至福の世界へ! 実食センチュリースープ
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「ア、アハハハッ!」
「何これ~? アハハハッ!」
「マッチさんだって~!」
トリコもマッチさんもラムさんも、お互いの表情を見て笑っていた。いや、みんな面白い顔しているからね。あっ、節乃さんが腕の隙間からココさんの顔を覗いている。
「お主、相当面白い顔になっとるじょ~」
「オハズカシイ……」
えっ!? 何それ、気になる! 声だけでもいつもと違うもん! でも見られたくない気持ちはわかるから、そっとしておこう……。
「私も、実食レポートを!」
続いてティナさんとクルッポーも飲んだんだけど……みんなと同じようにニヤけた面白い顔になっちゃった。
だけどみんなスープのせいだけじゃなく、お互いの顔を見て笑ってるから楽しい雰囲気が溢れていた。今は飲んでいない私も楽しくなっちゃって小松さんと笑顔で見合わせる。
「スープ一品だけでも、楽しいね」
「はい!」
「――瑞貴! 小松!」
「「ん?」」
「入れていいか? 俺のフルコースに!」
「「!」」
指差した先はセンチュリースープ。トリコのフルコースの『スープ』に、私たちが作ったスープが……?
「い、いいの? 料理人としてまだまだな私も一緒に作ったのに……? グスッ」
「瑞貴さんは充分スゴい料理人です! そ、それにしても……ぼ、僕らが作ったスープを……? ウウッ!」
小松さんと一緒だったとはいえ、私も参加したセンチュリースープ……それがトリコのフルコースに入るなんて夢にも思わず、私たちは涙ぐんでしまった。
「何泣いてんだ。こっちがお願いしてんだよ、瑞貴! 小松!」
「こ、光栄でしゅ……」
「小松さん、ちゃんと言えてないよ。でも、嬉しいよ!」
「泣き過ぎだ、小松。スープ飲め~スープ~」
「えへへ~」
トリコ、語尾がニヤけたままで言ってるよ。小松さんもスープ飲んでないのにニヤけちゃった。
「あ~、小松ったら泣きながらニヤけてるし~」
「うん~」
「ありがたいわ~」
〈クルッポクルッポ~〉
そういうリンちゃんと滝丸くんもだよ。しかもティナさんまで泣きながらニヤけてるし、クルッポーもニヤけたまんま。
〈ユーン!〉
「あっ、おいでおいで」
〈ユン、ユン、ユン〉
柱の陰からユンちゃんが出てきたから手招きすると、私の元に抱きついて来て、小松さんも頭を優しく撫でている。
「おっ? フフッ、ウォールペンギン……やっぱりお前じゃったか。スープ完成の鍵は」
「えっ?」
「何故節乃さんが、それを?」
小松さんも私も、ユンちゃんがスープ作りに関わったなんてひと言も言ってないのに……。
「長年料理人をやっていればわかるわ。歩み寄って来る食材くらい」
「なるほど」
「この子の『ある物』が、スープの最後の具材だったんです」
「しょうか~」
「で、スープの特許は申請するのかい?」
「「えっ?」」
「特別な料理は、レシピ特許権が認められるだろ?」
鉄平の言う『特許』……それは独占的に利用できる所有権。センチュリースープがG7に認められれば申請可能だろう。私たちの答えは決まっている。
「「いえ、やめておきます」」
「「「「「!」」」」」
私たちの答えにみんなは驚いていた。けど私たちはこの数日話し合って……いや、話し合わなくても答えは同じだったの。
「特許を取るとレシピを公開しなくてはいけません」
「ウォールペンギンは絶滅危惧種だから、乱獲されると困るからね」
そうすればユンちゃんにも危害を加えてしまう。それはなんとしても阻止しなくちゃいけないし、他にもう一つ理由ができた。
「「それに……」」
「ん?」
「トリコのフルコースの一品だもん」
「僕らが大切に守ります!」
「フフッ、瑞貴ちゃんと小松くんらしいね」
ココさんにもそう言われて、私たちは照れるように顔を見合わせた。
「よっしゃ! 具材はいつでもそろえるからよ、任せとけ! 小松! 瑞貴!」
「はい!」
「私も手伝うよ!」
〈ユン!〉
いくら材料が私が捕獲した食材でも、手分けすればさらに時間が短縮できて作れる時間も増えるしね。
「何これ~? アハハハッ!」
「マッチさんだって~!」
トリコもマッチさんもラムさんも、お互いの表情を見て笑っていた。いや、みんな面白い顔しているからね。あっ、節乃さんが腕の隙間からココさんの顔を覗いている。
「お主、相当面白い顔になっとるじょ~」
「オハズカシイ……」
えっ!? 何それ、気になる! 声だけでもいつもと違うもん! でも見られたくない気持ちはわかるから、そっとしておこう……。
「私も、実食レポートを!」
続いてティナさんとクルッポーも飲んだんだけど……みんなと同じようにニヤけた面白い顔になっちゃった。
だけどみんなスープのせいだけじゃなく、お互いの顔を見て笑ってるから楽しい雰囲気が溢れていた。今は飲んでいない私も楽しくなっちゃって小松さんと笑顔で見合わせる。
「スープ一品だけでも、楽しいね」
「はい!」
「――瑞貴! 小松!」
「「ん?」」
「入れていいか? 俺のフルコースに!」
「「!」」
指差した先はセンチュリースープ。トリコのフルコースの『スープ』に、私たちが作ったスープが……?
