さらばアイスヘル! セツ婆の秘めた力!
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「この包帯は?」
「ドクターアロエという植物の葉だ。壊死した細胞組織を治癒してくれる、天然のヴァンテージさ」
「温かい……!」
保温効果もあるのかな。滝丸くんが嬉しそうな顔をしているよ。
「まさか俺たちマフィアが再生屋に助けられるとは思ってもみなかったぜ」
「過激なグルメマフィアは何人も捕まえたがな。まあ、リュウさんのとこはまだ一人も捕まえたことはねぇが」
「っ! 組長(オヤジ)を知ってるのか!?」
「リュウさんと俺の師匠は古い仲なんだ」
「まさか組長(オヤジ)の知り合いに再生屋がいたとは……」
「珍しいことじゃない。再生屋は正義の味方でもなんでもねぇからな。言わば――食材の味方だ。捕まえるのは食の秩序を乱す者さ。少し前だがIGOの依頼で美食四天王の一人をひっ捕らえたばっかだし」
トリコとココさんとサニー以外の美食四天王って……もしかして前にトリコがココさんに尋ねたときの『グルメ刑務所行きになった』っていう……!
「それってまさか、ゼブラのことか!? スゲーな!」
「まあ、師匠の手もちょっと借りたけどねぇ」
「ゼブラ…あの化け物を……!?」
四天王の仲でも一番強いって言われるゼブラさんを捕まえるなんて……与作さんの力を借りたとはいえスゴいことだ。
(再生屋・鉄平……! やはり相当の実力者だ……!)
……マッチも自分の体の傷が全てゼブラの一撃で付けられたのに、それを上回る実力を持つ鉄平の認識を深めた。
「フンッ、シマウマぐれぇ俺なんて何頭もやっつけたぜ。なあ!」
「はい! シマウマ、メチャ倒しますよね、ゾンゲ様!」
「ゼブラってシマウマのことですかねぇ……?」
トリコだけじゃなくてゼブラもゾンゲたちは知らないんだ。やっぱり四天王の名前も世界に轟かすほどじゃないのかな。もしくは興味ないだけかも。
「おーい、みんなー! 見えたぞいー!」
「「「「「!」」」」」
節乃さんに促されて私たちも窓の外を見ると、自然の中に町があるのに空気がとてもおいしい。
「あれが癒しの国・ライフ……!」
「綺麗なとこだね……!」
トリコと私もライフの景色に感動していた。そういえばサニーに誘われたことがあったけど修業で断ったから、ということはサニーもここにいるのかな?
リムジンクラゲがライフの地上に着地すると、赤の羽根と青の羽根わ持つ蝶がたくさん集まってきた。その美しさにティナさんが感嘆の声を上げる。
「わあ~!」
「これって、捕獲レベル1の昆虫獣類・バタフライセラピーだよね」
「ああ。バタフライセラピー……人や動物の弱っている部分や病気の箇所を見つけて止まる習性のある蝶だ」
「青色と赤色がいますよ?」
「青い蝶は軽い症状に止まり、赤は重傷に止まる。命に関わる重体者には両方とも止まるのさ」
滝丸くんの問いに鉄平が答えると、トリコのなくなった腕にたくさんの赤いバタフライセラピーが止まった。
「ゾンゲ様には一匹も止まらない~」
「俺はいつでも超元気だからな! フハハハハッ!」
白川とゾンゲと坂巻には止まっていない。まあ、三人は特に戦ったりしていないから止まったとしても青いバタフライセラピーだろう。
「赤色だけだ……」
「よかったですね、マッチさん。きっとみなさん治りますよ!」
「ああ」
シンさんとラムさんとルイさんには赤と青の両方ではなく、赤だけ止まったのでマッチさんもホッとしていた。
「節乃さん。僕と瑞貴さんさっそくホテルに戻ってスープ作りに取り掛かります!」
「一刻も早くあの味を再現したいです!」
「ライフで休まなくても平気か?」
〈――ユ~ンユン、ユ~ンユンユン〉
歌のような鳴き声に振り向くとユンちゃんがこっちに来たので、小松さんが抱きしめて頭を撫でる。
「どさくさに紛れてこの子も付いて来たんだった」
「可愛いから私は大歓迎! ユンちゃん、こっちにもおいで」
〈ユ~ン!〉
「ホォ~……フム」
両手を広げたら小松さんがユンちゃんを離し、同時に私の下へ来てくれた。……そのとき、節乃さんが意味ありげな表情で見ていたのに私たちは気づかなかった。
「ドクターアロエという植物の葉だ。壊死した細胞組織を治癒してくれる、天然のヴァンテージさ」
「温かい……!」
保温効果もあるのかな。滝丸くんが嬉しそうな顔をしているよ。
「まさか俺たちマフィアが再生屋に助けられるとは思ってもみなかったぜ」
「過激なグルメマフィアは何人も捕まえたがな。まあ、リュウさんのとこはまだ一人も捕まえたことはねぇが」
「っ! 組長(オヤジ)を知ってるのか!?」
「リュウさんと俺の師匠は古い仲なんだ」
「まさか組長(オヤジ)の知り合いに再生屋がいたとは……」
「珍しいことじゃない。再生屋は正義の味方でもなんでもねぇからな。言わば――食材の味方だ。捕まえるのは食の秩序を乱す者さ。少し前だがIGOの依頼で美食四天王の一人をひっ捕らえたばっかだし」
トリコとココさんとサニー以外の美食四天王って……もしかして前にトリコがココさんに尋ねたときの『グルメ刑務所行きになった』っていう……!
