さらばアイスヘル! セツ婆の秘めた力!
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「わかった。では小松くんと瑞貴ちゃんはホテルへ送ってやる」
「はい! お願いします!」
「ありがとうございます!」
「――私もお願いします!」
「「――ティナさん?」」
小松さんと私に続いて声を上げたのはティナさんだった。ライフに行くこともテレビ局に行くこともせず、ホテルグルメに?
「小松シェフ、瑞貴さん……スープ作りへの挑戦、ぜひ取材させてください」
「「えっ?」」
「レシピの秘密に関わる部分には、絶対にカメラを向けません。お願いします!」
ティナさんが私たちの友人としてではなく、一人のキャスターとしての顔で頭を下げてまで私たちに頼んできた。
私と小松さんは顔を見合わせて微笑むと、次いでティナさんに向かって笑いかける。
「わかりました」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
伝説と呼ばれるセンチュリースープの再現とれば絶対スクープになる。ティナさんのためにも、絶対に完成させないと!
「僕はIGOに引き返して報告するよ」
「そうか」
「鉄平よ、トリコたちを案内してやれ。あたしゃがこれからお灸を据える予定じゃった、お前の師匠の所まで」
「かしこまりました!」
ココさんとトリコ、節乃さんと鉄平の会話で、それぞれの目的が決まったらしい。ティナさん以外のメンバーもライフに残ることになったからね。
「フッフッフッ。トリコの腕が治るのが先か、それとも小松くんと瑞貴ちゃんのスープが完成するのが先かの?」
「小松、瑞貴、頼んだぞ」
「はい!」
「トリコも絶対に腕を治してきてね!」
トリコに返事をすると、私はIGOに向かうというココさんに顔を向ける。
「ココさん、マンサム所長やリンちゃんによろしく伝えてくれますか?」
「わかった。……それと瑞貴ちゃん」
「はい? ――わみゃ!?」
私の頼みに頷いたココさんが急に眉を下げたと思った途端、私の視界は黒に染まって力強い腕が回されていた。これって……ココさんに抱きしめられてる!?
「コ、ココさん!? どうしたんですか!?」
「無事でよかった……!」
「えっ?」
「美食會がいると聞いて気が気じゃなかったし、占いで『君の身に大きな変化が訪れる』とも出たから、最悪な事態を考えてしまった……」
変化って……きっと青龍に変身することだろう。アイスヘルではトリコと鉄平とマッチさんと美食會しか見てないから、この人間界で他に知る人はいない。前にもスタージュンにさらわれかけたし、尚更ココさんに不安にさせてしまったかな。
「君は今ここに……僕の腕の中にいるんだね」
「はい、私は大丈夫ですよ。ココさんもセンチュリースープができたらぜひ来てくださいね。ココさんの占いがなかったら節乃さんに発見されるのも遅かっただろうし、迎えに来てくれて嬉しかったです」
「うん。必ず行くよ。――僕のお姫様」
チュッ。
「わみゃ!?」
「フフッ。センチュリースープ、楽しみにしているよ」
私の手を取ったココさんがそのままキスしてきた! 相変わらずこの人は紳士なのに大胆なとこがあるから恥ずかしいよ~!
「いい加減離れろ!」
グイッ!
ココさんと笑い合っていたら腰に腕が回って引き寄せられて、ココさんと離れトリコの腕の中に治まった。
「トリコ、彼女を離してくれるかい? 無理矢理だなんて品がないよ」
「ほっとけ!」
「おーい。私を間にしてケンカしないでくださーい……」
そしてココさんがキッスに乗って飛んだのを見送り、ライフメンバーが全員降りたことを確認し、リムジンクラゲが再び上空へ飛び立ったので小松さんと私は窓の外に見えるトリコたちに向かって叫ぶ。
「みなさん待っていてください! 必ず作りますから! センチュリースープ!」
「みんなー! また会おうねー!」
「がんばって。小松くん、瑞貴さん」
「腕を見せてもらうぜ」
「よっしゃ、行くか!」
……トリコを筆頭に全員がライフの入場門をくぐる。周りは怪我人や病人ばかりだが人々は笑顔で過ごしていた。
「癒しの国・ライフ……なんか楽しそうなとこだぜ!」
同時刻――とある魚が泳いでいる温泉に、カラフルな長髪の一人の男が入っていた。
「はい! お願いします!」
「ありがとうございます!」
「――私もお願いします!」
「「――ティナさん?」」
小松さんと私に続いて声を上げたのはティナさんだった。ライフに行くこともテレビ局に行くこともせず、ホテルグルメに?
