競争! トリコの完治か##NAME1##と小松のスープか!?
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……癒しの国・ライフに到着したトリコたち。その不思議で神秘的な治療を堪能する。その頃サニーは鉄平の師匠・再生屋の与作に会いにライフに来ていた。
一方、ホテルグルメへと戻ってきた小松は舞獣姫の姿の瑞貴と、センチュリースープの再現に取り掛かる。
そしてマッチたちは与作に治療を施される。滝丸は心意気を認められ、薬をもらうことができた。しかし、トリコの腕の治療には二十年かかることを告げられた!
☆☆☆☆☆
……数日経って滝丸やマッチたちは動けるほど治ったので、それぞれの場所へ帰ることになった。
「瑞貴と小松のスープができたら、一緒に飲もうな!」
「はい!」
「あんまり期待しねぇで待ってるぜ」
「トリコさんもがんばってください! 二十年」
「二十年かぁ……じゃあな!」
そう告げて滝丸とマッチたちはトリコたちと別れた。それを見届けた与作は残ったサニーたちに指示を出す。
「お前ら! 大量の食料を買ってこい!」
「えっ!? なんで!?」
「いいから早くしろ!」
渋々なサニーを始めリンも鉄平も指示通りに食料を買いに出かけた。
「さあトリコ、さっそく治療といこうか」
「…………!」
そして二人は与作の再生所に戻り、トリコの腕の治療にかかることにした。
「てか、本当に二十年もかかんのか?」
「グルメ細胞ってぇのは再生機能に特化した万能細胞だ。だが腕一本治すとなりゃあ、そう簡単にはいかねぇ」
「えっ?」
すると与作はトリコの髪を左手で思いっきりつかみ、右手にはハサミがあった。
「おっ、おい! ちょっ! 何すんだ、おい!」
「お前のDNAが必要だ、大量に!」
「ハッ?」
有無を言わせず与作は髪を切っていき、トリコは思いっきりサッパリした髪型になった。
器いっぱいにトリコの髪だらけになったのを確認すると、与作は懐から一つの種を取り出した。
「『再生の種』……こいつはお前のDNA情報を養分として成長する花の種だ。ただし……DNA情報が少ないと花は咲かないからな」
「それでこんなに髪が必要だったのか」
髪が入った器に種を入れてさらに栄養剤を入れる。トリコと与作は緊迫した表情で見守っていると……芽が出た。
「おっ! 芽が出た!」
嬉しそうにトリコが声を上げると、さらに成長して一気に花が咲いた。
「咲いたー!」
「騒ぐな。単なる第一段階だ。見ろ、花の中央に見えるこの種に」
「ん?」
「お前の情報が全て詰まっている。左腕の情報もだ。こいつを植え込むぞ、シャボン玉のように壊れやすいから気をつけろ……! 希少だからな……割れたら終わりだと思え」
恐る恐ると震える手で与作は花の種を取り、ゆっくり移動しようとするのでトリコも緊張するが……。
「フェ…フェ……ファックシュンッ!」
プチッ。
「あっ」
「あっ」
与作のクシャミの衝撃で、親指と人差し指で挟んでいた花の種は見事に潰れてしまった。
「ごめっ」
「何してんだ――っ!!」
「大丈夫だ。失敗は成功の母の連れだってよく言うだろ」
「母の連れってほぼ他人じゃねぇか! てか、凡ミスだろ今の! もう一回やれ、この!」
「フンッ。もーっとDNAだ! 体中の毛を全部剃れ!」
「ゲッ」
再びトリコの毛を剃って再生の種を入れ、なんとか花が咲いた。与作は中央の種を慎重に摘み、ドクターアロエを巻いているトリコの左腕に種を当てると……隙間から肌に吸い込まれ、トリコの左腕が光った。
「や、やった!」
「フゥ~。さあ、ここからが本番だ。治癒ゼリーに浸かって種を馴染ませな!」
一方、ホテルグルメへと戻ってきた小松は舞獣姫の姿の瑞貴と、センチュリースープの再現に取り掛かる。
そしてマッチたちは与作に治療を施される。滝丸は心意気を認められ、薬をもらうことができた。しかし、トリコの腕の治療には二十年かかることを告げられた!
☆☆☆☆☆
……数日経って滝丸やマッチたちは動けるほど治ったので、それぞれの場所へ帰ることになった。
「瑞貴と小松のスープができたら、一緒に飲もうな!」
「はい!」
「あんまり期待しねぇで待ってるぜ」
「トリコさんもがんばってください! 二十年」
「二十年かぁ……じゃあな!」
そう告げて滝丸とマッチたちはトリコたちと別れた。それを見届けた与作は残ったサニーたちに指示を出す。
「お前ら! 大量の食料を買ってこい!」
「えっ!? なんで!?」
「いいから早くしろ!」
渋々なサニーを始めリンも鉄平も指示通りに食料を買いに出かけた。
「さあトリコ、さっそく治療といこうか」
「…………!」
そして二人は与作の再生所に戻り、トリコの腕の治療にかかることにした。
「てか、本当に二十年もかかんのか?」
「グルメ細胞ってぇのは再生機能に特化した万能細胞だ。だが腕一本治すとなりゃあ、そう簡単にはいかねぇ」
「えっ?」
すると与作はトリコの髪を左手で思いっきりつかみ、右手にはハサミがあった。
「おっ、おい! ちょっ! 何すんだ、おい!」
「お前のDNAが必要だ、大量に!」
「ハッ?」
有無を言わせず与作は髪を切っていき、トリコは思いっきりサッパリした髪型になった。
器いっぱいにトリコの髪だらけになったのを確認すると、与作は懐から一つの種を取り出した。
「『再生の種』……こいつはお前のDNA情報を養分として成長する花の種だ。ただし……DNA情報が少ないと花は咲かないからな」
「それでこんなに髪が必要だったのか」
髪が入った器に種を入れてさらに栄養剤を入れる。トリコと与作は緊迫した表情で見守っていると……芽が出た。
「おっ! 芽が出た!」
嬉しそうにトリコが声を上げると、さらに成長して一気に花が咲いた。
「咲いたー!」
「騒ぐな。単なる第一段階だ。見ろ、花の中央に見えるこの種に」
「ん?」
「お前の情報が全て詰まっている。左腕の情報もだ。こいつを植え込むぞ、シャボン玉のように壊れやすいから気をつけろ……! 希少だからな……割れたら終わりだと思え」
恐る恐ると震える手で与作は花の種を取り、ゆっくり移動しようとするのでトリコも緊張するが……。
「フェ…フェ……ファックシュンッ!」
プチッ。
「あっ」
「あっ」
与作のクシャミの衝撃で、親指と人差し指で挟んでいた花の種は見事に潰れてしまった。
「ごめっ」
「何してんだ――っ!!」
「大丈夫だ。失敗は成功の母の連れだってよく言うだろ」
「母の連れってほぼ他人じゃねぇか! てか、凡ミスだろ今の! もう一回やれ、この!」
「フンッ。もーっとDNAだ! 体中の毛を全部剃れ!」
「ゲッ」
再びトリコの毛を剃って再生の種を入れ、なんとか花が咲いた。与作は中央の種を慎重に摘み、ドクターアロエを巻いているトリコの左腕に種を当てると……隙間から肌に吸い込まれ、トリコの左腕が光った。
「や、やった!」
「フゥ~。さあ、ここからが本番だ。治癒ゼリーに浸かって種を馴染ませな!」