに、ゾンゲたちは唖然としていた。
小松さんは私たちと違って戦えない普通の一般人。それにココさんは小松さんの死相が見えていたから、彼に自分から離れるなと注意してきた。
「心配すんな。それより、どうだココ? あのデビル大蛇に今死相は見えているか?」
「……いや」
「見ろ。お前ら二人じゃ持て余すってことだ。――三人で叩くぜ!」
☆☆☆☆☆
……瑞貴たちがデビル大蛇相手に構えている頃、ティナたちは美食屋に連れ去られた小松の状況をカメラを通して見ていた。
《美食屋四天王のトリコにココ……ハハッ、スゲェ面子(メンツ)だ! 見たことのねぇ女もいたが美食屋だろう。奴らならあのデビル大蛇にも食い下がる! その隙に別ルートから洞窟の砂浜に抜け出てやる! ハハハッ! 幻のフグ鯨は俺が先にいただくぜ!》
《ムググググ!》
《てめぇには、猛獣共の気を引いてもらうぜ……生贄としてな!》
《ムグッ!?》
もちろんこの会話も全て聞いている。美食屋が小松を連れ去った理由は洞窟の砂浜に到達するまで現れる猛獣の生贄にすることだったのだ。
「ヤバい……! これって大盛り……いや、特盛りヤバい!」
「ったく、美食屋の風上にもおけねぇ卑怯な野郎だぜ!」
「全くです!」
ここまではよかっただろう。白川のように誰もがゾンゲの言葉に同意するのだから。しかし次からはいつもの見栄を張るゾンゲに戻る。
「あの入口が岩で塞がってなければ、このゾンゲ様が速攻倒しに行ってやるのによ!」
「でもあのヤスデの群れを突破できてからの話だけどな」
「さっきも逃げて来ちゃったもんな~」
「だから女子たちにモテないんだよな~ゾンゲ様は」
「なんか言ったか!?」
「ああ、いや!」
「ゾンゲ様はモテモテだな~って!」
ほとんど会話が聞こえているのも同然なのだが、白川と坂巻は苦笑しながらゾンゲに取り繕っていた。
この会話すら全く聞いてないティナは崩れた洞窟を見て歯を食いしばると、リュックをひっくり返して中から大量のチョコバーを取り出した。
「おおっ、チョコバー! いただき――」
「フンッ!」
ビシィッ!
「タタタッ! イダー!」
チョコバーを取ろうと伸ばしたゾンゲの手を、ティナは容赦なくチョップをくらわして止めた。そしてチョコバーを自分一人で食べる。
「私はただ食べてるんじゃないの! このピンチをどうしたらいいか糖分取りながら頭使って必死で考えてんのよ! がんばれ私!」
次々とチョコバーを食べていくティナに、ゾンゲたちは唖然としていた。