新築祝! スウィーツハウスに全員集合!
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センチュリースープ発表してライフから戻ったあと、私はずいぶん久しぶりの寄付活動を巡り終えて帰宅するため海を渡っている。
「フゥ~。センチュリースープ、寄付場所のみんなに喜んでもらってよかった。君もおいしかった?」
〈ギュアァァアアア!〉
「その様子だとおいしかったみたいだね」
海の活動に協力してくれる、捕獲レベル47の爬虫獣類・アーマーガララ。普通のは性格が非常に凶暴だけど、この子は数年前に私に懐いてくれて友達になった。
無事に陸に辿り着くことができ、私はお礼にマグロ豚の肉をあげた。
「ありがとう、またよろしくね」
〈ギュア!〉
「守護壁!!」
ザッバ――ンッ!!
潜る際にスゴい水飛沫が出たけど、私は手で放った守護壁のおかげで濡れずにすんだ。修業も順調なおかげで私はある程度の技を手で放つことができた。だからといって薙刀の修業も怠ってないけどね。
「たまには家でゆっくり休もうかな。今日はホテルグルメの依頼もないし、タルトと紅茶でのんびりしようっと!」
ピクッ。
浜辺から出て森に入り背伸びをしてそう言ったとき、私は第六感でとてつもない危険と感じてうしろを振り向くと――。
「あ、あんたは……!」
「この姿で会うのは初めてだな」
それは今まで何度もトリコが戦ってきた黒いGTロボの操縦者――スタージュンだ。何故か素顔だけど、相手の実力を知っているからこそ私も思わず素の声が出てしまい薙刀を構える。
「その声は忘れたくても忘れられない……。何? 私を始末しに来たの?」
「いや……今日はただお前に会いに来ただけだ」
「っ!」
カランッ……。
一瞬のことだった。私は両手首をつかまれて薙刀を落としてしまい、背後にあった大木に背中を押しつけられるとスタージュンと顔が近くなる。
最初は両手で取られたのに片手でまとめられた両手首も頭の上に上げられてしまい、空いた片手で仮面を取られ、それも地面に落とされる。
「それが舞獣姫の姿か……仮面越しより素顔のほうがお前の強い瞳も見える」
「っ、からかいに来ただけなら帰ってくれる!?」
「バギーやボギーの報告でお前が龍に変わったと聞いた。あれはグルメ細胞の力か? それともお前の力か?」
「美食會に教える義理はないね!」
ドクンッ!
私の中にいる四神が暴れ始めている……。私を助けようとしているんだけど、今は出てほしくない。そうすればこいつの思うツボになるからだ。
「まあいい。トリコの前から奪ってからこそ、さらい甲斐があるというものだ」
「趣味悪いこと!」
「この状況で強気なことを言えるお前も大概だな。……無事でよかった」
「えっ――」
チュ。
最後の言葉が聞き取れなかったので声を上げたら、スタージュンが私の頬にキスしてきた……――って、キス!?
「わみゃ!」
「では、またな。いつかお前を美食會に連れて行こう」
「誰が行くか!」
キスした際に離れたので蹴りを入れようとしたけど、スタージュンはヒラリとかわして去って行ってしまった。私は薙刀と仮面を拾い、ブレスレットにしたり顔に付けた。
☆☆☆☆☆
――私は自宅のベランダに置いてあるテーブルに、キューティクルベリーで作ったタルトと紅茶を用意して休暇を堪能していた。スタージュンのこと? あれは忘れるに限る!
「うん。我ながらおいしくできてる! 今度小松さんとユンちゃんに持って行こうかな。そういえば……テリーとオブは元気にしてるかな……?」
♪ピリリリ、ピリリリ♪
「ん? トリコからだ。――もしもし?」
《よっ、久しぶりだな!》
携帯から聞こえたのはライフから帰って以来会ってなかったトリコだ。相変わらず元気な声に私は思わず笑顔になる。
「久しぶりったって数日前に別れたばかりでしょ。どうしたの? もしかしてハントの誘い?」
《まあな。家の材料に必要なんだよ》
「家? 材料?」
詳しく事情を聞けば――トリコは久しぶりに帰ったのはいいものの、自宅は全てお菓子でできているスウィーツハウスのため、動物や虫が食べたせいで跡形もなかったらしい。
「アハハハッ! そりゃご愁傷様。この際だから普通の家にしちゃえば?」
《嫌だ! 食える家じゃねーと落ち着かねー!》
「そ、そういうものなんだ……」
建築家さんが一番大変だな。トリコのことだから数日か一ヶ月で食べてしまいそうだから、建てても建ててもおっつかないだろうし。
「フゥ~。センチュリースープ、寄付場所のみんなに喜んでもらってよかった。君もおいしかった?」
〈ギュアァァアアア!〉
「その様子だとおいしかったみたいだね」
海の活動に協力してくれる、捕獲レベル47の爬虫獣類・アーマーガララ。普通のは性格が非常に凶暴だけど、この子は数年前に私に懐いてくれて友達になった。
無事に陸に辿り着くことができ、私はお礼にマグロ豚の肉をあげた。
「ありがとう、またよろしくね」
〈ギュア!〉
「守護壁!!」
ザッバ――ンッ!!