「それってまさか、ゼブラのことか!? スゲーな!」
「まあ、師匠の手もちょっと借りたけどねぇ」
「ゼブラ…あの化け物を……!?」
四天王の仲でも一番強いって言われるゼブラさんを捕まえるなんて……与作さんの力を借りたとはいえスゴいことだ。
(再生屋・鉄平……! やはり相当の実力者だ……!)
……マッチも自分の体の傷が全てゼブラの一撃で付けられたのに、それを上回る実力を持つ鉄平の認識を深めた。
「フンッ、シマウマぐれぇ俺なんて何頭もやっつけたぜ。なあ!」
「はい! シマウマ、メチャ倒しますよね、ゾンゲ様!」
「ゼブラってシマウマのことですかねぇ……?」
トリコだけじゃなくてゼブラもゾンゲたちは知らないんだ。やっぱり四天王の名前も世界に轟かすほどじゃないのかな。もしくは興味ないだけかも。
「おーい、みんなー! 見えたぞいー!」
「「「「「!」」」」」
節乃さんに促されて私たちも窓の外を見ると、自然の中に町があるのに空気がとてもおいしい。
「あれが癒しの国・ライフ……!」
「綺麗なとこだね……!」
トリコと私もライフの景色に感動していた。そういえばサニーに誘われたことがあったけど修業で断ったから、ということはサニーもここにいるのかな?
リムジンクラゲがライフの地上に着地すると、赤の羽根と青の羽根わ持つ蝶がたくさん集まってきた。その美しさにティナさんが感嘆の声を上げる。
「わあ~!」
「これって、捕獲レベル1の昆虫獣類・バタフライセラピーだよね」
「ああ。バタフライセラピー……人や動物の弱っている部分や病気の箇所を見つけて止まる習性のある蝶だ」
「青色と赤色がいますよ?」
「青い蝶は軽い症状に止まり、赤は重傷に止まる。命に関わる重体者には両方とも止まるのさ」
滝丸くんの問いに鉄平が答えると、トリコのなくなった腕にたくさんの赤いバタフライセラピーが止まった。
「ゾンゲ様には一匹も止まらない~」
「俺はいつでも超元気だからな! フハハハハッ!」
白川とゾンゲと坂巻には止まっていない。まあ、三人は特に戦ったりしていないから止まったとしても青いバタフライセラピーだろう。
「赤色だけだ……」
「よかったですね、マッチさん。きっとみなさん治りますよ!」
「ああ」
シンさんとラムさんとルイさんには赤と青の両方ではなく、赤だけ止まったのでマッチさんもホッとしていた。
「節乃さん。僕と瑞貴さんさっそくホテルに戻ってスープ作りに取り掛かります!」
「一刻も早くあの味を再現したいです!」
「ライフで休まなくても平気か?」
〈――ユ~ンユン、ユ~ンユンユン〉
歌のような鳴き声に振り向くとユンちゃんがこっちに来たので、小松さんが抱きしめて頭を撫でる。
「どさくさに紛れてこの子も付いて来たんだった」
「可愛いから私は大歓迎! ユンちゃん、こっちにもおいで」
〈ユ~ン!〉
「ホォ~……フム」
両手を広げたら小松さんがユンちゃんを離し、同時に私の下へ来てくれた。……そのとき、節乃さんが意味ありげな表情で見ていたのに私たちは気づかなかった。