豪快治療! 再生屋・与作登場!
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「ほれ、着いたじょ」
「言われた通り、支配人には『舞獣姫が来る』と伝えてあるので安心してくださいね」
「何から何までありがとう、小松さん」
ホテルグルメに着いて小松さんを先頭に中に入ると、小松さんの帰還より節乃さんの存在に支配人・スミスさんを始め周りがどよめいていた。ここに来るのは虹の実のとき以来だなぁ。
「こ、これはこれは節乃様! どうぞこちらへ! おい、すぐにお持て成しして差し上げろ!」
「ええよええよ、すぐ帰るから。それにしてもなかなか、ええホテルじゃないか、小松くん」
「あ、ありがとうございます。あのー……もしよかったら、うちの店でお食事でもどうですか? 生意気かもしれませんが、少しでもお礼がしたくて……」
「フフッ。お礼ならレストランの食事より、あたしゃ――センチュリースープが飲みたいのぅ」
「はい! やるぞぉ――っ!!」
節乃さんにも実食してもらうだけでなく期待されていることがわかって、小松さんは一目散に駆け出し始めた。
〈ユユユユン! ユユユ~ン!〉
「わあっ! なんだ、あのペンギン!?」
〈クポー!〉
「あっ!」
「待ってクルッポー!」
小松さんのあとを追うようにユンちゃんやクルッポーが次々行くと、ティナさんはスミスさんに気づいて足を止めると詰め寄った。
「あっ、グルメTVの者ですが! 小松シェフの密着取材の許可をいただきたく!」
「あ…ああっ……」
「厨房の外からでよければどうぞ!」
「ありがとう小松くん!」
ほぼ至近距離だったため圧倒されて答え辛かったスミスさんだけど、引き返した小松さんによってティナさんは取材にかかることにし奥へ行った。
「み…じゃなかった、舞獣姫さんも早く来てください!」
「ええっ!? 舞獣姫!? ホントに!?」
私の通り名を聞いて勢いよく振り返ったスミスさん。連絡を聞いても半信半疑だったのかスゴく驚いている。さて、舞獣姫になるために声を少し低めにしないとね。
「初めまして、美食屋兼料理人の舞獣姫です。今回小松シェフと共にある料理を完成させるため、こちらのホテルの厨房に立つことをお許しいただけますか?」
「は、はい! どうぞどうぞ!」
「ありがとうございます」
ニコッと微笑んだ私は、小松さんとティナさんたちを追って厨房へと向かった。
「ウッフッフッ、楽しみじゃのぅ。いったい……何年で完成するかの?」
……その際、節乃がセンチュリースープの完成に『何日』や『何ヶ月』ではなく、『何年』と言ったことに誰も気づかなかった。
☆☆☆☆☆
……与作と合流してさっそく彼の部屋に向かうことになったため、マザーウッドの長い階段を上がって行くトリコたち。
「これがライフのシンボル――療樹・マザーウッドだ」
「へぇ~」
「って、師匠!」
「ああ?」
ノンキにライフのシンボルを話す与作に、鉄平はトリコたちがここに来た目的を思い出させるように言う。
「なるほどの~。それでわざわざトリコたちをこの国へ連れて来たのか」
「頼むよ師匠~! トリコたちの傷、治してやってくれよ。セツ婆にお灸を据えられるよりマシでしょ?」
「当ったり前だ! セツ婆のお仕置きに比べたら、この世の出来事全てがマシに思えるわ!」
師弟の会話を聞きながら、うしろでマッチや滝丸やサニーやトリコたちはそれぞれ思うことがあった。
(この胡散臭い奴が組長(オヤジ)の知り合いだと……?)
(この人が、癒しの薬を……!)
(全く美(ツク)しくねーお下劣オヤジが、ホントにアースの情報を知ってんのか?)