「い、いいの? 料理人としてまだまだな私も一緒に作ったのに……? グスッ」
「瑞貴さんは充分スゴい料理人です! そ、それにしても……ぼ、僕らが作ったスープを……? ウウッ!」
小松さんと一緒だったとはいえ、私も参加したセンチュリースープ……それがトリコのフルコースに入るなんて夢にも思わず、私たちは涙ぐんでしまった。
「何泣いてんだ。こっちがお願いしてんだよ、瑞貴! 小松!」
「こ、光栄でしゅ……」
「小松さん、ちゃんと言えてないよ。でも、嬉しいよ!」
「泣き過ぎだ、小松。スープ飲め~スープ~」
「えへへ~」
トリコ、語尾がニヤけたままで言ってるよ。小松さんもスープ飲んでないのにニヤけちゃった。
「あ~、小松ったら泣きながらニヤけてるし~」
「うん~」
「ありがたいわ~」
〈クルッポクルッポ~〉
そういうリンちゃんと滝丸くんもだよ。しかもティナさんまで泣きながらニヤけてるし、クルッポーもニヤけたまんま。
〈ユーン!〉
「あっ、おいでおいで」
〈ユン、ユン、ユン〉
柱の陰からユンちゃんが出てきたから手招きすると、私の元に抱きついて来て、小松さんも頭を優しく撫でている。
「おっ? フフッ、ウォールペンギン……やっぱりお前じゃったか。スープ完成の鍵は」
「えっ?」
「何故節乃さんが、それを?」
小松さんも私も、ユンちゃんがスープ作りに関わったなんてひと言も言ってないのに……。
「長年料理人をやっていればわかるわ。歩み寄って来る食材くらい」
「なるほど」
「この子の『ある物』が、スープの最後の具材だったんです」
「しょうか~」
「で、スープの特許は申請するのかい?」
「「えっ?」」
「特別な料理は、レシピ特許権が認められるだろ?」
鉄平の言う『特許』……それは独占的に利用できる所有権。センチュリースープがG7に認められれば申請可能だろう。私たちの答えは決まっている。
「「いえ、やめておきます」」
「「「「「!」」」」」
私たちの答えにみんなは驚いていた。けど私たちはこの数日話し合って……いや、話し合わなくても答えは同じだったの。
「特許を取るとレシピを公開しなくてはいけません」
「ウォールペンギンは絶滅危惧種だから、乱獲されると困るからね」
そうすればユンちゃんにも危害を加えてしまう。それはなんとしても阻止しなくちゃいけないし、他にもう一つ理由ができた。
「「それに……」」
「ん?」
「トリコのフルコースの一品だもん」
「僕らが大切に守ります!」
「フフッ、瑞貴ちゃんと小松くんらしいね」
ココさんにもそう言われて、私たちは照れるように顔を見合わせた。
「よっしゃ! 具材はいつでもそろえるからよ、任せとけ! 小松! 瑞貴!」
「はい!」
「私も手伝うよ!」
〈ユン!〉
いくら材料が私が捕獲した食材でも、手分けすればさらに時間が短縮できて作れる時間も増えるしね。