豪快治療! 再生屋・与作登場!
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……瑞貴とトリコたちがアイスヘルを脱出しようとしている頃、美食會ギャルソン・アルファロが現れトリコにトドメを刺そうとするが、美食人間国宝の節乃がその行く手を阻み一喝。美食會の一同はスープを手に退散していく。
ココと節乃に出迎えられた瑞貴たちは、仲間と共に暖かい食卓を囲みひと時の団欒を楽しんだ。
満身創痍のトリコたちはアイスヘルをあとにし、一路、癒しの国・ライフへと向かい、瑞貴と小松はトリコと別れてセンチュリースープを作るためホテルグルメへ。そしてトリコは怪我を治療するため鉄平の師匠の再生所へと向かった。
☆☆☆☆☆
……初めて来るトリコは自然豊かなライフを歩きながら見渡した。その隣で鉄平とマッチがシンとラムとルイを大きめのボードに乗せて運び、滝丸も並んで歩いている。
「ここが癒しの国・ライフか。へぇ~、楽しみだなぁ。この国ってうまいメシもたくさんあるの!? 鉄平!」
「メシを食うのが目的じゃねぇぞ、トリコォ」
(この国に、どんな病も癒す薬が……!)
(もう少しだからな、踏ん張れよ……お前ら!)
重傷なのに食を優先させるトリコに鉄平は呆れ、滝丸は本来の目的の存在を思い出し、マッチは部下たちを励ましていた。
街を少し歩くだけでも怪我人や病人が多く、健康の人が少ないほどの数だった。
「へぇ~。やっぱ俺らみたいな怪我人が目立つな~」
「世界中から重傷者や病気の患者が集まって来る。ここは、誰もが自然の癒しを求めてやって来る希望の場所なんだ。ちなみに、あの病院も天然の薬物で治療を行うナチュラル医療機関なんだぜ」
街には多くの病院が設立しており、トリコはその一つである『針治療』という看板に目を惹かれた。
「おっ、針治療。ちょっと入ってみるか!」
「おーい! 道草してる暇ねぇぞ!?」
「ちわーっス……――って、なんだこれ!?」
鉄平の制止もむなしくトリコは店に入ると、そこには人型のサボテンがたくさん置かれてその内の一つに客が寝ていた。ちなみに使用料は一回・2千円である。
「いらっしゃいませ。こちらはベッド型の『サボテンドクター』でございます」
「サボテン!?」
「こちらに寝ていただくだけで針が全身のツボを刺し、コリが一気にほぐれます」
「よしっ! やってみるか! ……だあ――っ!! これは!!」
さっそく一つのサボテンドクターに寝転がったトリコ。その途端に全身に電撃が走ったような衝撃が起こり、本当にコリが治った。
「まいどあり~!」
「ウゥ~……フゥ~~! 気持ちよかった~! ――あ? 『温泉鮫』? なんだそりゃあ? 行ってみるか!」
「おい! トリコ!」
外で待っていた鉄平だが、トリコは針治療から出て来たと思えば立て看板にある『温泉鮫』に目を惹かれて階段を上がって行ってしまった。
「な、何――っ!? 川に鮫が!?」
そこには捕獲レベル20の魚獣類・温泉鮫が何匹もいて、その背中が温泉となって人々が湯船に浸かっている。
「こちらの鮫はヘコんだ背中にある飛沫穴から温泉を噴き出しておりまして、各温泉ごと様々なドクターフィッシュを泳がせてますので、体に悪いモノがあれば全部食べてくれますよ」
「この鮫の温泉には肌の汚れを食べる魚が泳いでいるらしい」
「おーい! いい湯だぜー!」
店員に引き続いて階段を上がって来た鉄平が説明すると、温泉鮫に入っているゾンゲが手を振って白川も坂巻も共に入っている。
「ゾンビか!」
「ゾンゲだっつの!」
「だあ――っ!!」
「ん?」
「メチャクチャ寄って来てますよ! ドクターフィッシュ!」
尋常じゃないほどのドクターフィッシュがゾンゲに寄って来るので、白川と坂巻は目を見開いた。
「なんの! ゾンゲ様に捕獲されてーのか!?」
「何してんだ、あいつ……」
ジタバタするゾンゲを見てトリコも店員も呆れていた。
ココと節乃に出迎えられた瑞貴たちは、仲間と共に暖かい食卓を囲みひと時の団欒を楽しんだ。
満身創痍のトリコたちはアイスヘルをあとにし、一路、癒しの国・ライフへと向かい、瑞貴と小松はトリコと別れてセンチュリースープを作るためホテルグルメへ。そしてトリコは怪我を治療するため鉄平の師匠の再生所へと向かった。
☆☆☆☆☆
……初めて来るトリコは自然豊かなライフを歩きながら見渡した。その隣で鉄平とマッチがシンとラムとルイを大きめのボードに乗せて運び、滝丸も並んで歩いている。
「ここが癒しの国・ライフか。へぇ~、楽しみだなぁ。この国ってうまいメシもたくさんあるの!? 鉄平!」
「メシを食うのが目的じゃねぇぞ、トリコォ」
(この国に、どんな病も癒す薬が……!)
