さらばアイスヘル! セツ婆の秘めた力!
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「リムジンクラゲじゃ。ちゃんと生きとるじょ」
「セツ婆!」
「中はぬくいから入って休むがいい」
トリコが上がったのを確認して、私もルイさんを担ぎながら上がろうとすると……。
「瑞貴ちゃん、運ぶのは僕が変わるよ」
「いいえ、私はみんなに比べたら軽傷なので大丈夫です」
「それでもだよ。傷は浅くても疲れているだろう? 僕に任せて」
出た! ココさんのキラースマイル! 折れてくれそうにないから、マッチさんに目線で確認すると頷き返してくれたので、ココさんにルイさんを預けて私も梯子を上がった。
上の階はまたさらに上に続く階段とテーブルと椅子があった。節乃さんがいないってことは上に行ったのかな?
「なんだこの匂いは? おい滝丸、メシが食えるぜ!」
「トリコさん、ヨダレが――」
「わああぁぁあああ!」
「ああっ!」
「あんたホントに重傷人か!?」
そうツッコミを入れずにはいられないほど、スゴいスピードでトリコはヨダレを垂らしながら一目散にに節乃さんが先に行った上の階の階段を上がって行った。
私たちも続いて上がると、大きなテーブルにはたくさんの料理が並べられていた。
「おおー! スゲー!」
「ありがたいです!」
「おいしそ~!」
全部節乃さんの料理だと思ったら、尚更お腹空いてきちゃった! マッチさんの部下たちを全員床に寝かせ、私たちはテーブルの周りを囲む。
「「「「「いただきます!」」」」」
「どうじょ。たーんと召し上がれ!」
礼をして節乃さんからのお言葉ももらい私たちは思い思いに食べていく。トリコは目の前の大きな肉にかぶりつき、小松さんとユンちゃんはおにぎりを食べ、滝丸くんは節乃さんからスープをもらってひと口飲むと涙を流した。
私も串肉を食べていると、マッチさんがテーブルに離れて寝かせている部下たちのそばにいるので、こちらに全然来ないことに気づいた。私が食べているのと同じ串肉の皿をマッチさんに差し出す。
「食べないと、みなさんを連れ帰るときにバテてしまいますよ?」
「ああ、そうだな」
串肉を一つ取って食べたマッチさんは笑顔だった。おいしいモノを食べるってことは生きてるって証拠だよね。
「あっ」
「どうした?」
「戦いに夢中で気づかなかったんですけど、マッチさんって前髪を下ろした姿もカッコいいですね! オールバックにしているときとギャップがあるっていうか」
「んぐっ!?」
「だ、大丈夫ですか!?」
思ったことを私が言ったらマッチさんは突然むせてしまった。見かねた節乃さんが水を差し出してくれたのでそれを受け取り、さらにマッチさんに手渡すとすぐに飲んでくれた。
「フゥ……。お前、急に何言い出すんだ!」
「えっ? 私、変なこと言いました?」
「……もういい」
「お嬢ちゃ~ん。俺もリーゼント下ろすとギャップがあるけど見る?」
「結構です」
「即答!? しかも何故敬語!?」
「瑞貴さん、このスープもおいしいですよ。とても温かい味がします」
「ホント!? 私ももらおうっと!」
……マッチや鉄平や滝丸と会話している瑞貴を見て、彼らと初めて会ったココはトリコに小声で話しかける。
「この旅でライバル増やしていないか?」
「やっぱり? 俺もなんとなくそう思った」
「「ハァ……」」
……瑞貴に惹かれる理由はわかっても、これ以上悪い虫を増やさないでほしいと節に願うトリコとココだった。
〈ユンユン!〉
「おいしいね~。って、あれ?」
おにぎりを食べて嬉しそうなユンちゃんに癒されていたら、ティナさんが何も食べずにカメラを構えていた。小松さんもそれに気づいて話しかける。
「ティナさんも食事にしたらどうです? センチュリースープの映像だけで充分スゴいニュースになるんじゃないです――」
「それが、スープ1グラムも撮れてないの……」
「ええっ!?」
「セツ婆!」
「中はぬくいから入って休むがいい」
トリコが上がったのを確認して、私もルイさんを担ぎながら上がろうとすると……。
「瑞貴ちゃん、運ぶのは僕が変わるよ」
「いいえ、私はみんなに比べたら軽傷なので大丈夫です」
「それでもだよ。傷は浅くても疲れているだろう? 僕に任せて」
出た! ココさんのキラースマイル! 折れてくれそうにないから、マッチさんに目線で確認すると頷き返してくれたので、ココさんにルイさんを預けて私も梯子を上がった。
上の階はまたさらに上に続く階段とテーブルと椅子があった。節乃さんがいないってことは上に行ったのかな?