グゥ~~……。
(どうでもいいけど、腹減ってきたな~……)
自分の怪我より腹の状態を優先させる思考を持つのが、ある意味トリコらしいと言えるかもしれない。
「言われた通り、支配人には『舞獣姫が来る』と伝えてあるので安心してくださいね」
「何から何までありがとう、小松さん」
ホテルグルメに着いて小松さんを先頭に中に入ると、小松さんの帰還より節乃さんの存在に支配人・スミスさんを始め周りがどよめいていた。ここに来るのは虹の実のとき以来だなぁ。
「こ、これはこれは節乃様! どうぞこちらへ! おい、すぐにお持て成しして差し上げろ!」
「ええよええよ、すぐ帰るから。それにしてもなかなか、ええホテルじゃないか、小松くん」
「あ、ありがとうございます。あのー……もしよかったら、うちの店でお食事でもどうですか? 生意気かもしれませんが、少しでもお礼がしたくて……」
「フフッ。お礼ならレストランの食事より、あたしゃ――センチュリースープが飲みたいのぅ」
「はい! やるぞぉ――っ!!」
節乃さんにも実食してもらうだけでなく期待されていることがわかって、小松さんは一目散に駆け出し始めた。
〈ユユユユン! ユユユ~ン!〉
「わあっ! なんだ、あのペンギン!?」
〈クポー!〉
「あっ!」
「待ってクルッポー!」
小松さんのあとを追うようにユンちゃんやクルッポーが次々行くと、ティナさんはスミスさんに気づいて足を止めると詰め寄った。
「あっ、グルメTVの者ですが! 小松シェフの密着取材の許可をいただきたく!」
「あ…ああっ……」
「厨房の外からでよければどうぞ!」
「ありがとう小松くん!」
ほぼ至近距離だったため圧倒されて答え辛かったスミスさんだけど、引き返した小松さんによってティナさんは取材にかかることにし奥へ行った。
「み…じゃなかった、舞獣姫さんも早く来てください!」
「ええっ!? 舞獣姫!? ホントに!?」
私の通り名を聞いて勢いよく振り返ったスミスさん。連絡を聞いても半信半疑だったのかスゴく驚いている。さて、舞獣姫になるために声を少し低めにしないとね。
「初めまして、美食屋兼料理人の舞獣姫です。今回小松シェフと共にある料理を完成させるため、こちらのホテルの厨房に立つことをお許しいただけますか?」
「は、はい! どうぞどうぞ!」
「ありがとうございます」
ニコッと微笑んだ私は、小松さんとティナさんたちを追って厨房へと向かった。
「ウッフッフッ、楽しみじゃのぅ。いったい……何年で完成するかの?」
……その際、節乃がセンチュリースープの完成に『何日』や『何ヶ月』ではなく、『何年』と言ったことに誰も気づかなかった。
☆☆☆☆☆
……与作と合流してさっそく彼の部屋に向かうことになったため、マザーウッドの長い階段を上がって行くトリコたち。
「これがライフのシンボル――療樹・マザーウッドだ」
「へぇ~」
「って、師匠!」
「ああ?」
ノンキにライフのシンボルを話す与作に、鉄平はトリコたちがここに来た目的を思い出させるように言う。
「なるほどの~。それでわざわざトリコたちをこの国へ連れて来たのか」
「頼むよ師匠~! トリコたちの傷、治してやってくれよ。セツ婆にお灸を据えられるよりマシでしょ?」
「当ったり前だ! セツ婆のお仕置きに比べたら、この世の出来事全てがマシに思えるわ!」
師弟の会話を聞きながら、うしろでマッチや滝丸やサニーやトリコたちはそれぞれ思うことがあった。
(この胡散臭い奴が組長(オヤジ)の知り合いだと……?)
(この人が、癒しの薬を……!)
(全く美(ツク)しくねーお下劣オヤジが、ホントにアースの情報を知ってんのか?)
グゥ~~……。
(どうでもいいけど、腹減ってきたな~……)
自分の怪我より腹の状態を優先させる思考を持つのが、ある意味トリコらしいと言えるかもしれない。