潜る際にスゴい水飛沫が出たけど、私は手で放った守護壁のおかげで濡れずにすんだ。修業も順調なおかげで私はある程度の技を手で放つことができた。だからといって薙刀の修業も怠ってないけどね。
「たまには家でゆっくり休もうかな。今日はホテルグルメの依頼もないし、タルトと紅茶でのんびりしようっと!」
ピクッ。
浜辺から出て森に入り背伸びをしてそう言ったとき、私は第六感でとてつもない危険と感じてうしろを振り向くと――。
「あ、あんたは……!」
「この姿で会うのは初めてだな」
それは今まで何度もトリコが戦ってきた黒いGTロボの操縦者――スタージュンだ。何故か素顔だけど、相手の実力を知っているからこそ私も思わず素の声が出てしまい薙刀を構える。
「その声は忘れたくても忘れられない……。何? 私を始末しに来たの?」
「いや……今日はただお前に会いに来ただけだ」
「っ!」
カランッ……。
一瞬のことだった。私は両手首をつかまれて薙刀を落としてしまい、背後にあった大木に背中を押しつけられるとスタージュンと顔が近くなる。
最初は両手で取られたのに片手でまとめられた両手首も頭の上に上げられてしまい、空いた片手で仮面を取られ、それも地面に落とされる。
「それが舞獣姫の姿か……仮面越しより素顔のほうがお前の強い瞳も見える」
「っ、からかいに来ただけなら帰ってくれる!?」
「バギーやボギーの報告でお前が龍に変わったと聞いた。あれはグルメ細胞の力か? それともお前の力か?」
「美食會に教える義理はないね!」
ドクンッ!
私の中にいる四神が暴れ始めている……。私を助けようとしているんだけど、今は出てほしくない。そうすればこいつの思うツボになるからだ。
「まあいい。トリコの前から奪ってからこそ、さらい甲斐があるというものだ」
「趣味悪いこと!」
「この状況で強気なことを言えるお前も大概だな。……無事でよかった」
「えっ――」
チュ。
最後の言葉が聞き取れなかったので声を上げたら、スタージュンが私の頬にキスしてきた……――って、キス!?
「わみゃ!」
「では、またな。いつかお前を美食會に連れて行こう」
「誰が行くか!」
キスした際に離れたので蹴りを入れようとしたけど、スタージュンはヒラリとかわして去って行ってしまった。私は薙刀と仮面を拾い、ブレスレットにしたり顔に付けた。
☆☆☆☆☆
――私は自宅のベランダに置いてあるテーブルに、キューティクルベリーで作ったタルトと紅茶を用意して休暇を堪能していた。スタージュンのこと? あれは忘れるに限る!
「うん。我ながらおいしくできてる! 今度小松さんとユンちゃんに持って行こうかな。そういえば……テリーとオブは元気にしてるかな……?」
♪ピリリリ、ピリリリ♪
「ん? トリコからだ。――もしもし?」
《よっ、久しぶりだな!》
携帯から聞こえたのはライフから帰って以来会ってなかったトリコだ。相変わらず元気な声に私は思わず笑顔になる。
「久しぶりったって数日前に別れたばかりでしょ。どうしたの? もしかしてハントの誘い?」
《まあな。家の材料に必要なんだよ》
「家? 材料?」
詳しく事情を聞けば――トリコは久しぶりに帰ったのはいいものの、自宅は全てお菓子でできているスウィーツハウスのため、動物や虫が食べたせいで跡形もなかったらしい。
「アハハハッ! そりゃご愁傷様。この際だから普通の家にしちゃえば?」
《嫌だ! 食える家じゃねーと落ち着かねー!》
「そ、そういうものなんだ……」
建築家さんが一番大変だな。トリコのことだから数日か一ヶ月で食べてしまいそうだから、建てても建ててもおっつかないだろうし。