「小松シェフ、瑞貴さん……スープ作りへの挑戦、ぜひ取材させてください」
「「えっ?」」
「レシピの秘密に関わる部分には、絶対にカメラを向けません。お願いします!」
ティナさんが私たちの友人としてではなく、一人のキャスターとしての顔で頭を下げてまで私たちに頼んできた。
私と小松さんは顔を見合わせて微笑むと、次いでティナさんに向かって笑いかける。
「わかりました」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
伝説と呼ばれるセンチュリースープの再現とれば絶対スクープになる。ティナさんのためにも、絶対に完成させないと!
「僕はIGOに引き返して報告するよ」
「そうか」
「鉄平よ、トリコたちを案内してやれ。あたしゃがこれからお灸を据える予定じゃった、お前の師匠の所まで」
「かしこまりました!」
ココさんとトリコ、節乃さんと鉄平の会話で、それぞれの目的が決まったらしい。ティナさん以外のメンバーもライフに残ることになったからね。
「フッフッフッ。トリコの腕が治るのが先か、それとも小松くんと瑞貴ちゃんのスープが完成するのが先かの?」
「小松、瑞貴、頼んだぞ」
「はい!」
「トリコも絶対に腕を治してきてね!」
トリコに返事をすると、私はIGOに向かうというココさんに顔を向ける。
「ココさん、マンサム所長やリンちゃんによろしく伝えてくれますか?」
「わかった。……それと瑞貴ちゃん」
「はい? ――わみゃ!?」
私の頼みに頷いたココさんが急に眉を下げたと思った途端、私の視界は黒に染まって力強い腕が回されていた。これって……ココさんに抱きしめられてる!?
「コ、ココさん!? どうしたんですか!?」
「無事でよかった……!」
「えっ?」
「美食會がいると聞いて気が気じゃなかったし、占いで『君の身に大きな変化が訪れる』とも出たから、最悪な事態を考えてしまった……」
変化って……きっと青龍に変身することだろう。アイスヘルではトリコと鉄平とマッチさんと美食會しか見てないから、この人間界で他に知る人はいない。前にもスタージュンにさらわれかけたし、尚更ココさんに不安にさせてしまったかな。
「君は今ここに……僕の腕の中にいるんだね」
「はい、私は大丈夫ですよ。ココさんもセンチュリースープができたらぜひ来てくださいね。ココさんの占いがなかったら節乃さんに発見されるのも遅かっただろうし、迎えに来てくれて嬉しかったです」
「うん。必ず行くよ。――僕のお姫様」
チュッ。
「わみゃ!?」
「フフッ。センチュリースープ、楽しみにしているよ」
私の手を取ったココさんがそのままキスしてきた! 相変わらずこの人は紳士なのに大胆なとこがあるから恥ずかしいよ~!
「いい加減離れろ!」
グイッ!
ココさんと笑い合っていたら腰に腕が回って引き寄せられて、ココさんと離れトリコの腕の中に治まった。
「トリコ、彼女を離してくれるかい? 無理矢理だなんて品がないよ」
「ほっとけ!」
「おーい。私を間にしてケンカしないでくださーい……」
そしてココさんがキッスに乗って飛んだのを見送り、ライフメンバーが全員降りたことを確認し、リムジンクラゲが再び上空へ飛び立ったので小松さんと私は窓の外に見えるトリコたちに向かって叫ぶ。
「みなさん待っていてください! 必ず作りますから! センチュリースープ!」
「みんなー! また会おうねー!」
「がんばって。小松くん、瑞貴さん」
「腕を見せてもらうぜ」
「よっしゃ、行くか!」
……トリコを筆頭に全員がライフの入場門をくぐる。周りは怪我人や病人ばかりだが人々は笑顔で過ごしていた。
「癒しの国・ライフ……なんか楽しそうなとこだぜ!」
同時刻――とある魚が泳いでいる温泉に、カラフルな長髪の一人の男が入っていた。