(もう少しだからな、踏ん張れよ……お前ら!)
重傷なのに食を優先させるトリコに鉄平は呆れ、滝丸は本来の目的の存在を思い出し、マッチは部下たちを励ましていた。
街を少し歩くだけでも怪我人や病人が多く、健康の人が少ないほどの数だった。
「へぇ~。やっぱ俺らみたいな怪我人が目立つな~」
「世界中から重傷者や病気の患者が集まって来る。ここは、誰もが自然の癒しを求めてやって来る希望の場所なんだ。ちなみに、あの病院も天然の薬物で治療を行うナチュラル医療機関なんだぜ」
街には多くの病院が設立しており、トリコはその一つである『針治療』という看板に目を惹かれた。
「おっ、針治療。ちょっと入ってみるか!」
「おーい! 道草してる暇ねぇぞ!?」
「ちわーっス……――って、なんだこれ!?」
鉄平の制止もむなしくトリコは店に入ると、そこには人型のサボテンがたくさん置かれてその内の一つに客が寝ていた。ちなみに使用料は一回・2千円である。
「いらっしゃいませ。こちらはベッド型の『サボテンドクター』でございます」
「サボテン!?」
「こちらに寝ていただくだけで針が全身のツボを刺し、コリが一気にほぐれます」
「よしっ! やってみるか! ……だあ――っ!! これは!!」
さっそく一つのサボテンドクターに寝転がったトリコ。その途端に全身に電撃が走ったような衝撃が起こり、本当にコリが治った。
「まいどあり~!」
「ウゥ~……フゥ~~! 気持ちよかった~! ――あ? 『温泉鮫』? なんだそりゃあ? 行ってみるか!」
「おい! トリコ!」
外で待っていた鉄平だが、トリコは針治療から出て来たと思えば立て看板にある『温泉鮫』に目を惹かれて階段を上がって行ってしまった。
「な、何――っ!? 川に鮫が!?」
そこには捕獲レベル20の魚獣類・温泉鮫が何匹もいて、その背中が温泉となって人々が湯船に浸かっている。
「こちらの鮫はヘコんだ背中にある飛沫穴から温泉を噴き出しておりまして、各温泉ごと様々なドクターフィッシュを泳がせてますので、体に悪いモノがあれば全部食べてくれますよ」
「この鮫の温泉には肌の汚れを食べる魚が泳いでいるらしい」
「おーい! いい湯だぜー!」
店員に引き続いて階段を上がって来た鉄平が説明すると、温泉鮫に入っているゾンゲが手を振って白川も坂巻も共に入っている。
「ゾンビか!」
「ゾンゲだっつの!」
「だあ――っ!!」
「ん?」
「メチャクチャ寄って来てますよ! ドクターフィッシュ!」
尋常じゃないほどのドクターフィッシュがゾンゲに寄って来るので、白川と坂巻は目を見開いた。
「なんの! ゾンゲ様に捕獲されてーのか!?」
「何してんだ、あいつ……」
ジタバタするゾンゲを見てトリコも店員も呆れていた。