「なんだこの匂いは? おい滝丸、メシが食えるぜ!」
「トリコさん、ヨダレが――」
「わああぁぁあああ!」
「ああっ!」
「あんたホントに重傷人か!?」
そうツッコミを入れずにはいられないほど、スゴいスピードでトリコはヨダレを垂らしながら一目散にに節乃さんが先に行った上の階の階段を上がって行った。
私たちも続いて上がると、大きなテーブルにはたくさんの料理が並べられていた。
「おおー! スゲー!」
「ありがたいです!」
「おいしそ~!」
全部節乃さんの料理だと思ったら、尚更お腹空いてきちゃった! マッチさんの部下たちを全員床に寝かせ、私たちはテーブルの周りを囲む。
「「「「「いただきます!」」」」」
「どうじょ。たーんと召し上がれ!」
礼をして節乃さんからのお言葉ももらい私たちは思い思いに食べていく。トリコは目の前の大きな肉にかぶりつき、小松さんとユンちゃんはおにぎりを食べ、滝丸くんは節乃さんからスープをもらってひと口飲むと涙を流した。
私も串肉を食べていると、マッチさんがテーブルに離れて寝かせている部下たちのそばにいるので、こちらに全然来ないことに気づいた。私が食べているのと同じ串肉の皿をマッチさんに差し出す。
「食べないと、みなさんを連れ帰るときにバテてしまいますよ?」
「ああ、そうだな」
串肉を一つ取って食べたマッチさんは笑顔だった。おいしいモノを食べるってことは生きてるって証拠だよね。
「あっ」
「どうした?」
「戦いに夢中で気づかなかったんですけど、マッチさんって前髪を下ろした姿もカッコいいですね! オールバックにしているときとギャップがあるっていうか」
「んぐっ!?」
「だ、大丈夫ですか!?」
思ったことを私が言ったらマッチさんは突然むせてしまった。見かねた節乃さんが水を差し出してくれたのでそれを受け取り、さらにマッチさんに手渡すとすぐに飲んでくれた。
「フゥ……。お前、急に何言い出すんだ!」
「えっ? 私、変なこと言いました?」
「……もういい」
「お嬢ちゃ~ん。俺もリーゼント下ろすとギャップがあるけど見る?」
「結構です」
「即答!? しかも何故敬語!?」
「瑞貴さん、このスープもおいしいですよ。とても温かい味がします」
「ホント!? 私ももらおうっと!」
……マッチや鉄平や滝丸と会話している瑞貴を見て、彼らと初めて会ったココはトリコに小声で話しかける。
「この旅でライバル増やしていないか?」
「やっぱり? 俺もなんとなくそう思った」
「「ハァ……」」
……瑞貴に惹かれる理由はわかっても、これ以上悪い虫を増やさないでほしいと節に願うトリコとココだった。
〈ユンユン!〉
「おいしいね~。って、あれ?」
おにぎりを食べて嬉しそうなユンちゃんに癒されていたら、ティナさんが何も食べずにカメラを構えていた。小松さんもそれに気づいて話しかける。
「ティナさんも食事にしたらどうです? センチュリースープの映像だけで充分スゴいニュースになるんじゃないです――」
「それが、スープ1グラムも撮れてないの……」
「ええっ!?」